夫婦修復に入る前の試練

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

ご主人の異変に気付き、何やら女性の影がある・・・・
そんな不安が的中し、夫と話し合いを重ね、なんとなく終結は見えてきたのだけれど、
ここに来て、意味の分からない不安心が湧いてきたという相談を受けることが多いのです。

夫からの出方を推し量る内に、今後の暮らしがどうなっていくのか、
または夫が この機会に、浮気相手の方に行ってしまったらどうしようか、という不安に苛まれている妻。

今日はそんな奥様方に、勇気づけになればと、書いていきますね。

これまで、ご主人とは平和に暮らしていたのに、ある日突然、夫の不倫を知り、生活が一変してしまった場合、
とりあえず、家族会議をするかもしれません。
何なら、互いの実家の親をも巻き込んで、話し合いをしたりして、なんとなく問題は出口が見えたように思えて
少し安心する日が訪れます。

しかし、安心しようとすればするほど、今まで知らなかった夫の裏側や、経験した事のない不倫事件というのは
別の不安も呼び起こします。

夫は反省し、家族の方を向いて暮らしていくと努力宣言をしてくれたとしても、今までコロッと騙されていたから その同じ口から出てくる言葉に疑心暗鬼になるのは当然でしょう。

また、妻の性格が勝気で、夫との喧嘩には、負けたことがない妻は夫の謝罪もにわかには信じがたく勝った感じがしなくなります。
その逆のパターンもあります。これまで夫が強気で、妻は夫を恐れて暮らしてきたから、浮気問題で例え妻が正しくて、浮気問題を片付ける道筋が見えたとしても、夫を恐れる気持ちは変わらないので、これで幸せかと疑問を持ちます。

どちらのケースも妻としては不安になります。
ここまで夫の裏の顔を知ってしまった後で夫と普通に暮らしていけるか自信がないという不安。

夫を信じてきたことが結婚生活のモチベーションになっていたのに、
その信じていた物が、音を立てて崩れてしまう感覚。

不安で仕方がないという気持ちは分かります。
でも本当に不安なのはご主人も同じです。

家を出ていくことは身軽な夫の方がしやすいこともあり、夫が家庭や家族を捨て、別居になるのでは、離婚をイメージしてしまう気持ちもよくわかります。
でも浮気が明るみに出て、この先どうなるのか、ご主人だって不安なのです。
男性は仕事もあるので、妻以上に社会的体裁を構います。同僚との社内不倫の場合は会社にばれたら、とか。
もし、離婚とまではいかなくとも、妻が実家に帰ってしまったら、身の回りの事はどうするのか、自分の年老いた親に何と言おうか、とか、夫だって離婚のハードルは高いので、簡単には離婚は考えていない方が殆ど。

それでも、離婚を目指す夫がいるとしたら、その時夫はもっと不安なはずです。

妻にもばれ、浮気相手にもばれたら、両方に嘘をついていたことがばれて両方失う事になるので、それは避けたいと。出来れば浮気も続けていきたいと考えてます。
この期に及んでも、何とかごまかせないかと、出口を探しているのです。

それでも、家を出ていこうとしたり離婚を突き付けるのは、浮気相手にも妻が何かしないかとヒヤヒヤする生活にも疲れたのでしょう。
それか、または、浮気相手と何らかの約束が整ったという事でしょうか。
残念ですが、浮気相手と夫との付き合いのステージは一つ上がったのです。

夫が怖いという妻。
でも、この中身は案外単純な事です。夫を怖がることはないのです。
ここに、妻は賢くなって、千里眼を用い夫の裏をかけばいいので、不安だとか言っている暇はありません。

味方をするつもりはありませんが、浮気をする夫だって大変です。
家庭も家族も失わず、こちょこちょ女性と連絡をして、大ごとにはしたくないのです。
そのためには、妻とのスキンシップも断ち、寝室は別々にしなければならないのです。

だから用心深く、妻の様子を伺いながらご主人は戦々恐々としているのです。
なので、ご主人の不機嫌の理由は、妻を寄せ付けないようにするためです、本気で妻を嫌っている夫は殆どいません。

多少、夫が冷たくっても、そんなに慌てる事はありません。
のんびりしてとは言いませんがた事もいけませんが、夫の様子を黙って観察すれば、見えてくるものがあります。

ただ、妻が本当に恐れていることは、一段落解決した後の事です。
浮気相手を排除したものの、5月病のような症状で、これまで頑張ってきたからこそ、心にぽっかり穴が開いたようになる方もいます。

一応、浮気問題は終結したとは言え、自分の気持ちがこの先も夫と一緒にいられるだろうかというまた別の不安が訪れます。
でも、これは一段落越えたからこそ、味わえる、ある意味、余裕の上にある気持ちです。

夫に対する軽蔑心は、信じてきた分の裏返しです。
貴女が、見ないふりをしていた本質がメッキが剥がれた事で表面化しただけなのです。

暴君の夫は妻を従えさせないと、自分の価値が際立たなかったのでしょう。
妻を下に見ないと、夫の位置が高い事を示せないようなもので、自分の正当化です。
でも、これは妻もある意味悪いのですよ。
同級生や、同い年どうしの結婚に多いのですが、どうしても妻の方がしっかりしています。
あるいは、元々勝気で、何でも自分が仕切ると考えている妻は、夫をあまり褒める事をしないのです。

それが夫婦が冷えていく原因の一つでもあるとしたら、夫が浮気をしだした途端に、立場が逆転します。
これまでは大人しく妻の言い分を聞いていた夫が、段々妻には強気で出ます。
要するにこれまで、夫は、あまり喧嘩をしたことがない人の場合、いきなり、逆切れでしか、貴女に勝てないのです。

その時に妻も軌道修正出来ればいいのですが、相変わらず妻も強気。夫も強気。
となると収集が付かなくなるのは予想できます。
磁石のプラスとプラス。マイナスとマイナスも、離れます。
似た者同士氏は、引き合うのではなく、離れます。

浮気相手の排除が一丁目一番地の取り組みです。これが成功しないと、この先へは進めません。
でも、そうして山を越えたことに、本当に残された問題が夫婦の課題です。
夫のメッキが剥がれ、尊敬できなくなった後で、夫婦の修復はできるのか、と聞かれます。

憑き物が落ちて、腑抜けみたいになった夫を、どうとらえるのか?
夫と一緒に暮らしていけるのか?
その孤独やモチベーションでこの先、長い人生何を目標にすればいいのか?

そんな不安はよくわかりますが、今の状態が この先も変わらずに有って、今の気持ちのままでいると思うから
不安に思うのです。
とりあえずは、今、しなければならない事に力を注ぎましょう。
浮気相手排除というのは、簡単ではありませんが、大事な作業です。
成功したら、きっと貴女は強くなっているはずです。
その暁には、今のチマチマした感情で、物を考えなくない貴女になっています。
その成功体験が自信となり、今、思うような不安境地とは別の景色が見えているはずです。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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