後ろめたさ
よく妻に浮気がバレて、泣いてお詫びをする夫の話を聞きます。
妻にすれば、男性はめったと泣かないから、夫が泣けば、本気で反省していると思うようです。
でも、私の・・・というか、こうした仕事をして色んな方の人生に関わらせてもらい、学んできた事を
今からお話します。
あくまでも一般論としてお読みください。
恐らく、妻に浮気がバレて、そんなに時間が経ってない場合、男性は反省などはしていません。
もちろんそれまでの夫婦の関係性にもよりますが、恐らく一番頭の中を駆け巡っているのは
「これから、どうしよう」です。
そのこれからというのは、もちろん、妻という部分もありますが、実はそれ以上に浮気相手との事が頭を巡っています。
浮気がバレて、直ぐに反省、という事は、まずあり得ません。
しかし、数日してから、妻に頭を下げて、泣き顔で、今後は浮気をしないと、誓う場合は泣いたりします。
でも、ここでも、正直言って、まだ本当には反省などしていません。
ただ、浮気がバレて数日の間、浮気相手と話し合っている事は確実です。
その中、誠実な夫であれば、浮気に終止符を打とうとします。
または、横着な人なら、妻が勘付いたから、暫く会わないでおこうと浮気相手に提案したりします。
そこで、浮気は小休止となると、浮気相手とも涙の別れを一旦はします。
妻に「ごめんなさい」と言った時は、恐らく浮気相手と涙の別れをしてきた事を、思い出している場合が殆ど。
妻に謝りながら、本当は浮気相手の涙を思い出し、妻の前なのに、もらい泣きをしているというのが実際の話です。
でも、基本、男性は人前で泣くのは恥と思っているところがあるので、妻の前で、嗚咽のように泣くのは
半分は、おセンチになっている涙であって、決して反省の涙などではありません。
いや、もし、反省をしているとしたら、そこで涙が出るのはおかしいのです。
だから、浮気相手と別れて来たと妻に報告した時に泣いているのは、妻に向けての反省の涙と勘違いをしてはいけません。
でも、中には、妻に謝るでもなく、浮気がバレてから、妻とは冷たい関係が続き、時には その冷戦状態が辛いから
いっそ別居をしようとかという話題になる事もあります
そんな時に、夫が泣くのは、確かに、感情が高ぶっていて、本気で泣いている場合があります。
それは、一時的な冷却期間という別居にしても、やはりこれまで築いてきた家庭も家族も捨てるという事が脳裏をかすめ、
確かに子供とも暫く会えない、また子供には申し訳ない事をしたとは思っているので、どちらかというと、子供へのすまなさの涙ではあります。
言葉では、妻に対する詫びを入れても、本当は浮気がバレた直後なんて、妻の事を若干憎んでいます。
何故なら妻がいるから、浮気相手と別れを余儀なくされたという、自分勝手な理屈で頭が一杯なので、その段階で妻に対して反省をし、泣いているなんてあり得ないのです。
もちろん、一時的な気の迷いという浮気や、ちょっと、魔がさしたという程度の浮気なら、泣くほどの思い出もないので、ちょっと遊びを終わらないと、いけないということぐらいなら泣いたりするほども絆もないのです。
それを妻の前で、泣くという夫は、妻に向けての涙ではないという事だけは知って下さい。
もちろん、夫も人の子ですから、妻が想像以上に苦しんでいると知ったら、そこには情も感じるでしょうけれど、それまでの夫婦の関係が
どちらかと言うと喧嘩が絶えない夫婦であったりしたら(この場合は、浮気の事は別として)普段から喧嘩腰の言葉使いをしていた夫が、浮気がバレた途端に、泣くなんてことは、しません。
だから、夫の涙に、ほだされそうになる事はあるとは思いますが、妻としては、そこは動揺せず、これから先の事を考えて下さい。
そして、あまりそこでは、もう話合わない方が良いでしょう。
何故なら、あまりそこで話を詰めて、決裂してしまうと、取り返しがつかなくなるのです。
夫は、嘘なきとは言いませんが、感情の高ぶりで、泣いて迄、今後は真面目にすると宣言しているなら、もうそこで置いておいてください。
そうでないと、ここまで演技をしてまで妻に頭を下げているのに、それ以上詰めたら、逆切れを起こし、振り子が大きく振れて、収拾がつかなくなるのです。
さ、またここでも話し合いをするな、というフレーズが出てきましたね。
嘘なきにしても、土下座にしても、そんな大げさな事をしてまで、この場を乗り越えたいと思っている夫は、そこでいっぱいいっぱいなのです。
だから、話し合いという、攻め方をする・・・ね?もうお判りでしょう。
と、いう事で、本当に反省をしている男性は、案外、泣かないものです。
では、どれが本当の男の涙かというと、確かに泣き虫もいますので、程度の違いはありますが、
恐らく、瞳に涙がにじむくらいか、せいぜい下瞼に、少し涙が溜まるくらいで、目から零れ落ちるという事は、余程の肉親の死や、娘の嫁入りくらいしか、見た事はありません。
ま、それでも最近の男子はお化粧もして、体毛も処理するくらいですから、女性化してきている事は確かで、泣き虫もいるでしょう。
しかし、我々の時代の男性って、昭和時代の男性です。
もう少し、若くても平成の男性が、結婚して所帯を持っているとしても、よく相談に来られる妻は、昭和の方も多いので、まだまだ、その時代の男たるもの。という考えは生きていると思います。
今日は男の涙に付いてお話ししました。
当然、私の夫は違うわよ、という事もあると思いますので、あくまでも一般論としてお読みください。
では、今日はここまで。