愛情のケチ
この私がなんてことをいうのだ?と思われるかもしれません。
でも、これは 私というカウンセラーも含めて、何も分からずに迂闊に人に
相談するのは、止めた方がいいというのが、今日のお話です。
世の中には、私のような小さな事業を営んでいる職業の人が沢山います。
特に相談業と呼ぶ世界は、色んな人間がうようよしています。
そんな中、同業者は、あくまでもライバルなので、他のカウンセラーの足を引っ張る為に
他社や他者の悪口を書く人もいます。
よく、お客様の集客に対し、広告宣伝をするという事をしますが、それは広告宣伝費を
先に支払って、ホームページを見た人の人数に応じて、そのクリック数をカウントし
先に支払った広告料が、お客様の数だけ、消化(消費)されていくのです。
そういう広告宣伝の世界では、他社のホームページが、お客様に見られるという事は
回りまわって自分の所への来客が減るという事を危惧して、他社の広告宣伝を妨害するという事があります。
私もその昔、広告宣伝に、前金を支払って、ホームページを、公開したら
公開初日に、結構な人数のクリック数があり、その反応に気をよくしていたら
それは全部ライバル会社の社員が、こぞってクリックして 私の費やした広告費用を
一日であっという間に、使い切ったという事がありました。
もっとひどい話は、ホームページの製作依頼をした広告会社のページ制作会社の社員の人全員が
総出で、ページをクリックするという事がありました。
これは、自身で制作したホームページが如何にも、反応があったように、依頼者の私に
感じさせるために、広告料を消費させたという事です。
こんな風に、カウンセラーに限らず、狭い個人事業の世界は結構足の引っ張り合いもありますし、
それを支える広告会社も、そうした事に加担している事もあります。
そんなこともあって、私は広告宣伝と言うのは一切、やっていません。
広告宣伝の効果はあるかもしれませんが、それ以上に、がっかりする事も多く、私だって人間ですから
傷つくし、やる気を無くすわけです。
人は、やる気を無くしたら、3か月くらいは、落ち込みます。
そんなこともあって、別に広告宣伝に頼らず、地味に続けることの方が、落ち込むこともないと思い、
今は 何の宣伝もしていません。
でも、これは事業をする者にとっては、誰もが大なり小なり経験する事です。
そして、今日は何が言いたいかと言うと、人のお悩みを聞くという職業のカウンセラーでも
色んな人がいるという事です。
ここで、他社の暴露話をして、陥れるような事では 私も同じことをしているという風に
なりますから、具体的な表現は出来ませんが、実は、心優しい職業と思われがちな、カウンセラーの
世界でも、色んな人も、事業者もいて、人の困りごとを、手ぐすね引いて待っているのです。
私のような職業は、本当に嫌な言い方をすれば、人の悩み事が、商材なのです。
その人の悩みを解決してあげたいと、真摯に仕事に向き合うカウンセラーもいます。
しかし、中には、「人の不幸は蜜の味」と豪語しているカウンセラーだっている事は事実です。
世の中は、人の困りごとを解決する事が職業の人は少なくありません。
いや、オーバーな考え方をすれば、世の中は困りごとだらけなのです。
例えば、「水漏れ」修理の工事屋さんだって、急にトイレの水が止まらなくなって、業者を呼んで
高額な料金を請求されたという話も後を絶ちません。
台風の被害にあって、家も心もボロボロになっている被災者の屋根修理をすると言って、これまた高額修理代を
請求するという事も、今に始まった事ではありません。
こうして、困っている人の弱みに付け込んで、暴利をむさぼるのは、カウンセラーの世界でもあるのです。
料金はしっかりホームページに提示されていても、困っている相談者の様子次第で、どんどん高額な
カウンセリング費用の、コミュニティーなどに、勧誘されたりします。
夫の浮気などで心が傷ついている相談者に「貴女一人じゃないのよ」とグループセッションなどを
案内したりします。
これが、単なるコミュニティーで、仲間づくりなら、皆で励まし合えばいいのですが、コミュニティーなら
そんなに高額になる訳がないのに、そういう会に入り、3か月間、皆で悩みを吐露しましょうという事に
30万円以上の費用を払わされるという会もあります。
悩んでいる人は、藁をもすがる気持ちで、入会しても、そこには、同じような悩みを抱えた人たちの愚痴の言い合いなので、何一つ解決しないのです。
私の所に来る方も、そういう所で何も解決しなかったと、再相談をされるのですが、こうしたコミュニティーというような事では、個人的な悩みは解決しません。
特に、テレビにでも出る有名なカウンセラーのフランチャイズの所は、いかにもその大先生の手法が
活かされているように思いますが、門下生なのです。
もちろん、優秀な門下生は沢山います。
しかし、フランチャイズ制で、そういうコミュニティーを開催している所は、所詮代理店システムなので、
その売り上げの、何割かは、上の本部に上納しないといけないのです。
ビッグネームの有名な先生が運営するそういう本部は、人件費も掛かりますから、下部の代理店の
売り上げの何割かを吸い上げて、事業の運営を行っています。
営利企業ですから、当然のやり方ですが、大事なのは、お客様側への責任です。
こういう風に言うと 私も含め、身も蓋もないのですが国家試験を受けた臨床心理士以外のカウンセラーは
皆、民間企業です。
国に保証された資格ではないのです。
だから、民間資格と言って、自分たちの所で、勝手にディプロマを発行して、卒業生に卒業証というのを渡して
仕事を認めるという、認定資格なのです。
つまり、認定資格とは、カウンセラーとして、立派な腕があるかどうかではなく、何か月かのお勉強をしましたよ、という卒業資格であり、今後仕事をしたければ そのフランチャイズの名前を使ってもいいですよ、という認定書に過ぎません。
とは言え、私もあるビッグネームのカウンセラー養成学校の卒業生ですから、卒業後に如何に、真面目に仕事をしてきたかという実績しかありません。
私は自分の離婚後にこの仕事を目指しましたが、子供にもまだ、お金が掛かりましたので、卒業後、大金を要する代理店加盟料は払えませんでしたので、私は個人名でこの仕事をしています。
この代理店加盟料とは別に毎月ロイヤリティーというのが発生しますから、売り上げの何%とかも納める必要があるので、
どうしても、カウンセリング料も高額になります。
ここで、いくらが高額かどうかは、別にして、要するに毎月、お客様を獲得する為には、セールスが強くなるのです。
何が言いたいかと言うと、カウンセリングと言いながらも、色んな手法を提案するのは、営利企業は当然です。
しかし、このコミュニティーという形を最初から 相談者が望んでいたか、です。
望んでいなかったのに、コミュニティーに案内され、それで、満足か、又は解決が出来たなら、私は何も思いません。
しかし、私の所に来られる方の中で、多くの方がこのコミュニティーに入会したという方が、少なくないのです。
又は、カウンセリングの一種、サポートプランというのも、よく似たケースで、ビッグネームのカウンセラーの所に入会し、一番最初は、その有名な先生が担当してくれても、サポートに入ってからは、お弟子さんにバトンタッチされます。
当たり前ですよね、有名な先生は忙しいのですから。
だから、お弟子さんが、3か月間貴女に寄り添ってサポートしてくれます。
でも、これもよく考えたら貴女は サポートは有名な先生のお弟子さんがしてくれると、最初から知っていましたか?
もっと言えば、知っていたとしても、その有名な先生と同じくらいの能力があると思っていませんでしたか?
私も色んなカウンセラーと、仕事をしたりしてきました。
優秀な方も沢山います。
しかし、中には、大きな組織に入り、お客様を紹介のようなパイプ役の仕事になっているカウンセラーもいます。
今、コロナ禍で、他の業界と同様カウンセリングの仕事も激減しています。
どこも、お客様探しで、必死です。
困りごとや、悩み事を訴える相談者が、餌食になりやすいという事も、残念ながらあるのです。
私のような弱小事業者は、ライバル視して他社を叩く暇があったら、私自身、もっとやらないといけない勉強があります。
私は他社を陥れようとこんな話をするのではありません。
色んな業界に、色んな人がいて、困った人を、ある種、騙すような商売がある事も知って欲しいのです。
だから、有名なカウンセラーだからと言ってその先生が担当してくれるとは限らないという事も知っておいて、
貴女が解決したいと思った事を最認識してほしいのです。
その上で、コミュニティーのようなやり方で、本当に貴女の望む解決法があるのか考えて欲しいのです。
困っています・・・・
悩んでいます・・・・
どうか気持ちを聞いて下さい・・・・
と、貴女が悩みから抜け出たい気持ちはよくわかります。
でも、貴女の悩みは、商売の商材と考えている事業者にとっては、ご馳走なのです。
誰かに助けてもらいたい。
誰かにすがりたい。
誰か、優しく理解をしてほしいと、貴女が手を出すと、その手に差し伸べられる手が
正しいカウンセラーかどうかは、見極めて欲しいのです。
そして、ご主人の浮気問題は、具体的な、出来事なのです。
それなのに、貴女の心の在り方や、貴女の育った幼少時代に、原因があると問題をすり替えるカウンセラーは
結局、浮気問題は、片付けた経験がないのです。
だから、貴女の心の在り方の問題に話をすり替えられてしまうのです。
だから、夫の浮気と言う下世話な話を貴女の在り方にあるような手法は、関わらない方が良いと思います。
夫の浮気は夫の下半身の問題であって、貴女の幼少期の体験なんて関係ないのです。
そんな風に、問題をすり替える業者には騙されない強さを持って下さい。
私が自分の仕事の妨害をされたからと言って、他社のやり方を叩くつもりはありません。
でも、カウンセラーは人の困りごとを解決する、心優しい職業だと思っていても
商売となると、色々、汚れた部分もあると知って欲しい。
もちろん、私は自分の胸にも手を当てて、自分にも言い聞かせたいと思います。
では、今日はここまで。