妻は夫の事を知らなさ過ぎ。

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

カウンセラーの私が悩んでいたら、どうしようもないのだけれど、いくら考えても分からない事がある。
皆様、先日、カラオケパブの若き経営者、25歳のママさんが殺害された事件は、ご存じだと思います。
そのお店が 私の仕事場から、歩いて10分もない所で、大阪の方ならご存じの、天神橋筋商店街と言うところの雑居ビルです。
私などは、コロナの前は、しょっちゅうランチをしたり買い物したりの場所だったので、毎日のように通っていた場所でした。
また、友人も近くに居て、知り合いの飲み屋さんも沢山あります。
どうかしたら、事件のあったビルに出入りしている友人がいても不思議じゃないくらいの地元感。

そんな身近な場所で起きた事件です。
どうかすると、死亡した彼女とどこかですれ違っていても不思議じゃない所で事件が起きました。
ですから、ニュースが流れる度に 他人事とは思えない関心を持って、ドキドキしてみてました。

そこで、私が思う事は、男性って分からない生き物だという事です。

もちろん、私も仕事柄、不倫や浮気やと扱う中で、妻帯者であっても、水商売の女性にのめり込む男性がいる事は知っています。
でも、今回の事は不倫や浮気だという部類の話ではなく、「おかしな人が、おかしくなって起こした、狂気の沙汰」という事です。

しかし、こういう事件を起こすケースでも、犯人は普通に仕事に行き、妻や子を養い、普通に暮らしているのです。
夜の遊びの時間には、とち狂ったかもしれませんが、夜にこれだけ、水商売の女性にお熱になる男性でも、昼間は普通にサラリーマンが出来ていたという事に驚いています。

女性でも中には、ヒステリックになり、刃傷沙汰の事件を起こす事もありますから、別に男性に限ってとは言いません。
でも圧倒的に、このような類の事件は女性よりも男性の方が多いのは事実です。

その後のニュースを見ていると、若きママに、ひつこくLINEを送っていたり、かなり常連客の域を超えていたという事も聞こえて
来ました。

夜のお店に行く男性って、当然お酒が好きだという事はありますが、嫌いなママの所には行きません。ビールもウィスキーもチューハイも
どこで飲んでも、同じ品物なのに、お気に入りのママさんのお店のお酒が美味しいのです。
でも、今回の犯人は、お酒の味よりも、彼女に会いたくて日参していたらしいし、お金も月に30万円くらい使っていたというから、かなりの入れ込み様だと思います。

でも、あのようなガールズバーのようなお店は、カウンターの50センチはあります。
決して飛び越えられない距離ではないのに、物理的には近くて、遠い。それが、こうしたお店のカウンターと言う名の障害物なのです。
それを、分からずに彼女に必要以上に近づきたかったという、人間の欲望・・・・。

男女が惹かれ合う場合は、年の差も、家柄や置かれた立場の違いも、すっ飛ばしてしまいます。
本当に恋愛をする男女であれば、障害を飛び越えてしまうでしょうけれど、片思いなのに、ここまで入れ込んでしまうという事が、女性の私には分からないのです。
だって、あまりひつこいと、相手から嫌われるかもしれないという不安があり、相手には嫌われたくないのが女心だと思います。
それに比べて一方的にでも、これだけ、グイグイ行ける男心は、何なのでしょう?

そう考えた時に、結局行きつく結論は、性的な衝動に駆られた行動という風でしか、結論が出ないのです。

男性という生き物は、時には、道徳も、倫理感も通じない時があります。
この犯人だって、毎日は普通に働いていたのですから、普段は普通なのでしょう。
それでも、こうした分別を無くす行動というのは、性的な関係を望むあまりの衝動としか理解が出来ないのです。

ただ好きで、だた他所の男性客と話をしているママさんにやきもち焼いたというくらいなら、ここまでの事は起こしません。
でも、時として、常識も、地位も名誉も暮しも、全て失ってしまうくらいの冷静さを欠いてしまうという判断力を失ってしまうのは
何かのやり取りで、諍いになったというだけでは、ここまでの事にはならないのです。

だから、男性全部が・・・とは言いません。
でも、男性のある特徴として、時としては、性衝動に駆られ、判断力を失ってしまうという事が起きるという事です。

しかし、たいていの男性は常識の中で生きていて、理性という判断力とお付き合いしながら、暮らしています。
それが普通なのですが、やはり、不倫に走る男性というのは、どこか、この性衝動という事に支配されている男性だと思うのです。
こういう事件を聞いて、世の奥様達は、眉をしかめるでしょう。
でも、私の所へ相談に来られる妻は、夫の歯止めの聞かない浮気に苦しんでいる人達ばかりです。
そういう妻が、今回の事件を聞いて、「うちの夫は、そこまでの事はしない」または「殺人を起こすまで、飲み屋の女性にのめり込まない」と思うかもしれません。

中には こうした事件を聞いて、自分の夫のまともさに「それが普通」と思うかもしれませんが、本当は感謝くらいしてもいい事柄で、私から言わせてもらうと、紙一重だという事です。
恐らく、犯人は 最初から、殺してやろうと思って店に入ったか、武器がみつかってないので、何とも言えませんが、私は犯人の本当の願いは、この女性を自分の彼女にしたいという事だとしたら、殺したら元も子もない。
だから、どういう話の転び方で、殺人に至ったかは不明ですし自分でも抑えられない感情が芽生えたのでしょう。
本当は仲良くしたかったはずですし、嫌われたくなかったと思います。
それでも、仲良くしたい相手に、最大級に嫌われる殺人を犯すという心境は、もう私からすると、男性ホルモンのいたずらとしか思えないのです。
その可愛さ余って憎さ○倍、何かの拍子に、という事も犯行のきっかけでしょう。
じゃあ、それに比べて、女性はどうだ、というと女性にだって、女性ホルモンはあります。
何かの拍子に理性を失う事もあるでしょう。自分のものにならなかった腹いせもあるでしょう。
しかし、相手から好かれなくっても、だからと言って、嫌われるような事はしません。
どちらかと言うと、嫌われてる事を自覚するのが怖くて本当に傷つかない内に、フェイドアウトし、脅かしてまで、相手に、自分の足跡を残そうとしないのです。
それを、殺人まで犯してしまう抑えられない感情は、それはもう性的な衝動以外に、答えが見つからないのです。

これほど、男性というのは、性というものと行動が密接な動物である事を知って欲しいのです。
浮気をする夫に悩み、「夫の浮気原因は何でしょうか?」と聞かれても 最後は、セックスをしたいからという結論しか、見当たらないのです。
でも、そうした答えを言うと、「いえ、私の夫は、浮気相手とはそこまで深い仲ではないと思います」と答える相談者がいます。

・・・・・だったら、それは浮気や不倫とは呼びません、という事です。

風俗通いをしている・・・これを浮気と思う妻もいますが、これは浮気ではありません。
でも、風俗はセックスを目的としていますから、浮気じゃなくても、男性にはセックスが必要で、セックスの為には、少ないお小遣いを削って、妻に反対されながらでも、そういう所に出入りするのです。

これは何故か?と問われても、ご主人にとっては必要なのだから、としか言えません。

でも中には、自分の夫は、長い間女性と浮気をしていて、最近は そんなに身体の関係もなさそうです、という相談も受けます。
じゃ、何が心配かと聞くと、「心を持って行かれている」と言われるのです。

そうです、夫婦でも、交際中は、デートの度に、ホテルに行こうという誘われた経験があっても、結婚したら、とんとご無沙汰という夫婦もいます。
「夫は そういう事に最近は淡白で・・・」と。これはこれで、悪くないと思います。何もセックスだけが絆を強めるものでもありません。
夫婦として落ち着いて来た証拠と言えます。
でも、妻とは そういう事をしなくて、妻以外の外の女性や出会い系とそんな付き合いをしている疑いがあるとしたら、浮気かどうかはともかくとして、夫には そういうセックスが必要な人なのだ、という事です。

ここを軽視していると、どんどん、夫婦仲が壊れて行きます。
何故なら、セックスも好きで、性欲も強くて・・・という夫は、自分の妻からは そうは思われてないという事です。
もちろん、ここを妻が軽蔑して考えるのは、逆に違いますが、一度か二度、夫の浮気や風俗通いを見つけては、喧嘩になっていると、
ここは、妻の無理解だともいえるのです。

つまり、夫の事を知らなさ過ぎ。
自分の夫は、妻とはセックスしないから、セックスに淡白な人ではないのです。
何も、人間の全てを理解できるとは思いません。

でも、考えてみてください。
男性の部分をまだまだ、失っていなくて、まだまだ、男盛りだとしたら、その部分を忌み嫌う妻がいたとしたら、そうした素顔を妻には見せられません。

その結果、何回か、そうした浮気がみつかって、益々夫に対して、軽蔑をすると、夫は外に目を向けるしかなくなるのです。

人の内面を掘り下げるって難しいです。
でも 私もこの相談業以外でも、見て来た事があります。

妻には絶対に見せない、裏の顔を持った男性っていますから。
だから、浮気の片りんだけでも、バレて、妻に叱られたという人は、まだ正直者かもしれません。

それを妻が長年気づかない浮気をしていて、長年裏切られ続けたと妻が怒っても、逆の見方をすれば、夫の大好物を知る事も出来なかった妻というのも、どうかな、と思うのです。

夫がそんなに長い間、浮気をしていたら、夫に関心があれば分かりますって。
いくら子育てに翻弄されていて、夫に気が向かなかったとは言え、変な話、夫の大好きな好みくらいは分かりますって。

要は、本当はオムライスが好きなのに、チャーハンを面倒くさいからって、卵でくるんでくれたことのない妻って、どうよって感じ。
妻ならば、忙しいからと言っても夫の大好物くらいは知っておいてあげてほしいな、と私は思うのです。

話が反れましたが、今回の大阪天満の事件は、私も未だに分からない分野です。
犯人の奥様は、もっと、腰を抜かし、悲しんでいるでしょう。
でも、いくらサラリーマンで安定していても、月に30万円も水商売に使っている夫とは、きっと夫婦げんかも絶えなかったでしょう。

そんな事で、自分の娘くらいの年齢の女性なら、どうしか言う事聞かせられると思ったか、分かりませんが、夫婦が冷えると、家庭以外の女性にどんどん、目が行きます。
鶏が先か、卵が先か、ですが、夫婦円満で起きた事件とは思えませんが、この場合は奥様の嘆きが私にも感じられます。

異常は、起きてから、初めて異常の形が形成されます。
起きるまでは、どこにでもいる人で、どこにでもある家庭の出来事が、突然変異のように、爆発したのです。
たいていは、色んな問題があっても、抑えながら生活をしているのです。
異常の芽をだすのも、偶然か、何かの拍子なのかもしれません。

どんなに、犯人が異常な事件を起こしたからと言って、妻や子供が責められるのはあまりにも、気の毒です。
いま、どんどん、犯人像が明らかになり、住所も発表されてきつつあります。
ご家族がどうか、救われます様に願っています。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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