浮気後の夫婦修復について
ここ数日のワイドショーでは、チュートリアルの徳井義美さんの税金未納問題を取りあげています。
確かにあれだけ顔も名前も出して、活躍している人が、社会保険すら掛けていなかったと事や、銀行口座も差押さえされていた事は、改めて驚きでした。
しかし、ここで、ワイドショー的な話題を書くつもりはありません。
ジャンルは別であっても、物事の成り立ちは、概ね共通するものがあるという事をまず、頭に置いてください。
世の中の色んな出来事は、共通する事も多く、どなたも自分の事となると「判らない」と言われますが、世の中の出来事を通してみると見えて来る事があるし、自分の事なら、その苦しんでいる点でしか受け止められないから、パーツパーツの話になってしまいます。
そこを、ちょっと、距離をおいて観察すると、客観的に分析が出来て、その背景や全容が見えてくるので、とてもよく見えてきます。
と、いう事で前置きが長くなりましたが、徳井さんの件で見えて来る事と言うと、今日のテーマ「信じて良いのか?」です。
彼は1度目の記者会見で、世間が求めてくれるなら、芸能活動も続けたい、という事を言われました。
しかし、それから数日で、銀行口座も差押さえされている事や、追徴とは言え、毎年、納税をしていると言う事を言い、事実と違う事も分かって来ました。
そこで、今、彼を信じるのか、否か?という事です。
やはり世間の目は、ここまで、世の中のルールを侵した人間は、そう簡単に信じて貰えない。
いや、信じて貰えないどころか、その業界、追放的な雰囲気すらある。
もし、彼の事を許すとしたら、親か姉妹か、が、「仕方ないなあ~、でも昔からそんなところあったしな」と言いながら、「身内」が庇ってくれるくらいです。
こうして彼は、これから数年、信用をしてもらえるような、努力の人生を送るのだと思います。
そうです、悪いことをした人は、中々信用して貰えないし、信頼を取り戻すには年月が掛かるし、信じて貰える様に努力をするのは徳井さんであるはずです。
それなのに、私に相談を寄せてくれる「妻」は、夫に裏切られて傷ついた人なのです。
そんな人が、簡単に夫の事を信じることなんて出来ないのです。
これまでは、夫の異変に気付きながらも、遠慮しながら・・・・
そして夫を疑う事に、罪悪感を持ちながら・・・・・その上、疑う事を、張本人の夫から、責められて・・・・・
結局猜疑心の塊となっている自分を責めて、二度傷つくという可哀想な妻。
夫は、「そんなに俺を信じられないなら、離婚だ」とまで豪語するのです。
そして、妻は自分の心に蓋をして、夫を信じる努力をするのです。
こんな馬鹿なことってありますか?
やらかした張本人が、「俺を信じられないのか?」という厚かましさ。
本来は名誉挽回をするのは、「やらかした本人」であるべきで、信じてもらえるように努力するのは、やはり本人です。
それなのに、その信じる努力を妻に強いるような構図が、夫婦の中には出来上がります。
これは社会的にネーミングすれば、パワハラでありモラハラです。
でも狭い家庭の中で、夫のいう事がバイブルになってしまっていて、「夫を信じたいがどうしたらいいか?」という相談が寄せられます。
何度も言いますが、信用と言うのは自分が作るものであって、周りが信じる努力をするものではありません。
今回は徳井さんの出来事から見ると、彼がこれから世間に認めてもらえるように、時間を掛けて信用を取り戻すのです。
これは家庭においても夫婦においても同じ。
でも、本当に難しい事は、妻が信じたいと願っているというよりも、信じなければこの夫婦の形にピリオドを打つことになると恐怖心をもっているのです。
じゃ、闇雲に夫を信じれば問題は解決し、恐怖心は消えるのか?という事もあります。
本当の問題はやらかした者から、傷を受けた側が更に、脅かされているという事。
もっと言えば、夫の事に恐怖心を持っているのに、その夫と出来れば添い遂げたいと妻は願っている事。
夫が浮気をしたことを、一旦は咎めても、本当に苦しいのは
その後。
夫の言葉を借りると、浮気は終わったと言うし、浮気相手とも別れた
だから ここから先は 俺を信じろ・・・・・と。
しかし、妻の気持ちにすれば、実際はそんなに何も無かったようには、夫を信じることが出来ない。
そんなトラウマに苦しみつつも、夫を疑う言葉は言えない。
そういう後遺症に、妻の方が苦しむという、理不尽さ。
だから無理やり夫を信じる必要はない、という事に割り切って欲しいのです。
そもそも、この間違った構図に気がつかなければ、本当の解決はないのではないでしょうか。
そういう事はこの先、ずーっと続くと思うと気持ちも暗くなります。
でも安心してください。
明けない夜はありません。
今が一番苦しいから、絶望するかもしれませんが、考え方や気持ちのスイッチを切り替えるだけで、随分、楽になります。
個々の内容をお聞きすると、色んなヒントが隠れています。
今は、問題の構図を説明しているだけですが、個々に対して具体的な解決策は何も書いていませんが、がっかりしないで下さい。
全員に共通する答えは、「きっと解決する」です。
それだけ、夫の浮気問題は、ある意味、ワンパターンで、どなたにも共通する事だらけです。
それだけ同じようなことで悩んでいる方が多いのです。
だから孤独感をいだく必要はありません。
きっと、出口はあります。
そんな出口を一緒に見つけましょうね。