愛情のケチ
最近著名な女性、二人が亡くなりました。
とても対照的な人生を歩んだ二人なので、私は少し比較をして考えています。
瀬戸内寂聴さんと細木数子さん。
偶然とは言え、この二人の死が今週伝えられました。
二人に寄せられるメッセージは故人の偉業を称える事が多いのは当然ですが、少し違いを感じるのは この二人の職業柄によるところだと思います。
この二人の偉業は多くの人の人生に影響を与えたという事ですが、そんなにたいそうな事でなくても、救われた人は少なくないので、故人をしのぶ声は絶えません。
細木数子さんは、実は世界的なベストセラーなのです。六星占術という手法で、その生まれ月の人たちは、毎年年始に小さな冊子を買うという事で、安定した売り上げを保っていました。
芸能界や財界でも彼女の占いに頼る人も多く、一時期はテレビにもよく登場しました。
細木数子さんの切り口は爽快で、はっきりものを言う事に特徴がありました。
それに対し、瀬戸内寂聴さんの書いた多くの本は、人々の心のバイブルになっているとも言われ、壮絶な人生を歩んだ割には、それらを全部明るく話す彼女には、多くの人が救われたと思うのです。
多くの人々を救ってきた細木数子さんと瀬戸内寂聴さんに寄せられる故人を偲ぶ声に私の個人の感覚ですが、違いを感じるのは、何かなと考えた時に、やはり「与える愛」と言う言葉が頭をよぎります。
与える愛というのは、おおらかで、見返りが前提にはなく、相談者を見守り、気づいてもらうのがカウンセラーの役割です。
家庭のカウンセラーはママであるあなたです。
貴女は、愛を与えられていますか?
もちろん、家族を愛していない人はいません。
夫も、妻も、平和に暮らす為に、子供でさえも、家庭の均衡の為に、調和を心がけています。
そういう空気管を、家族に提供しているのだと思います。
この度、偶然にも、人々の為に働いた女性二人が亡くなりました。
その故人を偲ぶ人々の言葉に、偉業を称えるメッセージと、人柄を惜しむメッセージ。
その違いは何かなと考えた時、私個人は寂聴さんから暖かさを与えて貰ったように思います。
私はそんなカウンセラーを目指したいと改めて思いました。
では今日はここまで