嘘をつくのは　メリットがある時だけ

よく相談者が口にするのに「夫が嘘をつくのです、何故でしょうか？」と問われます。
それは、嘘を付く事で、何らかの目的を果たせるという事だと思います。
一時期「息をするように嘘を付く男」と言う言葉がはやりました。
でも　意味もなく、癖のように嘘を付くという事は、あまり考えられず、嘘が上手という事なのです。
では、嘘を付くメリットとはどんなメリットでしょうか？
それは、妻に問い詰められても　それで反省をするのではなく、何等か、守り通したい事があるのでしょうね。
だから嘘というのは、または妻からの疑いを晴らしたいという気持ちは更々、無い訳で、本当は妻からの追及を逃れたい時や、その後、どうやって疑いの網の目をかいくぐって、浮気を続けられるかと考えているのです。
だから、「夫は何故嘘を付くんでしょうか？」という疑問に対して、私はこういう理由があるのでしょう、と相談者には説きます。
でも、それを聞いた所で、相談者はどういう事を言うと思われますか？
その答えは・・・・・
「先生、夫は何故嘘を付くのでしょうか？」・・・なのです。
私はこれまで、相談者の質問を、言葉どうり、額面どうりに捉え、その答えを、言ってきました。
でも、気づいたのです
相談者の方々は　私の答えを聞いても、疑問は払拭されず、また同じ質問をされるのです。
つまり、何故嘘を付くかの答えを求めているのではなく、嘆いているという事なのです。
でも、一本気の私は、その質問にまともに、答えていたのですが、その「何故」は妻を大切にしてくれない夫への抗議だったのです。
そこで、問題の本質を感じたのです。
相談者は、本当に問題を解決をすることを願っているのではなく、むしろ、妻の嘆きを聞いてくれることを求めているんだ、と。
今日、夜遅くに、「日本の蚊帳がマラリアから命を救う」というテレビ番組を見ていました。
アフリカやマダガスカル島のマラリア患者を無くしていく日本の協力は、企業理念ではなく救済理念なのだという事です。
日本の技術を持ってすれば、蚊帳くらい、量産は可能です。でも現地の人たちが働く工場で、色々国民性もあって、
品質を保ちながら作るというのは、至難の業。
でも、そこで蚊帳の必要性と、蚊帳で防げたマラリヤの減少率を、実際の数値で示して、生産を一時ストップしてでも検品に勤めたそうです。
量産が第一じゃない。ちゃんと品質を上げて、本当に必要とされるところに、蚊が潜り抜けないメッシュの、蚊帳を作る事が、使命なのだというテレビ番組を見て　私の仕事にも共通する物を感じました。
例えば　お客様を多く欲しいだけなら、広告宣伝費を払って、集客すればいいのです。
でも、それならば、仕事も粗くなってしまうのです。
何故なら、私のような仕事は　忙しいからと言って、人任せやスタッフを増やせば良いという事ではないのです。
やはり、私のコラムを読んで、相談をしてくださる方は　私が担当すべきと思いますし、実際に、カウンセリングをしている時、私の見解に驚かれる事が一杯です。
それは他の所とは、全く違う分析力を持つので、相談者の多くの方が、目からうろこと言われます。
だから、一般的なカウンセラーと違い、変な慰め系の答えは言わないのです。
先の事に戻りますが、慰めを求める方には、物足りないかもしれません。
何故なら、私は慰めないのです。
だから、貴女の不安に寄り添うというような、フワ～っとしたことは言えませんが、本当の癒しとは問題が解決する事ということをコンセプトにすると、そこには　やさしさは無いのかもしれません。
でも、解決する事をゴールにすると、その厳しい、道中で、癒される事を　第一に考えるようじゃ、解決も、程遠い話になります。
今、これをお読みになっている方が、苦しんでいる事は重々分かっています。
でも、癒されたいとか、慰められたいと思って相談を寄せて下さるなら、それは相談料がもったいない。
大学受験は苦しい物。
ダイエットも辛い物
沢山お金儲けをしたいなら、人一倍働かないといけない事

そんな感じで、自分の手に入れたいものがあるなら、それを手にするまでは、苦痛な段階を越えないといけないのです。
私はそういう覚悟のある人がお客様になって下さるとありがたいなあ。
では今日はここまで。