夫婦としての GO TO

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

いつも、私は社会の状況と、夫婦の問題を重ねて考えています。
それは、無理にこじつけているのではなく、自分の事は、どなたも、自分ではよくわからないのです。
だから、社会に起きている問題と照らし合わせて、説明をすると、俯瞰で見る事が出来て、自分自身の立ち位置がとても客観的に知る事ができるのです。

実は私も自分の事は、よくわかっていません。
自分が思っている私という人間は、人から見ての人間像とは違う事が多いのです。

それは実は貴女の夫が、貴女を見ている観点に通じる事があり、貴女はストレートに伝わっていると思っている事も、実は、若干ねじ曲がって、夫からは見えている事があります。

この為に、あえて、貴女に起きている問題を、他人事にする為に社会問題を持ち出して説明するという事をします。
ですので、話題としては、ちょっと、お門違いだと感じても、反感を持たずにお読みください。

では、今日の私が言いたかった事、コロナの事についてお話します。

特に私が疑問に思っていたことは、GO TOキャンペーンです。
今年の春から始まった緊急事態自粛要請。
みんな、商売も仕事もストップして、外出も極力抑えました。
その甲斐あって、秋口には、感染者数は減少の傾向を示しました。
それは、夏の暑さのせいで寒さを喜ぶコロナにとって、夏の温度が功を奏したという考え方もあるでしょう。
でも、そんな時こそ、秋から冬の寒さに備え、油断をせず、気を緩めないようにと、私は真面目に精進していました。

そんな折、政府はGO TOキャンペーンと銘打ち、人々に旅行を勧めたのです。
私は、目が点になりました。

まだ油断は禁物って思っていた矢先に、人を動かしてどうするの?って。

何人かと、そういう話もしましたが、多くの意見が、「経済を回す為、仕方がない」
「このままでは経済が立ち行かなくなる」という意見が殆どでした。
特に そういう意見を言うのは男性が多かった。

人には色んな考えがあり、別に私の意見が正しいとか、押しきりはしません。
でも、経済第一の考え方は 私の意見を飲み込んでしまう、強さがあり、そういう主張は、「じゃ、このまま、日本の経済が落ち込んで、みんな生活できなくなったらどうするのか?」という意見に押し切られ 私は黙ってしまう議論でした。
また、ネット上では、色んな専門家が持論をのべています。
特に多い意見は、毎年のインフルエンザで死亡する人の数との比較で、インフルエンザの方が圧倒的に多いから、そんなに、大騒ぎをしなくてよいという説です。

でも、私に言わせれば、インフルエンザは予防接種もあり、日本の中でも治療法が確立していると思うのです。
それに対し、コロナはワクチンもまだなくて、治療法がないというより、コロナの正体が分からないという事です。
その上、死亡者の数よりも、想像を絶する急変は、非常に怖い。
有名人が急に亡くなる事で、それは私達は学んだはずです。
それ以上に医療崩壊も起こしていて、この事を、誰かが予想してはいたものの、治療法が確立されていないので、もう個人個人としては、感染を広げないという事でしか、対策はないように感じていた。

それに、何よりも、医療は厚生労働省の管轄なのに、「経済大臣」が、日々の感染者数の発表や、GOTOトラベルの取り組み等を、経済の大臣が発表するのが、私は気に食わない気持ちで見てました。

私達女性は、子供を産み育て、誰よりも、命を育む生き物です。
女性は「かけがえのない命」と向き合う最前線にいて、何よりも、命を最優先に古代から、そうしてきました。
片や男性は、外で狩りをして、家族を守り、生活の糧を得て来た生き物ですから、今の時代でも、男性が経済を優先するのは、仕方がないと思っています。

でも、今、コロナ禍において、経済を守るというGOTOは「旅行」という楽しみの事なのです。

それなら、やはり女性の本能としては、楽しむ事より、健康を守れという所に気持ちがシフトします。
この感覚がどうしても、男性と合わず、私はGOTOの話をしても、「だったら、経済は落ち込んでもいいのか?」という半ば、脅かしのように男性の大声にかき消される思いで、黙っていましたが、私は「経済は落ち込んでも、また挽回すればいいけれど、健康を害して、取り返しがつかなくなるより、ずっとましだ」と心の中で、つぶやいていました。

ある男性のフェイスブックで、毎日のように、コロナを恐れる必要はないと、繰り返し書いていて、特に生活を変える必要はない、と豪語している人がいます。
私は小さい人間なので、それはその人の考え方という捉え方が出来ず、その人の人格のように思えてしまい、それまではある分野のオーソリティーと、尊敬をしていましたが、今は段々嫌いになってきました。

いつも、メディアでも言っているかないですか。命より大事なものはないって。
もちろん、それと経済を横並びで考えるものではないかもしれません。
でも、我々女性は子供の健康を考えたら、いくら喜ぶからと言って、危険を犯してまで、楽しむ必要はないと思っているのです。
私で言えば、子供は大きいので、思い浮かべるのは孫の顔です。
孫が病気になるくらいなら、退屈でも家で大人しくしてないさいと、言います。

経済が第一と言ったところで、本当の零細企業は、人員整理をし、会社を畳み、路頭に迷っています。
そんな中、自殺者の数だけ挙げて、例年よりも少ないから、大丈夫という意見を聞き、何と分かってない人だと思うのです。最近は、私の地元でも、電車での人身事故が増えています。まだ今年は1年の集計は出てないにしても数じゃないんです。
先日のニュースで、80代の母親と60代くらいの娘が、餓死していたという事を言われていました。
死後3か月くらいで、今年の8月くらいの死亡と思われるそうです。
この現代に、日本で餓死ですよ。
どんな人生だったか、分かりません。
もっと、行政の窓口で、相談すればという意見があるでしょう。

でも、餓死だって、私から言わせると自殺同じです。
生きる気力をなくして、なすすべを持たなくなるという絶望なのです。
本当の自殺者は、物を言わないのです。

こうした、自殺とは見えない、自殺者が増えているのです。
こうした事を考えると、経済が第一と、言って、助けるのは、高額納税の大手の旅行会社。
何故なのでしょう。
本当に助けてあげないといけないのは、声を出せない、もっと小さな会社や、商店でしょう。
GO TOのキャンセル料を、私達の税金で補填するくらいなら、もっと、埋もれてしまっている個人や、医療従事者に沢山の手当をあげて欲しい。
崩壊しそうな医療現場に、もっとお金を掛けて、施設や人員の補充に使って欲しい。

そんな不満を毎日、唱えている私です。

前置きが長くなりましたが、冒頭で、社会問題を夫婦問題になぞらえて、考えると書きました。
では 夫婦問題と、それを、どう考えたかを説明したいと思います。

よく私の所に来られる相談者が夫との不協和音を何とかしたいと言われます。
その原因になるものは、夫の浮気ですが、その結果、夫とはぎくしゃくした会話しかできなくなったと言われます
それで、相談者は、もっと、夫婦がコミュニケーションを取れるようにと、まず、夫に積極的に、働きかけたと言います。
それは、夫婦が始まった最初の頃のように、家庭内別居だった寝室も元に戻し、夫婦で一緒に寝食を共にするようにしたのです。
今、夫婦の間で停滞している重い空気を突破しようと、前へ、前へ進む事ばかりに、行動を起こしたのです。
いわばGO TOです。

本当は、夫婦の間にはびこる夫の浮気問題を言うのを片付けないといけなかったのに・・・・
でも、そうしている間は、妻はある意味、幸せだったのです。
何故なら、その間は、前に進んでいると実感できたからです。
でも、本当はここで、大きな間違いを犯していたのです。
本当に夫婦の間に起きている問題を、何も手を付けず、前に進めば、何とかなると思うのは大間違いです。
今は、前に進む事ではなく、踏みとどまり、根本的な問題を解決する事が先決なのです。
今なすべきことは、一旦止まって、問題を片付けてから、前に進むなら、どれだけ進んでもOKです。

結局政府が打ち出したGO TOと同じく、アクセルをふかして前に進んではいけないのです。
今は一旦踏みとどまる、ブレーキを踏む時期なのです。
夫と、夫婦として、仲良くしたいなら、根本的な問題が片付けば、いつでもできるのです。

GO TOキャンペーン同様、アクセルとブレーキは同時に踏めないのです。
根本的な事に目を向けず、前に前に行くことを、「向こう見ず」と言います。

何度も言います、生きてりゃこそです。命より大事な経済回復なんてあり得ない。
私はGO TOに誘われなくても、本当に旅行に行きたいなら、マスクを外して、大声でしゃべって、飲んで食べて出来る時に旅行に行きます。
また、本当の旅行好きは、多少、費用が掛かっても、安心して行けるときに旅行を楽しんで欲しいと思います。
今は命を守りましょう。
そして、私たちは移動をしている場合じゃなかったのです。
私達の犠牲になって、危険を犯して戦って下さっている医療に携わる方々に申し訳ないと思います。
こんな風に書くと、気分を害す人も多いと思いますが、私は少なくとも、この年末からお正月はステイホームします。

では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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