夫婦間のマウンティング
最近、つくづく 強い妻が多いです。
強い事は悪くないけれど、素直じゃないんだなあ~
そういう私も昔はそうでした。
あまり働かない夫に対し、内心、腹を立て、もっと家庭や家族をどう思っているの?と私の不満は毎日マックスでした。
でも、そういう事を言うには、私は自分の自信を根こそぎ失っていたのです。
家庭を上手く回していくには 女性という妻としての魅力を失っていっていた自覚はありました。
日々の生活に追われ、髪の毛、振り乱して一生懸命に生活の為に働いていた私。
もっと生活の事を考えてよ、元夫に言おうものなら、無言のバッシングが私には降り注いでいました。
そのバッシングとは、「妻としての魅力」がないというコンプレックス。
男が家族の為に仕事をするのは、妻の女性らしい優しさや支えががあってこその、男の頑張りだというような事を言われていた時代です。
昭和という時代は厄介な時代で、男性が働く意欲さえ、妻が作ると言われていた時代です。
また、他の家庭のご主人は、一生懸命働いて家族を養っているのに、片や、私の家庭は、日々の暮らしが苦しい。
私の周りの友人に相談しても、「あんたが頑張り過ぎるから、夫が働かないんだ」と言われてしまう。
しかし、実際は 私が働かないと、家庭は立ち行かないから、別の元夫を甘やかしている訳ではないけれど、いくらいいっても分かってくれないから、私が働いて稼いだ方が早いと思ってしまい、頑張る私。
この悪循環が 友人は、妻が頑張り過ぎると、亭主は働かなくなると。
つまり、その構図は妻が作っていると、私に言う友人知人。
一番苦しんでいる私に「あんたが頑張り過ぎるからあかんのよ」というのは 本当に冷たい考え方です。
今の年だから分かるけど、これって、友人でも何でもない。
そして、元夫の浮気などが重なると 私は自分に魅力がないから、と、人にも責められ、自分で自分を責め、その上で
元夫は家庭へ目を向けないという現実の中で、私自身は、どんどん自信を失っていきました。
でも、そんな生活をしていたら、自然と、負け意地だけはつよくなって、コンプレックスの裏返しで、元夫には、強く立ち向かうという事態が起きます。
例えば、自分の夫婦が上手く行っていない事を直接ぶつけるのではなく、元夫には、家事協力の無さや、結婚生活への責任感の話にすり替えていました。
つまり、家庭を大切にしないという事を理由に、私も、元夫を責めたりはしましたが、ちっとも、応えてくれませんでした。
それは何故かというと私の訴えが、嘘らしかったということかもしれません。
もちろん、働いても家にお金を入れないという元夫は、言語道断とは言え、それを遠回りして、家庭を大切にしていないとか、子供を大切にしていないという、訴えを直接、元夫に訴えていても、全く元夫は変わりませんでした。
しかし、直接、稼ぎが少ないというか、これでは生活をやっていけないという事があっても、妻失格という赤旗新聞なのに、まだ本質に気づかない 私はなんて鈍感なのでしょう、と感じる事は、元夫から言われていた言葉で、うちの間されで全部問題を置き換えて、話をすり替えていましたので、元夫にも何も感じさせていなかったのだと思います。
つまり、元夫も冷酷
私が大阪市内とはいえ、故郷も今は、私は持っていない私は今から、本当の家族の家で一晩中過ごす難しさ実の夫以外は、寒いのに・・・・が浮気していた時も、本当は、妻の自分だけを見てよ、ということなのに、口から突いて出る言葉は「子供の事をどう思っているの?」とか、家長としての責任を問うだけで、肝心な事は何も分からない。
元々 私は天真爛漫で、鈍感な性格でしたが、結婚生活の中で、生活は慢性的に苦しくて、一生懸命努力をしても、報われない日々が続くと、「私の何かが悪いのじゃないか」という自分への責めで、とても苦しかった。
しかし、それはどこから来ているのか、というと、今にすると そのコンプレックスさえ、何かしら恣意的に植え付けられていた感じがします。
勝手に思い込んで勝手に苦しんでいたけれど、それも仕向けられていた事だとしたら、植え付けた方もワザとじゃないにしろ、結果的にそういう方向に向く事は、予想をしなければならないという事です。
お互い無意識に、相手を傷つけ、自分をもそんな嫌な人間になって自分を傷つけているのです。
つまりこれをモラハラと呼びます。
今だから分かるけれど、当時は、そんな言葉すらも知らず、ひたすら自分を責めていた。
元夫が働かないのも私のせいだと考えていました。
男性は、浮気をする時に、妻を悪者にします。
妻の何かが足りないから、夫は浮気をするという言い訳の代わりに、妻のせいで、家に足が向かないというような言い訳を自分にします。
妻も妻で 良き妻になれないのは、夫が未熟だから・・・・家庭を顧みない夫には、何で 妻の自分だけが努力を強いられるの?というのが、概ねの構図です。
お互いが 本当の気持ちを隠して、何か表面的なことだけで、戦っている。
子育てを協力してよ、家事を手伝ってよ、もっと会話を多くしてよ・・・・・これを素直に言えるうちはまだいいのです。
これを素直に言わなくなったら、おしまいです。
そうなると、夫婦が共同で家庭を無理くり作ろうとする共同作業。
家事当番を作って 共同で家庭を作り上げようという妻の狙いは分かりますが それは残念ながら夫は面白くないのです。
また妻よりも、当然仕事量も多い為、残業を言い訳に、育児、家事をこなせず、妻の小言から脱走。
そういう風に、妻は、髪の毛振り乱して頑張ってはいるものの、本当は夫に家事をこなして欲しいという事ではない。本当は皿洗いさえも夫と一緒にしたいのです。
それを素直に言えないから、家事当番を決めるという代替案になります。妻もそんな回りくどい事を言わずに素直に夫に言えばいいのに。
浮気をする夫に対して、家事当番で、早く家に帰らせようとして、当番を巡って喧嘩をしても根本的な事は解決しません。
夫の方だって、そんないつもイライラしている妻なんて、付き合っていた時と全然違うじゃん、と言えばいいのに。
妻が怖いって・・・・子供を叱る妻が怖いっていう夫は、とても多いのです。
妻はいつも何かに怒っている感じで、夫の方は何を妻が怒っているのか、分からない。
互いに思っている事を押し殺し、その上で、口から突いて出る言葉は辛辣な言葉ばかり。
これで、私の所に相談に来て、「本当は夫と仲良くしたいのです」って言っても、通じないって・・・・いう相手を間違えています。
つまり、強さでしか、相手に立ち向かえない人がいます。
脅かしの言葉でしか、相手との関係を築けない人がいます。
素直に話すことを出来ない人が、いつも話し合いをしたがります。
これでは、建設的な話って出来ません。
素直じゃないのは、そういう性格なのではなく、そういうヒリヒリした関係性しか築けない、ジャッジしか得意じゃないからです。
今となっては、遅いのかもしれませんが、妻はもっと素直に言えばいいのに。
「私の方をもっと見てよ」と。
では今日はここまで。