不倫保険?
冒頭から、冬のゴキブリって、ひどい事いうな、と思った方。
それは、「する側」だからじゃないですか?
動物界では、獣系(これもひどい表現かな)は冬眠しますし、昆虫系は卵が春に向けて、大きく成長します。
以前、クワガタを育てている友人が幼虫を見せてくれたのですが、不思議ですね、親クワガタより身体は大きいのですから。
つまり成長期は、外界に出るまで、密かに栄養を蓄えて、土の中で、丸々太るのです。
そういう意味で、コロナ自粛で、不倫も今は、土の中に潜っていて、いつか会える日を待っています。
夫の不倫が、外出規制や、出勤を制限されているので、不倫もナリを潜めているだけで、終わったわけではありません。
これまでも、私のところに相談に来られる方で、中には夫が浮気相手と会っていないので、浮気が終わったのではないかと思い込んでいる方がいます。
特に調査の話をした場合に、「最近、夫は女性とは会っていないので、予定が全く読めない」と言う方もいらっしゃいます。
でも、それにはきっと、きっかけがあったはずです。
妻が浮気に勘付き、夫を追求したりはしませんでしたか?
それならば、浮気の形跡を知られないようにしたり、浮気相手とはなんともない、深い関係ではないと否定したりと、浮気そのものをもみ消そうとしたのではないですか?
ならば、それは浮気が終わったとか、無かったのではなく、妻の疑いが、益々、浮気を水面下に潜らせてしまったという事です。だから、その結果を持って浮気がなくなったと感じても それはナリを潜めただけなのではないでしょうか。
そもそも論として、夫婦は似た者同士なのです。
浮気は無かった事にして、隠れて続けたいという夫と、夫を信じようとして、浮気の気配を感じても、無かった事にしたいという、皮肉な言い方ですが、言わば夫婦の共同作業。
このような感じで、浮気が水面下にも潜ってしまいます。
しかし、それでも、何か目に見えない不安感は拭い去れない為、当方に相談に来られます。
そこで、頑固なぐらい浮気は終わった事と主張され、そこで、カウンセラーに問いたい内容は「浮気が終わった後の夫婦修復方法」です。
しかし、今、存在する現象は、私の目から見たら、浮気が終わっているとは思えないことばかり。
そういう指摘は 相談者にとっては必要ない事なので、「浮気の事はさておき」という事で、夫婦に横たわる本当の問題を知って、修復をしたいと言われます。
そりゃあ、夫婦は色々あって、問題は一つじゃない事は分かります。
浮気の傷を引きずってはいても、本来の夫婦の問題は浮気問題ばかりじゃないはず。
「だからこそ、浮気問題は、過ぎた事とか、終わった事と仮定して、夫婦に横たわる本当の問題核を知り、夫婦修復をしたいのです」と言われる方がいます。
これは、いい心掛けかもしれません。
でも、「浮気は終わったと仮定して」という事が、大きな問題なのです。
つまり、その相談者の中で、浮気問題は、「それはそれとして」という隅っこに押しやる気持ちがあるという事に気づかないといけないのです。
つまり、相談者は、本当に浮気が終わっているのに、私たち夫婦はしっくりいかないと思って相談に来られるのですが、
本当は、それが片付いてないから、という事が往々にしてあります。
その場合は、浮気は終わったという根拠はどこにありますか?とお聞きすると、夫がそう言ってたとか、今は夫があまり女性と会っている様子はないとう感覚によるもの。
こういう方に限って、何か月かすると、やはり夫の浮気は終わってなかったという相談を再度寄せられます。
この原因になるものは、「終わった事とした」という、早々に蓋をしたからという事になります。
このステイホームで、家に居るからと言って、夫の浮気が沈静化した訳ではありません。
コロナじゃないけれど、規制が解かれたあと、きっと、動きは改めて活発になるでしょう。
今大人しくしている分だけ、それは、より活動的になるでしょう。
と、いう事で、今日は 脅かすような内容になりましたが そうではありません。
今は存分に家庭の中で、夫婦の会話も多くなったので、昔の自分たちを取り戻してください。
今までは、ご主人も仕事も忙しく、夫婦でゆっくり会話をする余裕もなかったでしょうけれど、今は、時間はたっぷりあります。でもその時間のありがたさも感じず、相変わらず夫の浮気を責めているようでは、貴女は夫婦修復する素質はありません。
せっかく齎されたありがたい時間、それを有効に利用してください。
この時期の不倫は、「冬のゴキブリ」とのように、冬眠中の熊のように眠っているのです。そのある種静かにしている熊に
激しい言葉を投げつけているようでは、もう修復も叶いません。
夫婦の修復のカギはノウハウではなく、本当は夫婦の中にあるのだと思います。
では、今日はここまで。