罪と罰
群馬県の玄関口 JR高崎駅付近で起きた殺傷事件。
刺された女性は新潟県に住む会社員の大沢佳那子さん(30)で犯人はその交際相手。
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しかし犯人はその後、自殺した事で、大沢さんの遺族にも、やりきれない結果となった。
犯人の妻にしても数年前から夫の浮気に悩み、何度となく夫に別れる事を約束させ、家庭に平穏が返ってきたと思っていた矢先の事件だったそうです。
犯人の妻も夫の不倫に気が付いてなかった訳ではないから、放置していたわけではない。
でも犯人は不倫を続け、妻も騙し続けていた。
その結果がこれである。
それにしても、何故、自分の浮気相手である女性を殺害しないといけなかったかは、もう聞くことも出来ない。
残された家族だけが、鉛の重しを背負っていくなんて、悲しすぎます。
誰も幸せにならない不倫。
だから、不倫をしている人は、誰も幸せにならないだけではなく、自分をも傷つけている事を理解して、早くやめなさいと言ってあげたい。
でも、まあ、普通に考えると、浮気をする夫が一番悪いのだけれど、私は日ごろ、こういう相談業をしていて、驚くべき妻がいる事もあります。
相談に来られる時は、悩める妻なのだけれど、段々お話をお聞きしていると、夫側に同情心が湧くことがあります。
私の本当の役目は夫婦の修復をお手伝いする事だけれど、それまでしてきた妻の仕打ちは、夫の浮気に匹敵するというか、それ以上の仕返しではないか、と思う事があるのです。
例えば夫の浮気を見つけた時の話です。
もう、鬼の首を取ったかの如く、夫を責めます。
そして、すぐに弁護士の所に相談に行きます。
その上で、帰ってきて、夫にそれを話します。
つまり弁護士の所に行ったという事を盾にして、夫を脅すのです。
確かに浮気を見つけたら、証拠を掴み、浮気相手に内容証明を送るという事に弁護士を使う時はあります。
でも、この妻の場合、弁護士の所に行ったという事を言えば、夫が離婚を恐れて、浮気相手と別れるだろうというやり方です。
でも、実は夫と離婚をしたくないのは、何を隠そう、その妻なのです。
自分の言葉で本当の胸の内を伝えもせず、弁護士という官軍を背後に付けているという事だけを言うのです。
つまり、パフォーマンスなのです。
私から言わせると素直じゃないなあ~という感じです。
弁護士を付けているから、いう事が効果があると思っているのは愚かです。
妻の貴女がそうして脅かしという武器しかない中で、浮気相手は、羽毛で貴女の夫を包むとしたら、もうこれで勝負あったも同然です。
貴女はこれまで、自分の強さだけで勝負をしてきて、これまでは人生において勝てて来たかもしれません。
でも、男性は女性には強さは求めていません。
貴女は拳を上げたら、下ろせなくなっているかもしれませんが、ご主人はそんな勝負の世界は昼間の仕事だけで充分なのです。
家に帰っても勝負事なんて、まっぴらごめんだと思います。
正しいか、間違っているかで言うと、貴女の夫が浮気をしたのだから、間違っています。
でも、世の中、正しいから、勝つという事なら、世の中裁判は要りません。
その裁判でも、20年も掛かって、未だに、裁判所の前の中継で、勝訴や敗訴だと結論が出ない事もあります。
だから、物事を正誤だけで結論を出そうとすると確かに弁護士は、ジャッジをしてくれる存在かもしれませんが
貴女が、弁護士の言葉を借りないと、夫に勝てないと思っている事が大間違いなのです。
貴女が本当に、正しくても、夫が貴女を必要としないなら、弁護士に味方してもらっても何の役にも立ちません。
貴女が力任せばかりで勝とうとするから、夫はもっと柔らかい世界に逃げ込むのです。
そして、もっといけないのが、夫の浮気話で、弁護士に相談したという脅かしを夫に言うと、ご主人は、妻が離婚の準備を始めたと思います。
最近は離婚回避の弁護という事をうたい文句にされていることもありますが、実は弁護士にとれば、やはり離婚という結論になる案件の方が圧倒的に多いのです。
なのに、貴女は、離婚を望まないのに、弁護士の所に行ったと、夫に言うならば それは「離婚をするぞ」という風に一般的には思います。ま、そこまで思わなくても、決して弁護士の所に行って「離婚はしたくない」と言っているとは思わないのです。
と、いう事で、貴女の胸の内は、離婚をしたくないと思っていても、「離婚の専門家」のドアをノックしているので、一般的に考えて、決して貴女が離婚をしたくないという考えで弁護士の所に行ったとは努々思わないのです。
でも女性なのに、「力の誇示」しかできないのは何故でしょう。
それは、これまで貴女の強引さがたくましく思う周囲がいたり、貴女の自己主張の強さに従う周りが多かったという事です。
でもね、これまで貴女を頼りにしてきたその人も、人生の長い間に、強さを身に付けてきた人もいるのです。
つまり前なら、従ってきた人も、成長して、貴女を頼りにはしなくなるという事です。
貴女が家庭の中で、誰にも逆らわれず、貴女の意見が通って来たとしても、今は、もう貴女には従わない家族がいるかもしれないのです。
これまでも、コラムでは何度か書いてきたのですが、強さで勝ろうとしないでください。
やはり最後に勝つのは愛ですから 貴女が強さだけを見せなかったら 貴女に「愛」があるようにはご主人は思えません。
正しかったら、勝つと思うのは、孤独な裸の王様になります。
人は間違っていても人間は、そういう緩い物なのです。
緩い所があるから、過ちも起きるのです。
それを、正しい貴女が夫を責めると、それはもう断罪しかないのです。
夫に離婚は避けたいから、弁護士の所に行った・・・なんて事を言えば ご主人は訳が分からなくなります。
つまり、貴女のしている事は言行一致していないのです。
だから、ご主人も貴女を信用しません。
夫が信用しない妻って、怖い存在でしかありません。
これが分からないなら、貴女はタダのモンスターになります。
言葉の脅かし・・・・これをハラスメントと言います。
精神的な脅かし・・・・これをモラハラと言います。
昔はこれは男性の専売特許でしたが、今は妻の言動が、ハラスメントになることもあるのを知って下さい。
それにしても、最近は、女性も色んなタイプが居て、理解を超える方がいます。
相談しに来たときは、愁傷な事を言っていても、よくよく聞いていたら どっちが被害者か、分からなくなるくらいご主人に対して悪態をついている。
しかも始末が悪いのは それに妻が一切気づいていないという事です。
ですから、最後の方は化けの皮が剥がれて 私は気持ちが悪くなるのです。
変な話、私は素直に悩んでいる女性が好きだなあ・・・
分かりにくい人や 豹変する人は 私以上に ご主人が妻の事を理解出来ないと思っているでしょう。
ここが大事なところです。
貴女はご主人から本当はどう思われているか?
それが分からない限り、ご主人には、ごり押しの態度でしか、接する事は出来ないでしょう。
交際中や、若い時は優しいご主人は貴女の事を頼りにし、何でも話をしてきたかもしれません。
でも、結婚して貴女の勝気が立って、ご主人のちょっとした過ちも許せなくなり、ずーと、責めるような関りであったなら、ご主人は、もう貴女には、魅力を感じてないでしょう。
そんな中、弁護士を率いて、ご主人に対峙すると、もうご主人は武器は下において、ホールドアップをしています。
不戦勝と言えるくらい、戦うつもりはありません。勝ち負けではないのです。むしろ負けるが勝ちというくらいです。
つまり、妻の貴女は 丸腰のご主人を打ち続けてきたのです。
これじゃあ、ご主人も嫌になってしまいます。
弱っちいばかりの妻は、困ったものですが 強さしかない妻はもっと困ります。
じゃ、私はどっちの妻が好きかなあと考えると、あまり強すぎる妻は、どうもね・・・・
では、今日はここまで。