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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫婦円満、しあわせホルモン

2019年9月10日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

夫婦円満をホルモン、オキシトシンの観点から、考えてみました。
オキシトシンとは
人間関係を円滑にし、パートナーともラブラブになれる魔法のホルモン、オキシトシンは、脳内で合成・分泌されるホルモンで医療現場では子宮収縮薬、陣痛促進剤など、昔から医療の現場で重宝されています。
詳しくは女性の美学というホームページに書かれてありますので ご参考に。
オキシトシン

子供やペットを撫でているとき、また子供の頃誰かに撫でられたときを思い出してみてください。
なんともいえない安心感や満ち足りた心地が胸の奥から沸き上がってきた経験はありませんか?
それは このオキシトシンが分泌されているときなのです。
これは、なでる自分も、撫でられる側にも双方に発生する不思議なホルモンで、、「情緒を安定させて人間関係を円滑にする」という効能があるそうです。
具体的には不安な気持ちを押さえて情緒を安定させ、自律神経を整えて「安心できて心地よい」という感覚を促すのです。
また分泌されると痛みに対する耐性が増し、精神的ストレスも緩和されるという効能があるので、この点から考えると「痛いの痛いの飛んでけ~」は理にかなっているのです。
ただ、これは夫婦関係の潤滑剤になるとは言え、このホルモン自体を求めて出るものではなく、結果的に出るものですから、そういう関係つくりを心がけないといけないという事です。

つまり、夫婦に良い関係があるからこその賜物なのですが、当方に相談に来られる方の殆どは、このホルモンのような特効薬を求めて来られます。
私もそういう特効薬を飲んで、夫婦関係がよくなるなら、1億円払ってでも、手に入れます。
しかし、人間関係は、人間関係の問題から解決するしかないので、自然発生的にオキシトシンは生まれないという残念なお知らせです。

正直言って、毎日飲み続けると、グルッと夫婦関係が好転するような、特効薬は世の中にはありません。
もしあるとしたら、それは、怖い宗教か、何かのドラッグかもしれません。

そこで、そういうホルモンを生み出す作業と言うのは、何かと言うと、基本は「あり方」なのです。

つまり考え方として、夫の浮気に苦しんで 怒り、憎しみ、復習、猜疑心と言う、負の思考に、妻は苦しめられます。
そして、それを解決すべきとは言え、負の思考を前面に出しては、相手も身構えます。

本音は大切な事ですが、怒りが本音だとしたら、それが前面にでれば会話は攻撃でしかありません。
そして、その会話から妻が求める事は 夫の謝罪しかありません。
その謝罪が夫の心から出た言葉なら良いのですが、妻の怒りに満ちた言葉の前では、降伏しかなくなります。

つまり、相互の「暖かいものから生まれるオキシトシン」は生まれないのです。
でも、妻が求めているのは オキシトシンに満ち溢れた関係です。

ここを私は説くのですが、妻は夫の浮気地獄から卒業する術は、「夫の反省、夫の謝罪、夫の努力」から、生まれると思っていますが
この順番を先に考える限り、恐らく手に入らないでしょう。

夫の浮気地獄からの卒業は、夫婦の性格や、夫の年齢、浮気の種類・・・・それは個々のケースによりますが、解決する術には順番があるという事は、皆共通です。
世界平和を願っても、先に戦争を仕掛けて、戦争に勝った相手と、負けた相手が、本当に心から仲良く出来るでしょうか?
これは国同士の話だから、戦争のような例えをしていますが、妻が、夫に反省させようという会話などは、夫からしたら、敵でしかありません。

妻も根っこのところでは、夫と修復したいと願っている事は分かります。
でも、手法が間違っています。
順番が間違っています。

その事に気がついて欲しいのです。

オキシトシンの効果はお分かりいただけたでしょうか?
でも、そのホルモンは作ろうと思って作るものではありません。
幸せな関係が構築されているカップルには、生まれるホルモンなので、鶏が先か?卵が先か?です。

夫がへとへとになるまで、やっつけて、「これからも仲良くね」と握手を求めても、夫の心の中では、悔しさしかありません。

これに気付かず、話し合いが一番平和な交渉と思っても、対する夫が平和的な話し合いと思ってはいないのです。
夫婦に和やかな関係が生まれるのは、正しい交渉をしてからの結果です。

和やかな関係を求めるあまり、間違った交渉をして、関係性を冷え切らせて・・・・・・・最後に私の所に来られて

「夫婦が仲良くするには?」と言っても、こじれきった後では、無理です。

病気と一緒。
素人治療で、病気を悪化させて、どうしようも無くなってからは、病院に行かないでしょ?
夫婦もそれと一緒。
正しい治療を、早期の段階で施せば、回復は早いのです。

でもそれなのに、何故 自分で何とかしようとするのでしょうか?

それには3つのタイプがあります。

1、どうして良いか分からないから、とりあえず、夫にぶつけてみた。

2、家庭の中の事、また夫婦の中の事は赤の他人に相談するのは恥と思っている。

3、夫の事は妻が一番よく分かっているから、妻の自分の手で解決出来ると自信を持っている。

ここで一番厄介なのが3番です。
自分で自信があって、夫に向き合ったのではない、と。
むしろ、1か2のタイプに近いので、困った挙句、3の方法をとったと思っていますが、実は、そういう人は、夫に強く当たりません。

やはり、3番の特徴は、「強く出ている」という自覚がない方が多いので、その点に気付かないと、夫の浮気は封じられても、妻の元に夫は心を戻すことにはならないのです。

夫が、妻に責められ、ほとほと妻に嫌気がさしてしまってから、夫との関係を修復したいと望んでも、私は「奥さん、やりすぎですって」と思うのです。

ここで、改めて、言いますが、一番悪いのはご主人です。
そりゃ浮気をして妻を苦しめた夫は一番悪いですって。

でも、それまでの夫婦のスタイルは 妻の強気が過ぎたのです。
それでは夫は癒されなかったのです。

だから2番目に悪いのは、妻の貴女も悪い。

でも、だからと言って、今は、どちらが悪いという審判をしようという事ではないのですが、
妻の夫への話し合いという攻撃は、「ジャッジ」になってしまっているのです。

そんな、「私が正しい」という立ち位置を取れば、夫は、正しくないという立ち位置に追いやられ、カラッカラに干からびます。
そんな干からびた状態の夫は、裁判官のような妻に対して、この先、オキシトシンはどんなに搾り出しても出ません。

それなのに、それに気づかない3のタイプの妻は、「どうしたらいいでしょう?」と来られます。

1のタイプだと勘違いして、実は3のタイプだと気付く事から、事前の準備が出来ますが、自分のタイプを見誤っていると、
この先、間違った交渉をしてしまいますので、どうか早めに相談してくださいね。

では、今日はここまで。

この記事を書いたプロ

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