信じる事と確認は別

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

私も電話相談以外の仕事は殆どしていませんので、毎朝モーニングショーを見て、政府の動きや医療の方々のご努力や、薬剤の事は、我々は何もできないけれど、唯一出来る事は外出を控え、衛生面に留意するというコロナウィルス撲滅の為に、今や 国民も一丸となって戦っています。
そんな中、私は自分の仕事の事も、コロナの事も、重ねて考えると、とても参考になることばかり。
受け売りで申し訳ないですが、特に今日、統計力学の九州大学の小田垣教授の発言によると、コロナの対策は検査と隔離によって感染者は減らす肝である、との説です。
つまり、きちんと検査をして、陽性者を特定して、隔離をすれば陰性者も全部、ひっくるめて自粛生活をしなくてすむので、経済への影響は最小限で済むわけです。
約100年前。1918年からヨーロッパを中心に流行し「スペイン風邪」と呼ばれ、日本でも39万人が亡くなりました。
当時は、今のような医療や検査は発達していませんでしたので、感染者はとにかく健常者から隔離するしかなかったのですが、
今のコロナウィルス対策も、当時の考え方とは、あまり変わってないように思います。出口戦略を掲げても検査数も伸びず、薬の認可は後手後手になり、見つけたら隔離という旧式の体制さながらです。
そんな中、コロナ検査の精度にも心配があり医療には100%という事はむつかしいにしろ、検査の正確度は70%と言われています。実際ウィルス感染をし、入院治療後、またもや陽性になったという人がいます。コロナウィルスの性質がまだよくわからないので、ウィルスが、再発する性質を持つものなのか、言及できませんが、検査の精度を問われているのです。
だからこそ、2回の検査が必要なのだと思いますが、その意味は「確認」なのだと思います。
ここで、やはり 私の仕事、夫の不倫問題に解決に向け、どれくらい、検証と確認が必要かという事になぞらえて考えてしまいます。
相談に来られる方は、皆、一様に、自分たちの夫婦の現状をお伝えになります。
一番多いのが、夫が現在進行形で、浮気をしているので、どうしたらいいかという事です。
そして2番目に多いのが、夫の浮気は一段落して、終わったものの、夫婦がしっくりとはいかかにから、どうしたらいいかと言うご相談です。
この不倫問題は コロナに限らず、とても病気とよく似た点があります。
ここで何度も書いてきましたが 本当にお身体を悪くされている方は例え話にお気を悪くなさらないようお願いします。
最近、胃の調子が悪いと思って、病院に行けば、症状を聞かれるでしょう。
それで、そんなに心配することがないと、ドクターが判断したら、様子を見ましょう、と内服薬を処方されます。
しかし、その症状が深刻であれば、まずは その原因が果たして、胃だけで済んでいるのか、まずは精密な検査をします。
それは胃カメラなどのレントゲンですから 患者はそこまでの検査は望んでなくても病巣を知る為には必要不可欠です。
そして検査の結果、問題ないと判断した時は通院で様子を見ましょうとなりますが、胃に良くないものを見つけた場合は
治療方針が決められます。
しかし、当方に来られる相談者の方は 胃に例えると調子は良くないと話し、浮気と言う病気は治ったのだと話されます。
それならば、何故 今、芳しくないのか、となると、もう原因を追究する検査や確認はする気持ちはないと話されます。
その理由はと尋ねると、「夫が自分で、浮気相手と別れたと言っていました」と言われます。
何故 それが信じられるのですか?と問うと、その答えは「信じたい」に尽きるのだそうです。
でもね、またもや病気に例えると 患者は医者ではないので、診断をしてほしくて病院を訪れたなら、まずは医者の意見を聞きましょうよ、という事です。何故、患者が自分で診断するの?という事で 治ったとするなら、もう後は全快に向けて日にち薬しかないのです。それなのに、医者の意見を求めながら「病気が治ったと信じたい」と言われます。
これには もう医者はお手上げになります。
医者は病気が治ったとするには、根拠を必要と考えます。色んな血液検査をして、数値が健康状態に戻っているか、数字を見ます。もしこれが外科なら骨折した人は、骨がちゃんとつながっているか、もう一度レントゲン検査で確認します。
つまり、骨が折れていると聞くと、単純骨折か、複雑骨折か、どこの関節か、レントゲン検査をして、治療をします。
そして治癒したかどうかは、患者問診への問診ともう一度、レントゲン検査をして、確認します。実際そのころには
患者は、ほぼ、普通に生活できるようになっていますから、患者からは「痛みはなくなり、もう大丈夫です」と聞きますが、念のために、最終確認のレントゲン検査はするのです。
と、いう事で、患者本人の「大丈夫」と言う言葉は、お聞きはしても、その確認をして本当に大丈夫かを確認します。
確認なき、検査はありえない。
それは浮気問題でも同じ。
相談者は「最近は夫の様子が、落ち着き、家族に心を向けてくれているようです」と言われます。
それはとても良かったです。でもドクターならこう言います
「じゃ、念のために検査をしましょう」と。
夫の言葉を信じるという事は悪い事ではありませんが、それは確認をしてからでも遅くはないです。
確認をして大丈夫だと思えば、思う存分信じればいいのです。
先日「小心者と臆病者」というコラムを書きました。
私は常々、気が強いという事を問題視しています。
生きていく上で、自分に対して気丈なのは必要な事です。
でも、往々にしてその気の強さが、人に向けられ、人への刃になる部分があるとしたら、夫側からは好感を持たれるはずがありません。
心の中に、強~い意思を秘めていても、攻撃的になるのはよくありません。
臆病であればあるほど、慎重になります。
色んな事を確認しながら進めます。
瞬間的に腹が立ち、感情的な言葉を吐き、夫が離れて行ってしまったという相談をよく受けますが、自分の向こう側が見えていない。これこそが無鉄砲、向こう見ずという事です。
相手の感情までも推し量るのも確認の一つ。
石橋を叩いて渡るという言葉があるように、その橋を渡る前に、一度、大丈夫かどうか、叩いてみてはどうですか。
沸騰したやかんの蓋を開けるだけで、お湯は静まります。
確認というアクションを一つ入れるだけで 物事を俯瞰で見る事ができるのです。
何でも、思ったままの感情的に行動するのは、ちょっと控えましょう。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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