愛情のケチ
今日のテーマ「夫の不倫を解決する事が不安?」について解説していきます。
夫の不倫という未曽有の出来事に遭遇し、何をどうしていいか、分からないというのが相談者の一番の訴えです。
この気持ちは、とてもよく分かります。
皆さま、どなたも、狼狽して、未経験の事には、不安しかないという気持ちは、当然だと思います。
だからこそ、その不安から逃れたくって、私のコラムに出会ったという方が殆どです。
そこで、勇気を奮って、ご相談の申し込みフォームから問い合わせて下さったのです。
一歩、踏み出して下さったので、それ自身は、一歩前進です。
でも、どうしていいかという割には、どうもしたくないという風に心にブロックがされています。
未体験の事ですから、恐怖心が大きくて、不安しかない事はよくわかりますが、一歩踏み出そうと考えた方には
相談者の望む事にお応えしたいと考えています。
私は単純思考なものですから言葉を額面どうりに解釈してしまいます。
相談者が、仰られる言われる事の例を下記に書きましたので、その会話をお読みください。
相談者 「どうしていいか、わからないのです」
村 越 「そうですね、不安ですよね、じゃ、まずはこうしましょう」
相談者 「それも不安で仕方がないです」
村 越 「だからこそ、不安を取り除くために、まずは、こうしましょう」
相談者 「前に進むのが不安です」
・・・・・と、ざっくりと、こんなやり取りです。
要は、相談はしたものの、まずは不安を訴えるという事が入り口ではありますが、コンサルを進めて行っても
そこから先に一歩踏み出せないのです。
これがカウンセリング力が足りないという方もいるかもしれませんが、施術の細かな技術力という事は、ちょっと、横に置いて、相談者の気持ちの表れという観点でこのやりとりを捉えてください。
私は、問題を解決するには、2通りあると考えております。
A 妻の不安感に寄り添い、不安の軽減をお手伝いする。
B 夫の不倫という現実を解決するには、現実を削除するしかない、という現実論です。
特にAの方に関しては、「不安感の解消」という「感」が中心になります。
「感」とは、気持ちの中の事ですから 気持ちの不安軽減という事に焦点を当てると、それは「心の分野」となります。
心の分野は「メンタル」と言って、カウンセリングも、メンタルを中心に施術する心のクリニックの方が、適するのかもしれません。
だから、ある意味、この不安感を中心に訴えられる方には、メンタルクリニックのカウンセリングが、適するのだと思います。
しかし、私のコンセプトは、「目の前の現実を変えるには、現実的なアクションしかない」という方針ですから
相談の入り口としては、不安感は受け止めますが、私の仕事は「出口」を示す事です。
入り口に留まって痛いとは相談者も思ってないでしょうけれど、出口を目指さず、入り口に留まり、気持ちの吐露だけを言い続けるのであれば、現実は何も変わらないという事なのです。
でも、そうして相談者の吐露を受け止める事で、その方が、気が楽になるというのなら、私はその希望に沿いたいと思いますが、本当は、そういう風に不安感の軽減に寄り添うのは、メンタルクリニックのカウンセラーの方が専門分野だと思います。
そういう意味で 先ほど書きました、私のカウンセラーとしての力不足と表現しましたが、カウンセラーにも色んなタイプがあって、メンタルに向き合うのは、カウンセリングの手法においても、メンタルクリニックをお勧めします。
何故なら 相談者の求めている事が、やはり、色んな段階があり、不安感をまずは解消したいという方は、先ほども書いたように、入り口なのです。
皆さんもご経験があると思いますが、例えばドライブに行って高速道路でトンネルに入ったばかりだと、目が慣れない為 一瞬、目の前は真っ暗になります(実際は、見えてないと運転に支障をきたしますので見えていますが)
でも暫く経つと、目が慣れて来て、トンネル内の灯りにも助けられますし、冷静に運転していたら出口に近づくのです。
前に進めば、出口に近づく・・・・・これが本質です。
これが怖い、怖いだけと、腰が引けているだけだと、出口は遠いだけです。
現実に起きている問題は、心で願うだけでは解決しないのです。
不安というその場所で、不安を100回唱えても、何も変わらないのです。
それが今日のテーマです。
夫の不倫が不安なのではなく、「夫の不倫を解決する事が不安」なのです。
心で、願うだけなら それを「お祈り」と言います。
早く解決してほしいと願うだけなら、それを「願掛け」と言います。
要は、何も行動に起こさなないという事は、古代人の雨乞い踊りと同じで、それを「神頼み」と言います。
現実問題は、祈ったり願ったりするのではなく、現実的な行動に起こさないと解決はしないと思います。
現実的な行動・・・・・それをアクションと呼びます。
しかし、そのアクションも方向性はひとつ間違うと、善からぬ方向へと進みます。
夫に対して、怒りの気持ちだけで動くと、夫は逃げるだけです。
また、夫に懇願するだけでは、夫は妻に対して、尊厳の気持ちを持ちません。
アクションの種類や、アクションの方向は、間違えてはいけませんが、それ以上に、方法論ではなく、妻の心の在り方と方向性は行動に起こす前から、ベクトルを計画的に考えていかないといけません。
そういう風に、これからのアクションのラフ図面を私と一緒に書いていきませんか?
心の在り方と、方向性・・・・・
この事を分かりやすく教えてくれた文言があります。
私の尊敬すべき、マザーテレサの言葉です。
これをお伝えして、今日は、ここで終わります。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。