後ろめたさ
当方に相談に来られた方から、よく聞かれる事があります。
【質問】夫の浮気後、夫婦修復は上手く行くのでしょうか?
と、問われます。
そういう質問をされる相談者のタイプは下記の2つのタイプに分かれます。
A 夫の浮気を許すというより、夫に戻って欲しいと懇願タイプ
B 夫の浮気を許せないというより、妻を裏切った事を許せないタイプ
よく、夫が浮気相手と別れたというので、とりあえず許したものの、一旦、最悪になった夫婦が、上手く行くのか不安です、という事で上記の質問をされるのですが、その答えは、実は妻本人にあるのです。
「こんなヒドイ思いをさせられて、世の妻は皆、どうやって夫を許せたの?」が、質問の裏に隠れています。
つまり、妻が夫を許せるか、許せないかが修復を成功させられるか、どうかの境界線になっています。
そこで、先ほどのAかBかのタイプのどちらが、夫婦の修復が出来るかというと、どちらも難しいというのが本当の答えです。
そして、夫の浮気が、軽い浮気ではなく、相手女性とは、心身ともに深い付き合いになっている状態でも、
修復が上手く行った夫婦は多いのでしょうか?と、聞かれますが、その答えは、浮気の段階や、深さよりも妻のタイプの方が、結果を左右します。
要するに、夫が浮気をして、妻から気持ちが離れているいるのに、まだ、相変わらず、夫を許してやるかどうかと、上から目線で考えているなら、夫は「別に許してくれなくっていいよ」と、なります。
夫を責めるだけの妻には、夫は謝りはしても、この先一緒にやって行こうとも思わないというのが本音です。
そうとは知らずに、大きな誤解をしているのは妻です。
妻の元に帰ってくるかどうかの答えは、夫婦の意思ではなく、相手の女性の意思が大きく影響します。
例えば 相手女性が既婚者で、小さい子供が居て、と言う環境だとしたら、浮気はしても離婚はしないでしょう。でも、相手の女性が独身で、結婚願望、山盛りの女性だとしたら結婚を夢見るのではないでしょうか?
そんな事を、相談者の妻に話すと、「妻帯者と知った上での付き合いでも、ですか?」と、驚いたように私に聞かれます。
いくら貴女の夫が既婚者だと知っていても、そこを飛び越える理由を並べているのは貴女の夫です。
妻帯者のハードルを下げて、女性を口説いているのは 貴女のご主人なんです。
考えてもみてください。浮気相手に「僕は絶対に離婚はしないし、妻ともラブラブなんだ、だから君とは遊びだ」なんて言う男性は居るでしょうか?
鈴木杏樹さんを「もうすぐ独り身になる予定」と口説いた俳優のように、浮気相手には、おいしい事を言って相手を安心させているわけで、「妻帯者との浮気は、浮気相手は、先がないと思わないのでしょうか?」と聞かれますが、そんな青臭い事を言っていてはいけません。
浮気相手と、ご主人は、不倫をしているのです。実らない恋をしているのです。
不倫は、時には不安になったり、奥様に嫉妬したりと、割り切っているようで、割り切れない思い。
それが恋ですし、それは夫も同じなのです。だから男性にとっては、とても可愛いのです。
それなのに、家に帰れば、妻が玄関で仁王様のように立っていたら、どうでしょうか?
何か、誰にでも通じるような、浮気の攻略法があるかと言えば、そうではありません。
でも少なくとも、自分では気付かない、夫から妻がどう見えているか?というのを知らないといけません。
それでも、いけないことしたのは夫だと、断罪する考え方しかしなければ、会って別れる間際に、ちょっと泣く、なんて事を浮気相手がしたら、ご主人は家に帰りたくないなあ、と思うものです。
良いか、悪いか、で言うと、ご主人が一番悪い。
でも、あなたは裁判官ではないので、罰する事だけになってしまうと、ご主人は逃げたくなりますよ。
物事、善悪だけで、考えても、悪いことでも、存在はするのだ、という事です。
そういう事で、冒頭のクイズの答えは一つではないし、妻のタイプ次第で、解決するか、しないかを表します。 つまり、それを成功させる妻のタイプはAでも、Bでもなく、物事を善悪だけで決めないタイプが、良い結果を生み出します。
夫と妻の関係だけに言及するのではなく、影の立役者の存在にも気付きましょう
では。今日はここまで。