本物の修復本には禁じ手が書いてある

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦関係修復について

本物の夫婦修復本があるとしたら、それは、禁じ手の本なのでしょう。
人は否定されるより、希望を持たしてくれる言葉に癒される・・・・
そういう気持ちが、夫の浮気問題解決に、時間が掛かってしまう、という事について、今日はお話します、
巷の夫婦修復プランなるものは、「〇〇をしようとか、〇〇が夫婦修復には有効」とか、取るべきノウハウは多々提供していても「やってはいけない事」はあまり明示していません。
夫婦に溝が出来たとき、積極的にアクションを起こして、早速改善策に取り組むのが如何にも得策のように書いてあるが、実はこれは大間違い。
とりあえず夫とご機嫌よく過ごすノウハウ提供・・・・これでいいのだろうか?
起きてしまった事はともかくとして、積極的に夫に寄り添うなんてことをすると夫はとても警戒する。
まして夫の口から離婚の話まで宣言されているのに、それを無視して妻が夫に近づくと、夫は妻の真意を測りかね「何を考えているのだ」と余計に警戒されるだけ。
夫婦は今、仲が悪いから 再び仲良くすることで解決すると思うのは大間違い。
新たな取り組み策は、夫婦のこれまでの経緯を念頭においてないから、なのです。
では、何故、夫婦のこれまでの経緯に着目しないか?
実はそんな事をすると、「個々のケースを分析しないといけないから、」なのです。
でも、個々のケースに着目して、分析すると、それぞれに応じた解決策を提案しないといけなくなるのです。
これは大変、手間であるばかりか、そんなことは費用も時間もかかります。
そんなことをプランニングするような丁寧な事は出来るはずがない。
だから 誰にでも通じる「これから取り組む作業」を唱え、如何にも夢があるように一斉送信をしたりします。
あるいは、19800円でダウンロードをしてください、と購入を勧められるのです。
例え問い合わせフォームに、貴女の質問として、これまでの経緯や質問をいくら書いても、送られてくるものは誰にも同じものが送られてくる。
あるいは全員同じ教則本を購入することになります。
つまり、貴女の悩みは、一般論で、さらっと避けるのです。
でも、貴女のケースが一般論で片付く事なら、それでもいいのです。
しかし、そんな一般論はこれまでも色んなネットの情報に書かれてあったはずです。
そんな内容にちょこっと毛が生えたような事を書き加えた程度のハウツー本に、そんなお金を掛けて購入するのはお止めなさい。
一般論なら、ネット上に溢れていますから。
それより、本当は、これまで夫の浮気を認識しながら、貴女がやってこなかったこと。
または、やってはいけないことを、貴女が数々重ねてきた事。
この「やってはいけない事」は過去の事として、どうしようもないという考え方もありますが
貴女が「やってはいけなかった」と認識をしているか、どうかなのです。
このやってはいけないことを,認識していないなら、今も同じことをきっと続けているということなのです。
このやってはいけない事はいくら、「夫婦修復のハウツー本」を読んだとしても、役に立たない。
新たにやるべきことは、むしろ「やってはいけない事」を学ぶ事なのです。
本当の夫婦修復本があるとしたら、それは「やるべきこと」ではなく、「やってはいけない事」をしっかり書いていないといけないのです。
貴女が通ったり、相談したりしたところが、カウンセリングなのか、自己開発プログラムなのか、分かりませんが
そういう所の門を叩きながら、相変わらず夫婦の関係性が変わらないどころか、悪化の一途をたどっていたとしたら、
それは、貴女がやってはいけない事に気づかず、それを続けているという事になります。
何から 夫婦の溝が出来たか、分析を後まわしにし、それよりも、今起きている問題の核を取り除くことが先決だという説に立って考えるなら
過去の事より、先に希望を持たせることを ノー天気に唱えていればいいのです。
悩める人は、慰めてもらいたいものですから、過去の妻のこれがいけない、これをしたからだ、と責められたくないものです。
でも、それは責めているのではなく、今後に向けて、それはしないでおきましょうという教えなのです。
教える為には その人の学習能力を推し量らないといけないし、これまでどこが出来ていなかったかを遡らないといけません。
これは何も、過去にさかのぼり貴女を責めようという事ではないのです。
せめて、せめて・・・・・あなたが同じ間違いを起こさないように、反省点を貴女と共有しておかないといけないのです。
それを省いて、この先に希望を持たせる・・・・・こんな楽な仕事はありません。
実は、今の問題が起きたきっかけはたわいもない事かもしれません。
軽い問題なら、自然消滅だってするのです。
でもそれが、収まらないで、段々悪化していったとしたら、それは貴女側とは言いませんが、夫婦の間に「やってはならないこと」ばかりが積み重なったのでしょう。
そのやってはいけないことに未だに気づいてない、または気づいていても、「仕方がなかったのだ」と思っているなら、新たなハウツー本を買っても
また「無自覚な仕方がない」が起きます。

これだけははっきり言えますが、夫婦に問題が起きるのは珍しくなくても、それが悪化するか、しないかの境界線はこの「やってはいけない事」をどれだけやってしまったか、に尽きます。
つまり、夫婦の出来事が最小限の問題に抑えられるかどうかの違いは、このやってはいけないことを知るか、知らないかなのです。
夫婦の問題を色々な相談所に行き、心理カウンセラーなどの指導を仰いでも、それは「心の持ちよう」の事ばかりで、本当の核にある浮気問題には触れません。
何故なら 起きてしまった問題は仕方がないと捉えているからです。
確かに過ぎた時間は取り戻せません。
しかし、それが起きた背景を考えずして、妻が夫ににこにこ笑って近づくなんて、夫にすれば恐怖でしかありません。
それは何故でしょうか。
その答えは、これまで、夫の浮気を責め、詰ってきた妻が急にえびす顔になり、明るい笑顔で家事をこなしているのは、夫にすればその変わり身についていけず
「何かの作戦か」と警戒されるのがオチです。
夫にすれば、妻の貴女がメンタルカウンセラーのところで、励まされたとしても、夫にはその笑顔の意味を深読みし、怖いのです。
貴女に起きた問題は気の毒に思います。
でも、貴女の頼ったところ、または読み物は、貴女の「してはいけない事」を指摘することもなく「先に夢を見て明るく笑顔で」というような浮気の具体的な解決策ではないのです。
それに気づかず、相変わらず貴女はそれに気づかず、未だに、やってはいけない事を繰り返しているのです。
何度も言いますね。
起きてしまった夫の浮気に苦しむ貴女には同情を禁じえません。
でも、起きた問題は問題として終息する人もいるのです。
その違いは何かと言うと、起きてしまった問題に、更なる「やってはいけない事」に気づかず、繰り返した人が、その問題を悪化させます。
つまり、浮気問題が自然終息した人は、妻がやってはいけない禁じ手に気づいた場合です。
要するに、浮気問題が悪化したり、継続するのは、やってはいけない「禁じ手」を妻がやってしまった事にあります。
だから、もし、本当の夫婦修復本があるとしたら、それは、浮気問題に対しての「妻の禁じ手」が書かれているか、否かです。
いつも笑顔を絶やさず・・・・なんてことは、日ごろの生活でも言える当たり前の事です。
それよりも、妻の在り方ばかりを提案するのは浮気問題の解決の経験がないからなのか、現実的な解決策を提案し責任が生じるのが怖いからとしか思えません。
「妻は浮気問題には触れずに大にはいつも笑顔で、接しましょう」なんて言うのを、私は「ことなかれ主義」と呼んでます。
これに気づいた人はもうそろそろ、具体的な解決策に動き出しませんか?
コロナも収まるし、夫の浮気も、そろそろ動き出します。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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