諦めなければ、チャンスはいつでもある?

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

昔、ある女性が言っていた言葉があり、今もそれは私の胸の中で生きています。
そして、また別の人が言っていた言葉もあり、その2人の言葉が私には響いた記憶があります。

今はその言葉の答え合わせの様な人生を歩んでいるなアと感じています。
今日はその2人の言葉について考えたいと思います。

私は平成元年から、仲人業をしていて、結婚紹介という仕事に携わっていました。
当時から私自身が夫婦の問題に関心があった為、どちらかというと、初婚同士の若い方のお出会いより、何かしらの苦労を抱えて離婚をされた方の再婚へのお世話を得意としていました。

そこで、仲人の大先輩によくアドバイスをもらう事があり、その時の言葉が再婚組さんへの教訓になっていました。
それは、
「女性に限って言えば、真剣に再婚をしたいのならば55歳まで」という言葉です

それを聞いた時に、55歳という根拠は聞けてないのですが、恐らくその仲人の長年の経験測なのだと思います。

若い女性なら、もし離婚をしても、再婚の口は沢山あります。
子供がいても、再婚は不可能ではありません。

しかし年配の女性の場合、再婚を願うなら55歳くらいが、限度で、それ以降のお出会いの可能性は一機に下がるという事を この先輩は体験していたのでしょう。

でも、本当は ある夜、この先輩と飲んでいる時、少しお酒も回ってきて、彼女はいつになく饒舌でした。そして、私に教えてくれたのですが、彼女も実はバツイチで、男性からもお誘いの声は掛かったけれど、55歳を境にパタッと男性からお誘いがなくなったというのです。

私にすれば、55歳の根拠って、そこ?と、笑いこけた物ですが、今から思うと、あながち出鱈目な話もありません。
実際当時は男性の定年退職が55歳で、男性は、社会とつながっていないと、女性と知り合う事も難しいのです。

現に、その先輩に声を掛けてきた男性は、サラリーマンで、出張という外泊が許される日に、羽根を伸ばすかのように、出張先にいる女性に声をかけるのです。

当時は、会社の経費もサラリーマンは接待費として使えた時代ですから、当然男性に撮れば同い年の女性がギリだったのでしょう。

彼女は、特に美人というほどではありませんが、品がある素敵な女性でした。
結婚相談の組織の本部は関東ですが、私は関西で彼女は本部から関西に来て、会合の後は私とよく一緒に食事をしました。
当時の私はまだ30代で、しかも結婚をしていた時期なので、男性の誘いという事に、知識もなく、先輩女性の言う、男性からの誘いという意味がよく理解できていなかったのです。

そしてもう一つ、今日のタイトルにある「諦めなければ、チャンスはいつでもある?」について、本当だろうかという事です。

それについて、また、要らぬ話をします

今から、25年くらい前だったでしょうか。
吉本興業で営業部長という仕事をされていた「木村正雄」さんという方の後援会に行きました。
その講演の題目は「何でも旬がある」という話でした。

木村正雄さんは、漫才師の「やすし、きよし」のマネージャーを務め、彼らの活躍は、木村さんの手腕によるところも多く、世の中の潮目を読んで活動しようという話でした。

その時の木村さんの話は吉本の芸人以上の、ウィットに飛んだ話術があり、最後まで、観客を飽きさせず、笑わせて終わりました、さすが、やすきよの元マネージャーです。

この木村さんが言う説は、「旬」でした。
人には、色んな波があり、サーフィンじゃなにけれど、良い波に乗る事が大事だし、その大波を見過ごすな、という事でした。

確かに、私も仕事をする上で、色んなチャンスがあったのに、勇気が無くて、波を見送った事がいっぱいあります。

しかし、同じような波がまた来るだろうと思っていても、実際は同じ波は起きません。二度と同じ波は来ないのです。
と、いう事は、今のチャンスを見逃しても、またあると言うのは単なる希望です。

チャンスは、いつもある訳ではありません。逆に言えば、「再び、又」という限り、それはもう同じではないという事です。

そういうことを私が今、言うのは、相談を受ける中で、妻の考えが甘いと感じるからです。
夫婦の関係が壊れても、いつでもやり直せるという事ではないのです。少し、のんびりされています。

夫に対しても、妻が、暴言を吐いても許されるのは、問題が勃発した初期だけ。
いつまでも、妻の怒りに任せた暴言は、「損」しかありません。

夫の浮気も発覚当時は、後ろめたさもあり、妻の怒りもそうとう堪えています。
しかし、時間が経つと、夫は自分を正当化するようになり、自分のした罪よりも、妻の暴言や悪態に鍛えられるようになります。
そうなると、最初の、浮気への罪悪感は消えて、妻の暴言に、対抗しようと強くなっていきます。

それを、いつまでも妻が暴言を吐き続けるとどういう結果が出るかというと、夫は本当の意味で、妻に嫌気がさしてきます。それを妻が分かって貰えないジレンマから、一層、夫を責め続けます。
これが浮気以上に本当の夫婦の決裂を生んでしまうのです。

ではこの妻の暴言って、どこから来るのでしょう?
それは、「何を言っても、傷ついているのは妻の私だから、いつか夫は分かってくれる」とばかりに、分かってくれるまで、悪態を続けてしまうのです

ここが、私は、声を大にして言いたい。
「またいつか」は、あるかどうか、保証はないのです。
それよりも、妻の貴女は一人で孤軍奮闘しているのに比べ、ご主人は、浮気相手と二人三脚という事です。

ここで、妻が鬼の形相で、怒りに任せた暴言は、夫の心を遠ざけるだけです。

誤解をしないでください。
貴女の夫を庇っている訳ではありません。

しかし、貴女の夫は、今は、浮気相手という仲間を得て、貴女に立ち向かっているので、変わってしまったのです。
その変化に気付かず、妻だからという事で、思いの限りをぶつけても、それを受け止める段階ではないのです。
その意味で、妻が夫に、暴言を吐いて許されるのは、新婚時代の可愛い妻の時代だけかもしれません。

妻の貴女を責めるつもりはありませんが、若い頃は、多少勢いのある妻の方が、夫には手ごたえがあり、面白かったのだと思いますが、長年夫婦として暮らして、ある程度の年月を経ても、「ちゃきちゃきの妻」を夫が善しとするかは疑問です。

もしかしたら、夫も浮気がばれた直後は、後ろめたさで、妻の言葉にも耳を貸すのかもしれませんが、時間が経ってからも、妻に対して「悪いな」と思わないのです。

と、いう事で、妻がどういう言葉使いをするかというより、浮気に対して解決策を取りたいのであれば、発覚当初が一番のねらい目で、その時期が一番の「旬」という事なのです。

いつでも、どんな時でも、正しい事を言えば良いとは限りません。
物事には、効き目という意味で言うと、きっと発覚当初が一番の旬と言えます。
そういうベストチャンスを、逃して、いつでも、正しい事を言うと通るという事ではありません。

木村正雄さんの講座は、畳み込む様な、テンポのいい内容でした。
彼がマネージャーをしていた、やすしきよしという漫才師は、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
その当時を分かっている木村さんは,やすきよは、その場の空気を読む天才だとお話されていました。

「また、いつか」なんて無いんだと。
そういう意味で、今、問題が明白だという事です。
だからこそ、下準備が大切だということでしょう。
人生には、色んなチャンスがあります。
そのチャンスは何回もありません。
ものごとには、それに適した時期というものがあります。

若い頃は向こうっ気が強い女性は、夫にはおてんばで可愛く見えていたでしょう。
でも、結婚して、逞しくなった妻は、おてんばを通り過ぎて、夫には怖い存在になっています。

そこで、逃れ逃れてたどり着いた先は、あまい蜂蜜みたいに、夫には、「会いたい、寂しい」と言ってくれる浮気相手がいるのです。

それを分からずに夫にキツイ言葉しか言えない妻であれば、当然夫は、蜂蜜ハニーの方に、逃げ場を求めますよ。

この際、正しいか間違っているかの「正誤」はちょっと横に置いて、考えて下さい。
例え、間違った事をしている夫でも、優しさは嬉しいのです。
それを家に帰れば、しょっぱい塩対応の妻がいるとなると、当然、蜂蜜の甘さに逃げますよ。

私は、色んな夫婦を見て来て思うのですが、若い頃、少しおてんばくらいの女性は、結婚しても勝気なおてんばです。
その勝気は、形を変えて強気になります。
そういう場合は、夫は正反対の、甘い関係を外に求めるようになりますが、妻はそれに気付かず、おてんばを気にいってくれていた記憶が消せず、ずーっと変われずに、妻が強気で、夫に向かいます。

ここで、くっきり浮気相手と違いが出てしまうのです。

でも女性って、所詮、根っこは同じような物ですが、自己アピールの表現方法が違うだけです。
だからと言って、一緒だと開き直るのは、ちょっと、無策です。
やはり、表現方法って大事です。

貴女が、夫の帰りが遅くて、また浮気相手と会ってるんじゃないかと、寂しくて不安だったことはよく分かります。
でも、貴女は「なんで、こんなに遅いの?遅くなる時は連絡してくれると言ったじゃない」と口をついて出るのは夫を責める言葉ばかり。

それに対して、浮気相手は恐らく「自由に会えなくて寂しい」と甘えた事を言っているのです。
貴女も、浮気相手も、寂しい事は同じなのです。
でも表現方法が違うだけです。

妻の事がおてんばで、可愛いと思ったのは、結婚3年目くらいまで。
そして、おてんば妻と結婚した夫ほど、従順な女性と浮気をします。
男性は征服欲がありますから、日頃、妻に頭が上がらない夫は、浮気相手にわがままを言う事で、ガス抜きをしています。
それなのに、夫が愛してくれたおてんば姿が通用すると思い込んで、いつまでも、論法で、向き合おうとしますが、貴女の夫は、もう違うタイプに、心が移行しています。

と言う訳で、いつまでも、変わらないということは、幻想です。
そして、おてんば妻を持つ夫ほど、一見、女らしい女性に惹かれます。
という事で、今日は時間が経つと、同じ問題でも、解決が困難になるし、それを解決するにも、「段階」という「旬」があるという事です。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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