男と女は違う

村越真里子

村越真里子

テーマ:夫婦相性そもそも論

男と女は違う・・・・・こんな当たり前の事を今更・・・と思うかもしれませんが、あえて今日は、ここに触れたいと思います。

こうも、毎日、男性の起す事件に注目し、男性の悪口ばかりを書いている私って、いつかグサッと刺されてもおかしくないな、と思いながら、この仕事をしています。
私は男性の悪口言わせたら天下一品なんですって、ある人から言われました。
世の中の変な事件の犯人は8割方が男性です。
それを男性に言うと必ず「事件の陰に女在り」と言われます。
でも、諺って、「事件の陰に男在り」と同じ意味での陰の反対語が存在します。
だからそういう責任のなす繰りあいは、ちょっと横に置いて、結局事件は男女が織り成すという意味では男も女も両方があってこそということです。
今日はそういう話ではなく、結局答えがない、堂々巡りの話ですが、ちょっとつぶやかしてください。
例えば、夫の浮気を疑い、日々喧嘩をしても、帰宅時間が遅い元夫に、私は不思議でなりませんでした。
「何故、これだけ夫婦で取り決めたルールを守らず、相変わらず帰宅が遅かったり、連絡も入れないなんて、何を考えているのだろう?」と思ってました。
つまり 私の考えは・・・・
妻に疑われないように、今後、出来る限りの連絡をし、妻を不安にさせない・・・と言うのが、元夫を許す条件でした。
元夫も、諸々の反省をして、今後夫婦として再スタートを誓い合ったはずなのに、何故、いとも簡単に約束を敗れるのだろうか?
もっと言うと、妻との約束を破るという「勇気」がよくあるなあ~
約束は破った時に起きる次の出来事(妻の怒りの鉄拳?)を考えたら、約束を守る方が簡単なのに・・・・
これが 当時の私の疑問でした。
若かったのかもしれませんが、夫婦の間で決めたルールは守られることが当たり前と考えていました。
まして、元夫の口から、発せられた「これからは妻や家庭を大事にする」と言う言葉を信じていたからです。
でも、それは、程なくして見事に破られることになります。
そこに対して、「何故約束を守れないのか?」「何故、妻の私が怒る事が分りながら それが出来るのか?」と言う疑問に、答えが出ないまま、長い年月過ごしました。
当時は 私がその先に離婚があるなんて考えもしていなかったし、結婚生活は永遠に続くものと考えていました。

しかし、月日が経ち、離婚を経て結果的に、今 このような仕事をしています。
この仕事に出会うには、結婚生活中の苦しみと疑問が学びとなり、知識を蓄積していた事が土台となりました。
今となっては 人生、何一つ無駄な事はないと思うのですが、本当の事を言えば、この仕事を選ぶような人生はある意味不幸なのだと思うのです、このような世界に縁のなに人生を歩める人は幸せだろうな、と羨ましいです。

でも 結婚当時の 私は 私独自の「考え癖」があったように思います。
その考え癖があるからこそ、出口の見えない時間を過ごしていました。
今なら その考え癖を取っ払えば、突破口の存在はあったと分かるはずなのです。
では、その突破口というのは何か?
その解決策は 夫婦の持つ問題ですから 人それぞれ的なところになるのですが、少なくとも、その時の私の考え癖という傾向が分かれば 自分の考えは自分で狭めていると分かるのです。
つまり 私の考え癖のせいで自分で自分を堂々巡りさせていたという事なのです。
それは、今だからこそ、分かるのかもしれませんが、自分で「答えは一つ」と考えていたからです。
要するに 私と夫が約束して弾き出したルールは、「守られる」と信じていたことです。
何故なら それは元夫の口からも出た言葉であり、「約束をしてくれたから」という信念に基づいていたからです。

でもね、今、この夫婦問題のカウンセラーをしていて、相談者の妻が陥っている点は皆ここなのです。
「約束をしたから、夫は守るはず」
「浮気相手と別れたと言ったから、別れたはず」
「妻を不安にさせない為に、帰宅時間も行動も常に連絡を入れる」

当時は携帯電話も無かった時代で、もちろん車のGPSなどもありません。
元夫が「仕事が終ったから今から帰る」という公衆電話からの電話のみが信じる礎だったのです。

しかし、その連絡が無いときは、不安な気持ちを抱えて、家で待つのですが、深夜に平気な顔で酔っ払って帰って来るのでした。
そして連絡もしない元夫を責めては、「ごめんごめん、電話するタイミングが無かった」という理由だけで、また元夫を信じると生活が始まります。
もう、何十年も昔の話です。
今、私はこういう思い出話を懐かしがって書いているのではないのです。
今の現代、通勤電車のパスモのカードで、改札駅の記録が取れます。
車のETCやナビさえも通過ICが分かります。
便利になったものだと思う反面、妻に高速道路の通過履歴を知られたくなければ、ETCのゲートを使わないだけで済みます。
浮気の常習者は、パスモは使わず、切符を買います。
いくらでも便利になった分、ごまかしも出来るようになり、いたちごっこなのです。
今、携帯電話がGPS機能を持ち、こうした文明の力が、浮気の必須アイテムとなりながら、いくらでも電源さえ切れば、ごまかしが出来るという皮肉な状態です。
では、何が起きているかというと、逆に昔と何も変わっていないという事が言えます。
先に書きました私が若い頃、ひたすら遊ぶ元夫を待つ心境なんて、今の妻たちも同じじゃないですか?
夫と今後二度と約束をしたという事を、糧に日々生活をしていても、不安な気持ちは、今も昔も何も変わらないじゃないですか。

今の私が昔と違うのは、こういう事が分った、という事なのです。
約束は守られると信じていたけれど、約束は破られるのです。

妻の私と約束をしていながら、何故、また喧嘩の元になるようなことをするのか不思議だった事。
何故、連絡くらいしてこないのかしら?
妻が怒る事は怖くないのかしら?

これらが 私の大きな疑問でしたが、今なら分かります。
答えは一つじゃないからです。
約束は守られるものという答えしかないわけではありません。
約束は時には破られものなのです。

恐らく、妻との約束を破るご主人は、それよりも大切な約束があるのでしょう。
それは妻は知らないだけなのです。
今なら それは分かります。
つまり夫には夫なりの、考えがあって、約束を破ってもどうにか誤魔化せばいいという考えがあるのです。
では、何故 約束を破ってまで・・・・
妻を怒らしてまで・・・・
何がそれほど大事な事があるのでしょう?
と、私の考え方で考えていましたが、結果としてして、妻を怒らせてでもしたいことが元夫にはあったという事です。
この考えを持たなかった私は、「夫を信じると決めたから」です。
決めた事は貫くという、生真面目な私の考え癖です。

でも世の中には、ルールがあっても守らない人がいるのです。
何故でしょうか?
それは欲望の方が勝ってしまうからです。
そして、その欲望を多く持っているのが男性であり、その欲望に負けてしまうのが男性です。

この事の本当の理由を解明しようと思うとアダムとイブの話にまで遡らないといけません。
今日、私が言いたかったことは、簡単に言うと、
男と女は違う・・・という事です。
え?そんなの、とっくに知っているって?
じゃ、何故 そんなに嘆いているの?ってことです。
それは、違うことが許せないという女性特有の考え癖です。
この考え癖について、これからも、もう少し解明していきたいと思います。
では、今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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