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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫は持病と同じ

2020年4月15日

テーマ:夫婦相性そもそも論

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

「夫は持病と同じ」
これには、何のこっちゃと思われたかもしれませんが、おいおい説明していきます

私がこの仕事をし始めた時に、一番悩んだのは、「人を変える事は出来ない」という事でした。
実は相談に来られる妻のほとんどが、夫の浮気で傷つき、そして、これからも人生を伴奏するのに夫に変わってほしいと願っているのです。
私も過去、元夫の浮気に苦しんだときは、夫の心まで持って行かれたことで浮気相手をとても憎みました。
でも、本当は元夫を真っすぐに憎むべきなのに、浮気相手を憎む事で、何かをすり替えていた感じがします。
本当は、元夫に私がどれだけ苦しんでいるか、気づいてほしかったし、その上で元夫に変わってほしかった。
本気で、謝っても、貰いたかったし、間違いに気づいてくれるからこそ、反省も生まれるだろうし、反省をしたら、改善の努力もしてくれる・・・・・
そうして欲しかったのに、当時の私は、ま、子供も幼かったし、すがる事で必死でした。
でも、元夫が浮気相手のところに行ってしまうのではないか、また、心まで向こうに持って行かれるのではないかと、本当に心細かったのです。
実際に5日間、行方不明にもなりましたのと、携帯もなかった時代で、勤務先の人も自宅にきて、電話のなるのを固唾をのんで待ちました。
そこで、浮気云々は通り越して、帰ってきてくれることを、電話口で、必死で訴えたのです。
私も、清いというか、自分でいうのもナニですが、ピュアだったと思います。
今にすれば、全部その時の元夫の気持ちは分かります。妻を選ぶか、浮気相手を選ぶかという、そんなことではなく、ただただ、やってしまった事に始末が付けられなくてオロオロしていたのは元夫だったのに、私はそこに家庭を捨てるほどの、浮気なのかと、恐怖心でいっぱいでしたが、今にして思えば、ただ単に、仕事もサボり、
勤務先にも戻れなくなっていただけの事でした。
ま、元夫の名誉の為にいうと、勤務先の人たちもいい人達で、仕事に復帰できるように働きかけて下さったというのは、まだ、元夫が勤務先からは求められていると言うか、許してもらえたのだと思います。
ただ、この事が一段落した後、今度は 落ち着いたからこそ元夫に裏切られたという事がトラウマになり、いろんなことがフラッシュバックのような不安症に襲われました。
そこから自力で、這い上がる努力の日が始まったのですが、ある考え方に至ってから、ずいぶん気持ちが楽になりました。
それは・・・・浮気の事は「事件」という出来事として考える事にしたのです。
事件なら、時間が経ち、記憶が薄れる事もあると思いました。その上で、人という枠を外すという事をしたのです。それというのも、元夫の口癖を私は信じたからなのです。
いつも言っていた元夫の口癖とは「それが人格と、どう関係するんや」でした。
若いころの私は、何も考えてなかったし、はっきり言って、物を知らない人間でしたので、クリスチャンの名残がある元夫の言葉を「罪を憎んで人を憎まず」という事を言っているのだと思い、元夫を憎むことを必死で堪えました。
それまで、世の中の人間が起こす出来事は、交通事故のような、事故であり、相手から当てられるのは、不幸な事件だと感じていたのです。
それが今、この仕事をして、強く分かってきたのは、交通事故でさえ、人格が生む場合もあるという事です。
中には不可抗力のような、悲しい交通事故や、煽り運転の事故もあります。
でも、そういう以外の事故は、こちら側の、交通法規を守らなかったとまでは言わなくても、前方注意の感度をもう少し高めていたら、出会い頭の事故も防げたかもしれないのです。
要するに、若いころ元夫の口癖だった、「それと人格とは別物」というのは、違うと分かったのです。
それほど、私は元夫のいう事はなんでも正しいと信じたかっただけなのです。
ある程度、年月が経って、色んな出来事があり、私は目が覚めてしまったのです。
それが、「人格のなせる業」というこの言葉です。
それからも長い人生、色んな出来事がありました。でも、それらは、その人の人格が故の結果です。
そこから、私の頭は、完全にそういうことを犯す人なのだ、と言う風に考えると、私の頭に新たな言葉が生まれました。
色んな出来事を事件として捉えていた私は、それからは「この出来事を起こすのは 人としてどうなの?」と考えるようになると、起きる出来事は事件でもなく、不可抗力でもなく、その人のなせる業だと見るようになったのです。
そこからの、私の考えは元夫や、人を見るときに「人として」が基準になりました。
しかし、本当の苦しみはそれからでした。
私の選んだ人は、そんな人だったと気付くと、今度は自分の人を見る目を疑い、自分の判断力を自信を喪失していきました。
そうなると、新たな人生を踏み出そうかと考えた時にも、再婚をしたいというわけではないですが、
人を見極められなかった私は、世の中の事をちゃんと、渡っていけるだろうか、と言う事でした。
もう自分の自信も勇気も何もかも失っていました。
でもね、それからも年月が過ぎて、今こんな仕事をしていて、思う事があります。
結局人生って、なるようにしかならない、と言う事です。
いくら自分が悩んでも、元夫でさえも他人です。
人の考えている事や人の大事にしているものが 私にとっては、関係ないのです。
だから、元夫に変わってほしいと願ったり、元夫に理解してほしい事でも、「変わってくれないと、人生、何も変わらない」と嘆くのは、時間の無駄。
それよりも、そういう元夫と結婚したのは、私自身だし、そのお陰で、かわいい子供たちが今、存在してくれている事は事実なんだって思うと、私は、「そういう面では幸せだ」と感じるようになりました。

皆さん、ご主人の犯した出来事で、何もかも、軽蔑したくなっているかもしれませんが、それはそういう部分がダメな人なのだと、パーツ、パーツで考えていくしかない。
これまで、自分の夫のそういうところに気づかなかったというのも、ある意味、そういう事に気づいてこなっ方時間も一つの幸せだったのです。
過ぎた事を嘆いていても、始まりません。
自分の人を見る目がなかったと嘆くばかりではなく、その結果、人の深いところを見る力が付いたのです。
今回のようなコロナ騒ぎには、これだけ先進国であっても、他国と同様、人間は非力です。
以前も書きましたが、自然や災害は人間は勝てません。
でも、そういう、いつ起きるか分からない事を恐れてビクビク生きるより、人間は非力なものなのだという事を受け止めると、覚悟ができるものなのです。
私の元夫でさえ、非力で愚かな人間なのだけれど、私だって、大した事ないと考えると意外と仲間意識も湧いてくるものです。
人間はくだらない生き物です。でも、そうは言いつつ、棄てたもんじゃない部分も沢山あります。
ご主人の浮気を傷ついたら、夫の何もかもを否定したくなる気持ちは分かりますが、ちょっとはいい部分もあるのです。
浮気を繰り返すご主人を持つ妻は、そのくだらなさに失望する気持ちは分かりますが、せっかくですから
「何故、こういう過ちを犯すのか?」という見解を持ちましょう。
それは理解をしなさいとか、いう許しなさいという意味ではありません。
男性と言う生き物が、何故、そんなに女体を求めるのか?
何故、妻ではだめなのか?と、自信も失うと思います。
でも、「妻じゃダメなんだ」という部分はあるのかもしれません。それでも、ようく考えると家庭ではそんな事をおくびにも出さずに、普通に生活をしているじゃないですか、ご主人は。
それは何故かというと、貴女の事を、全面的に否定しているのではないのです。
ある意味、部分的に見ていて、貴女のある意味、どこかの部分的な事が物足りないのかもしれません。
でも貴女の夫は全面的に、貴女を否定しているのはないから、家庭の中では普通にされているのだと思います。
それを二面性となじるのは簡単ですが、もう少し、思考力をつかって、「何故 そうまでして、浮気を続けたいのか?」と考えていくと、「オス」という女性には理解しがたい快楽や、何ならホルモンにまで話がさかのぼるのです。
深く考えれば、考えるほど、オスは、セックスがそれほど大事なのだろう?
妻を裏切り、浮気相手にも、ある意味失礼で・・・そうまでして、何故、そんな二重生活を楽しんでいいるのか?となると、私は動物学にまで遡ると思いますが、妻である貴女はご主人のそういう獣的なところが理解できないで苦しんでいるのだと思います。
例えば、家庭をないがしろにしているか?
妻にひどい態度をとっているか?
子供をかわいがりもしないか?
もしこれが 70%くらい、出来ているご主人なら、残りの30%が理解不能な部分ですし、生殖器に人生を
引っ張られている可哀そうなオスだという事です。
でも、7割がた、家庭人として、上手くやっているなら、後の3割が、許せない浮気だとしても、理解不能という事で片付けることは必要です。
もちろん、浮気問題を放置せよ、とは言ってません。
それは、それで片付けていかないといけないのですが、30%の事で、70%を捨てるのはもったいない。
どうしても夫が変われないのが、浮気の事であれば、この夫は何を求めて、こういう人生を送っているのか?
それも、観察してわかると、貴女の人生はより、強いものになります。
私は、自然災害は怖いけれど、お陰様で、色んな苦労をしたおかげで、何も怖いものがありません。
それよりは世の中で一番怖いのが人間だと思っています。
その事がご主人を通して分かると、貴女の人生は、とても強いものになるでしょう。
コロナ騒ぎで、お年寄りや持病を持っている人は、一層、注意をしていると思います。
夫婦もそれと同じです。
持病を持っている人は、いくら治療をしても中々よくならない事を知っています。そこで、自分の体質や、遺伝ととらえて、持病と上手く付き合っていこうと皆が苦労しています。
持病は、簡単によくならないし、体質なのです。一生付き合っていくしかないのです。
ご主人という人間と出会い、縁あって、子供も授かったのです。
それを0か100かと考えると、離婚しかなくなります。
夫婦なんて、理解しあえないものなのです。
私は自分の離婚で、初めて分かったことがありました。
それは、元夫の事を、色んな意味で、何も分かってなかったと思うのです。
分かったつもりでいたことも、結局何も知らなかったと思うのです。
これは誤解を与えるかもしれませんが、だから、後悔しているとかではなく、逆に何も離婚したことは後悔はしていませんが、思い返せば、女性からすると「男なんて、何も分からない」という事です。
今、夫婦で仲良くしているように見えているご夫婦は、本当は何もわかってないのかもしれません。
でも、夫の本質を見てしまったと、嘆いている妻がいたら、私は違うと言いたい。
まだまだ分かってないことが多いけれど、例え、分からなくても男という生き物は、女性に理解してもらおうとは、これっぽっちも思ってないという事です。
つまり、理解し合いたいと思っていて、結婚をしても、男と女は理解し合えないものなのです。
恐らく、浮気相手の女性だって、貴女のご主人の事を理解できていないと思います。
私は約30年間の結婚生活で、何も見えてなかったことが多く、離婚した今も「あ、あれはこういう事だったのか?」と、今頃気が付くこともあります。
本当の元夫というのは、もしかしたら、私の「期待値」という眼鏡をはずすと、とてもよく、中身が見えたかもしれませんが、私が勝手に、私の理想とする夫像という、フィルター眼鏡をかけてみていたので、真実に霞が掛かってしまっていたのだと思います。
もしかして、そんなスモーク付きの眼鏡をかけてなかったら、私はむき出しの元夫の姿を見れたかもしれないのです。
元夫は、私が勝手に作り上げた偶像の生き物だったかもしれないと思うと、私の見る目を後悔するより、そもそも、「見てなかったやん」という事です。
だいたい、男と言うものは、妻の知らないスケベな生き物で、アホなぐらい、それに引っ張られている生き物だという事以外、私は、元夫の事を何も知らないという事です。
要するに 「30年かけて分かった事は、何も分からなかった」という事です。
でも離婚をして、私の希望的観測という色眼鏡をはずした途端、分かった事は沢山ありました。
つまり、一緒に住んでいる間は、「私はこう思う」が先にきてしまい、真実に蓋をしてしまっていたというのが、物を見えなくさせていた原因でした。
私は結婚生活の中で、どんどん自信を失い、自分の希望がかなえられない事への失望ばかりでした。でも離婚したとたん、私の結婚に対する期待値がなくなり、すっきりと視界が広がりました。
でも、これは離婚の勧めではないのです。
結婚している間は何も分からないのが普通かもしれないと言っているのです。
そして離婚したからと言って元夫と言う人物を全否定するつまりもありません。
きっとこの世には、夫の少しの嘘を許せたり、過度の期待をせず、女性ホルモン満タンの女性なら、私の元夫からも、お眼鏡に叶ったのじゃないかと思うのです。
要するに、相性の問題かもしれません。

私という「素晴らしく善い人間(テヘっ)」と結婚したくらいの人だから、多分、元夫も悪い人じゃ、なかったのだろうと、今の私は思えます。それを離婚をしたから分かったんじゃ、遅いので、皆様には、離婚をせずにこの「夫婦学」を今後は説明していきますね。
では今日はここまで。

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