山口達也さん逮捕、依存症の難しさ

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

元TOKIO山口達也さんに見る依存症について考えてみました。
私の仕事は浮気問題撲滅です。
また、今回逮捕された山口さんは酒気帯び運転で現行犯逮捕です。
世の中には、ドラッグやアルコール中毒などの治療で苦しんでおられる方が沢山いらっしゃいます。
それらの対処はそれぞれの研究が進められておりますが、それでも、劇的な改善結果は聞こえてこない深い問題です。
だから、その他の依存症問題と浮気問題を横並びで考えようというふざけた事ではありません。
でも「依存症」という大きな括りで考えると、共通した部分が沢山あるので「問題点」として見つめてみようと思います。

山口達也さんは、アルコール依存症の治療が上手く行っていると、雑誌のインタビューで答えていました。
そこに来て、TOKIOの長瀬智也さんも脱退はするものの、TOKIOは存続され、山口さんの再合流もささやかれていた矢先の、昨日の逮捕。
何があったかは分かりませんが、お酒の好きな人は、善きにつけ悪しきにつけ、お酒を飲みたがります。
だから、TOKIO再合流を考えるとわくわくして飲まずにいられなかったのかもしれません。
以前 山口さんはTOKIOを脱退する時のインタビューで禁酒宣言をしていました。
でも その答えで「お酒は飲まない決意です…今は」と言ったので、この今は・・がとても気になったのを覚えています。

ここで、少し話を整理したいと思います。
今回の山口さんの起こした交通事故は 幸い怪我人もなく、当てられた車もバンパーが凹む程度の事故ではなく、不幸中の幸いです。
そこで、100歩譲って考えると、お酒は飲まないと宣言したものの、山口さんがTOKIOを引退した今、お酒を飲んでも、別に自分の約束を破っているだけで、別にいいと言えばいいのです。
しかし、問題はお酒を飲んでバイクを運転する事が問題なのです。
本人にすれば、前夜に飲んだのかもしれませんが その飲んだ量がとても多くて 翌朝の9時には酔いが残っている分量だったかもしれないのに、バイクに乗ったという事です。
それは、町中のモニターに残っていて、蛇行運転だったそうです。その自覚が無く、バイクに乗った事の判断が甘いとしか言えません。
お金があったのか、節約したのか、分かりませんがタクシーに乗るという事をせず、ヒョイとバイクにまたがってしまう事が、過去、自分が仕事を追われることになった事と自覚の無さは想像力の欠如としか言えません。

で、今日のテーマは依存症について、話を戻します。
ここからは浮気問題に話をシフトしていきます。
私は日々、浮気問題撲滅に取り組んでいますが、良く相談者から聞かれるのは、何故夫は浮気をするのか?
どういうつもりで、浮気をするのか?と問われます。
その答えは 色んなタイプの男性がいるので、一括りには言えませんが、最初の始まりは、刺激でしょうね。
退屈な日常に、ひとふりのスパイスのように、誰かの「不倫は文化だ」じゃないですが、「不倫は刺激」だという事です。
でも刺激は、非日常だから刺激であって、ずーっと続くと日常になってしまいます。
そうなると、じゃ、それで終わるのかと言うと そうでもないのです。
日常になるという事はそこから共通の趣味やら、価値観やら、何なら付き合いが長くなると それだけ思い出も沢山出来ていってしまうのです。
この思い出の共有というのも、中々刺激的なのです。
だから、夫の浮気に悩んで 友人に相談してしまった貴女。
その友人から「浮気なんて長く続かないよ、その内飽きたら戻ってくるから、暫く様子を見たら」とアドバイスされて、
夫の浮気を見過ごしてきた妻が多くいます。
その結果どうなったか、と言うと、浮気は友人の言葉なら とっくに収まっている頃なのに、収まるどころか、段々エスカレートして、夫の外泊が増えたり、家庭や子供の事を顧みない夫の態度に腹を立て、夫婦喧嘩が絶えなくなっている頃です。
そうなると、夫の口からは 家を出たいとか、独りになりたいとか、別居をしようとか、言い出します。
ここで、もう少し過激な事を言う場合は、夫からは離婚をしようと言われます。
この場合、離婚は結婚の反対語であるという事を理解してください。
つまり、浮気相手との結婚を意識している場合の言葉だという事です。
当方の相談者は そんな段階になってからの相談の方ばかりですが ここまで浮気を放置していたら、自然消滅するという事は ごく稀で、不倫の樹が育ってしまった後なのです。
小さな植物も最初は 小さな芽です。
芽の段階で摘んでおけば、育つことは防げます。
しかし、様子を見ようと、指をくわえて見ているだけでは 芽は伸びて枝になりその樹は葉を付け、いずれ大きな樹になります。
誰ですか、「様子を見よ」と 知ったかぶりでアドバイスした人。
貴女もそんな素人意見を鵜呑みにして、夫の不倫の芽を摘まずにいたら、いずれ葉をつけ、実をつけ花が咲きます。
これを「実を結ぶ」とよびます。
相談者も人を選んで相談しないと、貴女のご友人は貴女の人生にネガティブな想像は言いたくないのです。
また、その友人が離婚も結婚も、何度も繰り返し、何なら不倫も、5回くらいしている達人ならいざ知らず、
貴女と同じ一般的な主婦であれば、どれだけの知識があると思いますか?
要は貴女には無難なアドバイスしかいう事が出来ないのですが、無難と思っても、本当は何もしないことは危険なのです。
でも、貴女のご友人はそんな体験を沢山していないので、そこは無難な事しか言えないという事です。
だから、そういう不倫の知識が無い人に、相談をするのは酷と言うものです。
実際、その友人さんも、知らない事は想像が出来ないのです。
この知らない事に対しての蘊蓄は 9月21日のコラムに書いてありますから、もう一度、宜しければ読んでみて下さい。
もう一度 依存症の事に話を戻します。
例えば、依存症と書くと病的な医療の話になりがちですが、私たち一般の生活の中に、大なり小なりの依存症はあります。
でも、それは、程度もんの話で、人に甘えたり、頼ったり、幼い子供なら、赤ちゃんの時の毛布の切れ端に癒されたりと色々、それが無いと困ると言う物はあるのです。
だから、依存症のすべてを目の敵にする事はないと思うのですが、大事な事は、本当の依存症と、依存的と言うのとは区別しないといけません
特に、浮気体質については、依存症という事はありませんので、単純に依存症という言葉は使わないでおきましょう。
でも、よく質問されるのは、夫の浮気退治をしたところで また、同じような事を繰り返しませんか?という事です。
これは、確かに世間では「浮気は繰り返す」と言われている事は確かです。
やはり人間の好きなものというのは 食べ物ひとつにしても、変わらないのです。
でも、身体に悪い物を食べ続けたお陰で、「高血圧」になり、脂っこい物や塩分の多い物は控えるように、薬も飲む生活が始まります。
つまり、ドクターストップがかかるのです。
そうして人間は 誰かから注意をされたり、このまま行くと命を落とすよ、と脅かされたりという外的圧力があってこそ、これからの生活を改めるようになるのです。
でもね、だからと言って、塩辛い食べ物を嫌いになる訳ではないのです。
好きなものは、好きなのです。
でも、それを食べると健康を害すると理解すると、食べないように我慢するしかないという事が分かるのです。
これを浮気問題に例えましょう。
浮気は悪い事だという認識は 余程の馬鹿じゃない限り、誰しも分かっています。
でも 食べ物と同じで、それを食べている内は、余程の悪い数値で脅かされないと、ずるずると浮気は続けてしまうのです。
浮気を止めるときと言うのは 潮時と言いますが、そんなのは、100分の1くらいの話で、遊びだった場合です。
でも浮気などは、してる本人でさえ、遊びか本気か区別をしているものではありません。
浮気とは浮いた気持ちと書いて、字の如しで、最初は、本当に浮かれているだけなのです。
でも年月が経って、色んな思い出つくりをし、一緒にチームを組んでする仕事の同僚などでは、絆を深めていくと、それはそれだけ、離れがたいものになるというのは誰しも分かる事です。
だから、罪の意識のまだ残っている初期の頃に、ぶっ潰しておかないといけないのに、「様子を見る」なんて根拠のない論をまともに信じて、浮気を野放しにするから、それをやめるべきと誰にも咎められていないのです。
だから、浮気をする事が常態化し、それを悪い事と思う体質が身についていないという事です。
そうなってから初めて、浮気を止めさせようとしても、一生浮気をしない夫にはならないし、体質はそう簡単に変わらないのです。
だから、一度くらい、夫の浮気を止めさせた所で、一生浮気をしない人間にはならないので、それは根気強く矯正していくしかないのです。
それならば、そういう事に取り組んだことがない妻が 「何度も同じことを繰り返すなら、夫の浮気を停めても無駄じゃないか」と言われるなら そうでしょうね、としか言えないのです。

いいですか、本気で夫の浮気を終わらせる事を一度もしてないのに、一回の取り組みで、一生安心できるというような物は手に入りません。
でも、もっと問題なのは、一度もそういう取り組みをしようともしない妻です。
一度も、本気で取り組まないで、体質なんて変わる訳がない。
人間が一生安心できるような事があるなら、それは楽でいいですが 本当の問題は 一度もそういう取り組みをしたくないと考えている事であり、もし取り組んでも、一度の事で、一生安泰じゃないと嫌と考えている事です。
これはただのわがままという事です。
あの天才棋士の藤井君だって毎日、努力をしてますよ。
と、いう事で、浮気問題はお酒や薬の依存性によく似ていますが、人の手で解決できる分野ではあります。
薬やお酒は、本当の意味で依存症としては重症になりやすいですが 浮気はそういう体質ではあるけれど、
体質は改善の可能性は高い。そういう意味で浮気に関しては、依存症とは呼ばないと思います。
ここが分かれば 最初から、先を見て勝手に絶望するのは、ちょっと、知らなさすぎだと思います。
正しい知識を得る事が物事の解決の必須だと思います。
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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