夫の本音を知るには
妻が誤解をしていると書くと、「妻が間違っている」と感じてカチンとくる人がいるかもしれませんが、そういう事ではありません。
妻の思いや、願いは、とかく希望的観測となり、自分の願った事が結論となると思いがちですが、残念ながら、現実は,思いどうりにならないという事を、ここで書いて行きたいと思います。
これまで書いてきたことの繰り返しになりますが、結局結論はそういう事なのだと言う事を知って下さい。
ただ、ここに書くのは夫婦に起きた夫の浮気問題に関してのみ、という事です。
だから、夫婦の問題でも、借金や、嫁姑や、価値観や性格の違いに関しては、いくらでも夫婦で議論しながら考えて下さい。
では、妻が誤解をしている事を、挙げていきます。
1、浮気を妻に見つかったら、浮気は止める
・・・・・これは違います。とりあえず、夫は止めるとはいうけれど、ばれたから止めるという発送はありません。それよりは、頭の中では、今後どうやってバレズに浮気相手と続けていくかが頭の中をぐるぐる駆け巡り心臓はバクバク。それを悟られたくない夫は、とりあえず、浮気相手の女性に連絡を取る必要が出てきます。
つまり打ち合わせにいき、万一妻の攻撃対象になってはいけないので、外出するふりをして電話をかけに行くと外出したり、何なら会いにいったりします。
そして、妻にばれた当日は、時間的に会うことが難しい場合は、必ずと言っていいほど、翌日浮気相手の女性と会います。
帰宅が遅い夫にこれを問い質せば「浮気相手と別れてきた」と告げたりしますが、これはほぼ、噓だということです。
これまで、努力して努力して、血がにじむ苦労?を重ねて、浮気を隠してきた夫が妻にばれたからと言って、直ぐに浮気を終らせる理由がないのです。
何故なら、その時点で、考えている事は「妻にばれたから、これからはばれないようにしよう」と浮気相手に正直に言える関係なら、そういうチームワークを強固にする打ち合わせをするのです。
でも、浮気相手に、夫も噓を付いている場合があります。
これを妻は喜んではいけません。家庭が面白くないとか、夫婦は冷え切っていると噓を付いているときは、夫は自分の噓がばれるのが一番嫌がりますから、浮気相手を守ろうとするというか、浮気相手と妻の連絡手段を断ち切ります。そのために妻の前で女性の電話番号を削除したりしますが、それが浮気相手と別れたという事にはなりません。翌日、何とかして連絡を取って、新たなスマホを用意するだけですから。
妻にばれたという事だけで、夫はここまでのことを頭の中で考えるのです。だから、とりあえず妻にバレたら、同じ部屋にいたくないのです・・・心臓がバクバクですから、それを隠す為にも、自分の部屋に移動するか、車に移動して、気を静めてから、女性に連絡するというのが常です。
こういう実態が理解できたら、「夫は妻の私のことを思って、浮気をしたことを謝罪してくれるはず」という考えは、頭から消えるはずです。
よほど、妻の事を愛していて、直ぐに反省する素直な人間なら、そもそも浮気は出来ません。
2、妻と距離を置いて、独りになりたい
・・・・いくら夫婦喧嘩を繰り返したとしても、人間は一人ぼっちにはなりたくないものです。そりゃ妻からの口の攻撃から一時的には逃げたいと思っても、完全に妻や子供と離れ、独りになると言うほど人間は強くはありません。いえ、逆に強い人間なら、一人になりたいと言う風になりません。
こういう風に別居を申し出るときには、妻と一緒に暮らすとまずいことが起きるからです。
では、まずい事とは何かというと、「浮気の尻尾を掴まれたくない」という事です。その上で浮気相手ともっと自由に会いたいけれど、妻にばれては、浮気を潰される可能性があるので、とりあえず家を出て別居をしたい・・・・これが「独りになりたい」という本当の理由です。
そして、も一つ、別居をしたい理由。それは「夫婦はもう一緒には住めない」という既成事実を作る為です。それがある意味「夫婦が破綻している」という事実ですし、妻へも別居に慣れさせることが出来るからです。別居と言えば、「冷却期間で、また一緒に暮らせるかもしれない」という柔らかさを前置きして妻の敵対心を抜くことが出来ます。そうして、妻の攻撃をかわしておいて、実際はもう元に戻る事はできないという思い知らせを作る事になるのです。
だから、夫婦喧嘩を繰り返し、心が疲弊したから、夫と一時期離れて暮らすことも悪くないと思ってもそれは浮気問題じゃないならいいのですが、こと浮気問題がある場合は別居は反対です。
別居は浮気相手に夫を売り渡す事になるというくらいに考えた方がよさそうです。
3、浮気相手とはこの先、結婚はする気はない
・・・・そんな約束は、直ぐに破られます。
もちろん結婚はしないかもしれませんが、少なくとも妻の貴女と離婚を望んでいるなら、この先誰と結婚しても自由な訳です。そうなれば、今は浮気相手とは結婚する気がないと、言いつつ、妻の貴女を安心させているだけで、もし、結婚をしても「あの時はそう思った」と言えば済む話になります。
4、もし、離婚をするなら、妻や子供には、満足なお金は渡す様にする
・・・・これは離婚という橋を渡り易くする「見せ金」のような物。
こういう美味しい条件を妻に見せて、離婚の話だけをスムーズに進めようとする話です。そして離婚の話が円滑に進んでいった後、「そんな大金は実は払えない」とごねるだけです。実際に自宅を妻や子供に受け渡すと言っても、住宅ローンを完済か、繰上げ返済をしないと、名義は変えられません。
だから結局、夫の名義のまま、妻子がそこに住めるとしたら、妻にしても別居にマンションを借りる費用ぐらいは助かるでしょうけれど、住宅は夫の名義だとしたら、その住宅に住まわせてもらっている事には感謝はしても、結局最終的に、離婚をした後に家を貰うというのは現実的ではない。何なら、そこの名義が夫一人の住宅ローンであれば、全部ローンが終った時、まさか、妻子に出て行けとなると、老後に住まいを失う事に、妻はなるのです。例え、夫がその住宅に住まわせてくれたとしても、夫の名義で完済したなら、夫は自分の為の財産を作った、という事です。この財産を最終的に妻の貴女に、その時になって、本当に渡してくれるのかどうかは、しっかり書面に残した方がいいですが、その約束を守らない事がこの先おきたら、「事情が変わった」と言われるのはよくあることです。
子供が小さいうちに家を売って現金化と言っても、住宅ローンがマイナスになっては妻の貴女も、そのマイナスの「負の財産」を背負わないといけないので、余程、今すぐ売れて住宅ローンも残らない物件でないかぎり、家や財産の分与を、いくら気前よく話されても、絵に描いた餅に過ぎません。
と、いう事で、気前の良い財産分与の話をされたとしても、大事なのは現金。
どこまでが現金化できるかなので、何百万円も、貯金があっての話ですから、現金が貰えない離婚は、得にはなりませんから、目の前ににんじんをぶら下げられても、現実のものかどうかを調べてください。
以上、4つ、書きましたが、実はもっと、誤解をされている事はあります。でも妻が簡単に考えて期待をしているあまり、希望的観測で物を考えているという事に警鐘を鳴らしました。
また今後も妻の誤解を書いて行きたいと思います。
では今日はここまで。