怒りの矛先

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

このところ、カウントダウンならぬ、タクシーの料金メーターが上がるように、コロナ罹患者の累計が、発表されます。
特に死者数に関しては、少し減少したとは言え、ご家族にすれば大きなショックです。
最初はインフルエンザも毎年、亡くなる方が何万人も居て、コロナもインフルエンザとあまり変わらないと言われていましたが、蓋を開けてみれば、若年層も掛かるし、普段身体を鍛えているスポーツマンも、数日で亡くなる例があり、
高齢者や体力のない人間が、罹患するという説はどこかに飛んでいきました。
しかし、相変わらず、検査数の少なさが問題視され、何人が発病したと発表されたとしても、何件の検査中の何人なのかと、分母が分からなければ、陽性率というのは正確な数字ではないという事になります。
その意味で 何件中何人という数字は鵜呑みにできないという事です。

ところで、当方に寄せられる相談数の内、どのくらい、つまり何%の相談者が解決できたか?と問われます。
これは男性の質問に多いのですが、男性は「こういう相談は多いですか?」と聞かれます。
男性からという限り相談内容は「妻に浮気された夫婦は修復できるか?」という事で、関心の的は「どのくらいの確率で解決できたか」という「確率」を心配されます。
それに反し、女性は「私のような段階でも、解決できますか?」と「段階」を心配されます。
これがいわゆる、男性脳、女性脳の違いかと思いますが、男性は確率の高い方を選ぶと言うのは数字に根拠を求める考え方です。逆に女性は、段階が示す「中身」を考えるのです。
従って、これらの問いに私はこう答えて来ました。
まず 男性には、「もし、99%が解決したと言ったとして、貴男が99%の中に入るか、1%に入るか、意味が違います。解決できなかったという1%に貴男が所属していれば、貴男にとっては解決しなかった100%なのです」
だから数字の大小、大多数に安心するのは分かりますが、その男性の現状が、今、どうなのか、という事が、解決のカギになりますので、少数派であっても、真剣に取り組む男性であれば、事態は好転するどんでん返しはいくらでも見て来ました。
半面、自分の特性、妻を思いやらないとか、妻と共感性を持てず、上から目線の男性は、自分の努力は、あまりしません。つまり、どこか投げやりなのです。
こうなると、現状をいくら思い悩んでも解決の為に変わろうとしなければ、妻は、家の外に、口が上手い、まめな男性を心優しいと勘違いして、そっちへ行ってしまいます。
子供が居て、いくら夫婦として真面目に妻を思っていると言っても、夫が何も変わらなければ、目先のやさしい男性に心奪われてしまいます。
だから、数字の多さに確率の高さを求めても 自分が大きい数字の方か、少ない少数派に入るのか、どのグループにいるのかが、大事な事なのです。
一方、妻側の質問は、自分の置かれている段階が、「まだ、解決の余地があるのか?」という可能性を模索されます。
こういう風に、解決の為の改善方法を問われるので、男性の同じ質問と違い、方法論の話になります。
つまり方法論を問われるので、女性からは、いきなりハウツーの方法を問われるのです。
しかし、これもまた問題で、方法論だけを聞いても、その妻がそれを実行できる底力があるか、どうかを先に知る必要があるのです。
例えば、料理という事を思い浮かべて下さい。
普段から 自炊をする人なら、
お出汁、200cc 
味醂大匙1
料理酒大匙1
砂糖小匙1
米ぬか、適宜
タケノコ中くらいのを1本
うすあげ半分
筍は米ぬかで下茹でをしておく・・・・・・

というレシピを見たら、「フムフム、筍と揚げの煮物か」と思うだけです。
それに対し、普段から料理をしない女性、もう少し詳しく言うと、料理が好きではない人は、このレシピを見ただけで
もう、ゾッとするというか、レシピに嫌悪感とか、筍をゆでておくという段階で、もうリタイヤです。
いくらレシピを見ても、それにトライする才能?やそこに向かおうとする意欲があるかどうかで成功率は違ってきます。
だから、レシピだけを欲しがっても その人がそれを使いこなせるかどうかなのです。

そこで、少し話は変わりますが、この解決率というか数字のお話をさせて下さい。
私はこの道、25年、メール相談など軽微な相談から、夫婦修復のある程度のゴールまで、お付き合いさせていただいた件数は約3万件になります。
ホームページなどでは 口コミという事で、お客様の満足度の指標を出すことが出来ますが 私には、食べログのような審査はありませんから、お客様から、結果報告や、お礼の手紙などが私の評価を示すものと思っています。
3万件もの相談数の中、全ての人々に幸せになって頂きたかったのですが、残念ながら そうじゃない結果に終わったケースもあります。
でも、正直申し上げて、不満を感じられたと形で残る方は、そのうちの3件です。
約、3万人の方々からは、3件が不満を感じられた方だとしたら、先ほどの確率の話じゃないけれど濃い不満だと捉えないといけません。
ただ、その不満というのも色々あって、最初の1件は 妻自身が不倫をしている人で、修復に向かうという夫婦二人で相談を受けました。
その時、妻が言った事は「カウンセラーの村越が睨んでいたから、二度と相談には行かない」というのです。
いやいやいや、睨んでないですよ、でもその妻にはにらんでいると感じられたのなら、それは反省というより、自分の嘘がばれる事を恐れて、夫とカウンセラーを引き離したかったのだと、後から分かりました。
もう一件のケースは、相談料金の1万円が惜しくて(不満を感じたのでしょう)裁判を起こされました。
たった1万円の料金に腹を立て、弁護士を2人付けて、1年以上に渡り、裁判をして、一審の結果を不服として控訴もしてきました。
皆様もご存じのように、裁判は長く掛かりますし、弁護士費用は一人、30万円の着手金が掛かります。
それで、結果を不服としたら、弁護士も付けていない一カウンセラーに、相手弁護士も負けたことになります。
私は1万円が惜しいわけではありませんが、不満の種類が、常識外れだったので、対抗したまで、ですが、本当に1万円を払いたくなければ、「お金がないからごめんなさい」と一言、言ってくれたら、別に1万円はおまけしてあげる問題ですが、裁判までかけてくるので、「この人は自分が絶対に悪くないと思っているんだ」と考えて、そういう一歩も引かない性格が、夫婦の間に影を落としている事に気づいてほしくて、裁判を受けて立ちました。
裁判所もそれを理解したのか、私にも譲歩することを勧め、1審では 両社引き分けのような、私も1万円をあきらめるという結果にしました。
しかし、それが気に食わなかったのか、相手はまたもや控訴してきました。
もう一度、裁判移行費用と、弁護士費用が掛かるにも関わらず、です。この人は 1万円払いたくないばかりに、約80万円近いお金を使ったことになります。
結果は 私の勝訴になりました。約2年近い未払い料金に利息が付いて、2万数千円ですが、支払ってもらいました。
そこで、最後に内緒話として裁判官は、「相手が弁護士を付けてきているのに、よく一人で戦いましたね」と実は褒めてもらいました。
私は1万円など欲しいのではなく、相談者に気づいてほしかったのです。
その「振り上げたこぶしを下げられない自分の性格」を何とかしないと、夫婦もいがみ合うだけだという事を。
現にその人の夫は、子供がいるから、ある程度の年齢までは夫婦でいるが、子供が巣立ったら離婚をすると明言されていて、妻の事を、宇宙イチ嫌いと言わしめたそうです。ご主人は、小商いをしています。妻は専業主婦なのに、弁護士を2回も付けて裁判沙汰にして・・・・1審で引き分け、つまりドローなら、もう支払いを免除されたようなものだから、それで終わればいいのですが、勝つまでやらないと気が済まないという強気。
この強気は、人生のあらゆる場面で損をするでしょう。それを裁判を通じて分かってくれたら、という私のある種カウンセリングでしたが、世の中、分かり合えない人は、残念ですが、存在します。
そしてもう一件は、私のカウンセリングは最低に感じたという事をメールを送ってきた方です。
残念ながら、お力になれなかったのなら、そういうご不満も仕方がないと感じております。
相談者全員が満足してくださるようなカウンセラーでは、全ての方に、耳障りの良い事を言うしかありませんから、
こうして、私の回答に不満を抱く人は、どこか図星を言われたことへ、へそを曲げたという方に思えます。
だからと言って、後払いの相談料を実際、支払わなかったことで、悪い言葉を使うと料金の踏み倒しですが
そうまでして、支払いたくないなら、私のカウンセラーとしての力不足です。だから、ここは、もう支払ってもらわなくていいですが、その方は恐らく、本当に困った事があっても、私には相談できないという自分で、自分の生きる道を
狭くしてしまっていると感じます。そもそも、「満足したなら、お代を払ってね」という成功報酬的じゃなく、後払いをお願いされての事だったから、「回答が気に食わない」というイチャモンを付けてたった1万円も支払わないなら、もうそれはそういう人なのかもしれません。
そして、3人の内の最後の一人、それはもう、ちょっと頭のおかしい人でしたので、私からごめんなさいをしました。
こうして、人生には色んな人との出会いがあります。時には望まない人との出会いもあります。
そういう場合は、下手な喧嘩は避けて、関わりにならないことが一番です。
その人は、気の毒ですが、夫からもそういう危険人物扱いをされているかもしれないのです。
世の中には、色んな人がいると書きましたが、私が相手にしないのは 「怒る(いかりとお読みください)」人です。
自分の叶わない事や、特に不安を怒りに変える人がいます。
このようなタイプは、私のような浮気撲滅カウンセラーではなく、夫にどのようにしたら、怒らずに済むかという事を訓練できる事が大切です。
「不安が怒りに変わる」
このタイプは、距離を取ることが無難ですし、性格的な改善は、私のところでは対応していません。
しかし、本当の問題は、そういう風に生きてきて、夫すらも負かしてきたのに、今は、勝ち負けではなく夫が妻から離れて行ったので、勝負する相手を失ったという事です。
人生、全てを勝ち負けのような姿勢でしか、生きられない事が本当の問題なのかもしれません。
誰にでも牙を剥く・・・ある意味、可哀そうな人なのです。
人と人との別れは離れて行った人を、去られた人が、惜しいと思うかどうかです。
去りたくない人が捨て台詞を言っても引き止められなかったのは、その人を失ってもいいと思った人です。
こうして、私も日々、色んな事を学ばせて頂いてます。
若干、嫌な思いをすることはありますが、どんなことも学びと捉え、日々勉強をしていきます。
でも、私のところにお越し下さる方は 殆どが心優しい方ばかりです。
3万分の3人の不満は、数字は少ない方だと自負しております、エヘン!!
皆さま、コロナウィルス騒ぎで、ストレスが溜まっているのかな?
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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