後ろめたさ
ノーベル化学賞の受賞が決まった旭化成名誉フェローの吉野彰さん
まず名誉フェローって何?ですが大学とか研究所とかの学術研究員の上級称号だそうです。
私は吉野先生のご年齢で、研究所で現役感バリバリだったので、ちょっと役職に興味が湧きました。
世の中で知らない言葉が、こんな機会で知る事も、楽しいですね。
よく研究者の言う事で、「心配は成功の始まり」って言うじゃないですか。
この言葉は、昨日のノーベル賞を取った、吉野先生も、言われていた事で、やはり失敗を重ねてこそ、成功が有る事を体験しているからなのですね。
かのトーマスエジソンの名言集っていうのがあって、105もの言葉を残しています。
特に有名なのは 天才とは1%のひらめきと 99%の努力である・・・・・・ですが
私が好きな明言は「失敗?それは上手く行かない事の確認に成功したのだ」ですが
もっと言えば【「成功できる人って言うのは、思いどうりに行かない事が起きるのは当たり前」という前提を持って挑戦している】です。
だから、何も失敗を恐れる事はないと、私も思います。
それなのに、当方にお越しになる方は 夫との冷え切った関係を修復するのに、何かいい方法はないですか?と言われる割には
アクションを起こす事は、益々夫婦の関係を冷たくさせる事になるとおっしゃられます。
ですから、どうしたらいいか?と尋ねられる割には、実際の一歩が怖いのです。
では、何故怖いかというと アクションを起こせば、夫が怒るから、と言われます。
これって、何とかしなければ・・・という言葉とは裏腹に、何もしたくないと言う事と同じ意味になります。
もう少しか噛み砕いて言えば、何かすれば夫のご機嫌を損ねるから、夫に逆らいたくないと言う事です。
これって、対等な夫婦ではないし、建設的ではありません。
つまり夫を恐れているというある意味、ハラスメントに屈していると言う事です。
対抗心を持てとか喧嘩をしろとはいいません。
でも、夫のご機嫌を伺いながら、触らぬ神に祟りなし、って健全な夫婦の形ですか?
その結果で、平穏な日が過ごせたとしても それって、修復できたと呼べますか?
私のところに相談に来られる妻は、これまでのやり方がまずかったと反省をされています。
夫に対して言いたい事を言ってきて、夫婦の関係がこじれて、こじれて、その結果、夫婦が背を向けてしまったから、もう何も手も足も出せなくなったので、どうしたらいいかと言われても、もう何も出来ないと言う事が前提になっています。
その上で「これまでは失敗だったからこそ、これ以上失敗はしたくないのです」と言われます。
これまで失敗の積み重ねだったからこそ、今度は失敗出来ないという気持ちは分かりますが、本当に失敗だと思うなら、もう一度、
形を変えてでも取り組むしかないのですが、再チャレンジする限り、成功しか嫌だ・・・・・と言うのは、ある意味贅沢です。
貴女は、必死だったにせよ、ある意味、言いたい事を言って来た訳です。
その結果、それが間違いだったと気づいたのです。
そうしたら、もう一度、正しい法則に則って、やり直すしかないのに、相談者は、一発で成功する事しか嫌だというのは
ちょっと我儘すぎます。
少しは痛い思いもしないといけない。
少しは、言いたい事を我慢もしなければならない。
少しは、狸にならないといけない場面もある。
そうした演技も含めて、上手い事やっていかないといけないのに、レッスンもせずに、一発成功しかやりたくないなんて、・・・・・
ね、吉野先生だって言ってたでしょ?
失敗の向こうには成功がある。
貴女のしてきた失敗なんて、努力が間違っていたのではなく、貴女は自分が正しいと思って言っていた事が間違っていたのです。
人生なんて、何度でも、どこででも軌道修正が出来ます。
それだから、楽しいのに、もう何もチャレンジしたくないというのが本音だとしたら、何もしないままでは
何も変わらないと言う事を知るだけなのです。
今まで失敗したから 二度と失敗したくないと言う方程、失敗とまでは言えない。
ただ、好きな事を言って来ただけ。
夫婦は、いつも向き合っている時ばかりじゃない。
時には、本当の意味でぶつからないと何も変わらない時があります。
そんな事をして、本心で向き合えば、夫との仲が冷めるというなら、それは最初からホットな関係じゃなかったと言う事です。
では今日はここまで。