夫の本音を知るには
困ったことが起きました。
私と出会い、私のアドバイスを受けた途端に強くなってしまう妻がいます。
もちろん、それまでは夫との冷たい関係に悩んでいて、解決の道もないのかと
独りで戦っていた人が、私と話すことで一筋の光を見い出してくれた相談者。
当カウンセリングの玄関のドアを開けて、部屋に進んで行かれる時は、どなたの表情も硬いです。
何なら、私を見て、「このおばちゃんが、本当に問題を解決出来るのか?」と、いぶかしげな目です。
そして、着席され、約1時間くらいは、これまで自分たち夫婦に何があったのか?詳しくお話されます。
その間でも、まだ暫くは表情が硬い。
ここで、だいたいその方のタイプというか、性格が解ります。
当然、どなたも、初めての面談で不安である事は解ります。
でも、問題解決に私を求め、来られているのに、何故だか、私に挑戦的な方と、最初から、もう私に会った事で安心されるのか、心を開いてくださいます。
人には色んな性格がありますから、最初からバーンと、私に向き合って下さる人懐っこい人も居れば、
その逆で、中々、人を信用しないタイプの人もいます。
その前者や後者の人が良いとか悪いという意味ではありませんが、そういう特徴は人それぞれです。
でも、その後者の方の人を信用しないタイプの人ほど、どこか強気で、最初は、テーブルを挟み、どちらかと言うと
身体は、反っています。
そして、自分の気持ちや、自分のこれまでのしてきた事には、積極的なお話になるのに、こちらからの質問には身構えます。
その上、ご主人の情報は極力出さないように、伏せられます。
村越「会社名は聞きませんので、ご主人のご職業は?」
相談者「会社員です」
村越「ご主人は何県のご出身ですか?」
相談者「関東方面です」
村越「ご主人は何科の大学を出られましたか?」
相談者「わかりません」
・・・・・・う~~ん、困りました。
今日は そんな困ったさんに付いて書いて行きたいと思います。
秘密主義なのは、個人情報の意味でも用心するのは解ります。
でも、そういう相談者の個人情報を漏らしても、何のメリットもありません。
逆に20年以上続けているこの仕事の、信用を失って、私の事業を失い兼ねない情報漏えいは、私自身の為にもする訳がない。
でも相談者は、自分の開示した事だけでの中で、相談者の夫の言動の真意を知りたいと言われます。
相談者はご主人を好きになり、結婚をし、何年も毎日顔を合わせ、寝食共に暮らしてきたご主人のタイプは妻としてよくご存知でしょう。
でも、私は相談者のご主人とは、会ったこともないのです。
会社員とひと言で言っても、大手企業で、高額な給料を貰っていたら、よく遊びます。
仕事ばかりをしていたら、お金が貯まり放題なのに、仕事人間のご主人が、懐具合が寂しいというのは、納得いかないのです。
だから、その無駄使いの原因になっている事を解明する為に、色んな角度から、色んな質問をして、ご主人のタイプを推し量ります。
でも、相談者は、出来るだけ、個人が特定されるような、質問には答えたくない気持ちが働くのか、ご主人の仕事の内容は教えて下さいません。
「大企業だから、名前を調べられたら、困る」と言われるのですが、そんな事をする意味がないのです。
例えば、浮気相手の女性の名前がわからないとします。
ご主人と、浮気相手と会っていても、女性は名札を付けてない限り、名前はわからないのです。
その名前を知ろうと思えば、色んなリサーチをして、解明しないと、人の名前なんて解らないのです。
例として、人の名前を知ることだけでも、凄い労力が掛かるのです。
それほど、個人情報を、あぶりだそうとすると、人の手を使い、あらゆるデーターを調べるのは、大変な労力です。
それを私が、しようとすると、人海戦術で、大変な費用が発生します。
そこまでして個人情報を掴んでも、その使い道すらない。そんな事をして私自身の、信用を失墜し事業を失うことになる
ようなことをしてまで、得るメリットはないのです。
それでも、相談者は何かを守ろうとしている気持ちは解りますが、私の質問の意図が解って貰えないのは仕方がないにしろ、
相談者の情報を何かに使うはずがないのです。
では私の質問の意図は何かと言うと、見たことも会ったこともない相談者のご主人という人物像を推し量るのに、色んな外堀のお話を聞かないと 私には、ご主人という人が解らないのです。
だから、色んな質問をしてご主人の真意を、探ろうとしているのは事実ですが、質問の意図は、個人情報を前面に出して、どうこう言いたい訳ではなく、職業から推し量れる事は多々あります。
相談者にとれば、個人情報は出来るだけ伏せたいから質問には最小限しか答えたくない。
まして、質問の意図が解らないから、用心するのは解りますが、いちいち質問の意図は説明しないのは、こちらの意図を知ると無意識の計算した回答になるので、それで何が解るか?最初から答えは、お教えしないのです。
でもそこで バリケードを張ってしまうか、どうかで、今後のカウンセリングに差が出ます。
そこで職業一つをとってもご主人の人となりを表す材料なので、先入観を与えず、回答を引き出したいので質問の目的は言いませんが、とにかく色んな角度からの質問は、私にとって、とても大事な情報源です。
だから、心を開いて、何でも答えてほしいけれど、シャットアウトを感じると、私も強引な質問は止めて、それ以上は距離を詰めないようにします。
そして、私は心の中で密かに思います。
「何を守ろうとしているのかな?」と。
ま、種明かしをすると、仕事の内容をお聞きするのは ご主人の職場の環境です。
例えば、男だらけの硬い鉄工所も、会社員は会社員。
アパレル関係の会社に勤務しても、デパートの婦人服コーナーの管理職の男性なら、周りは女性が多く居ます。
何なら、生命保険の会社などは、部下は全員女性という状態です。
当然、女性の多い職場は、社内不倫の確率も上がります。
また男性社員ばかりの会社は、勤務後、男性陣と呑みに行く機会は多く、その行き先によっては女性と知り合うチャンスも増えます。
仕事は1日、8時間。
10年も20年も勤務していたら、その職業カラーに染まるのです。
行動範囲や、交際範囲も、その職業カラーが影響及ぼします。
そんな中で、勤務先を相談者に聞くと「言いたくないので、言わなくて良いですか?」と聞かれたら、嫌がる事を無理強いする気持ちはありません。
しかし、そういう秘密主義の方ほど、「幅広い情報が欲しい」と望まれます。
やはり、色んな答えを解明分析するには 私側の方こそが拠り多くの情報が必要です。
つまり、相談者とカウンセラーは、お互いが協力し合って、ベストな答えを導き出すのです。
それが一方通行だったら、問題解明は半分だけしか出来ないのです。
会社名は必要ないですが、会社の規模により、給料が違います。
その給料の多さは、遊びの範囲も種類にも影響を与えるので、何でも良いから、相談者がアドバイスはできるだけ沢山ほしいと望まれるのと同じで、私も提供していただく情報の中で、色々解明するので、情報量は多いに越した事はありません。
それなのに、あまり秘密主義を貫かれると、これは一方通行になってしまいます。
我々の業界では、そういう秘密主義で一方通行の人の事を「くれくれ星人」と呼んでます。
よく、相談事業をしている事業側が言うのには、相談者は、無料相談となると、何度も電話をかけてくると言われます。
現に私のところへも、何度も同じ方から、原則一回のみの無料相談に電話を貰います。
私のところは、無料電話で、最後まで解決に導く事は不可能で、「村越というカウンセラー」の感触を試して頂くくらいの事で、そこで感触が良いと、感じたら、本相談の有料相談に切り替えていただきます。
要は無料相談は、本当に相談をしようかどうか、秤にかけるための判断材料にして欲しいのですが、中には、無料だから
貰える情報は、出来るだけ貰いたいと何度も電話をかけてこられるのです(名前を変えて)
相談者はできるだけ自分が出すものは少なく、貰うものは最大に・・・・と言うのが望みです。
つまり、自分からの提供は、最小限、貰う物は最大限。
だから無料相談ばかりをはしごしている人を見ると、本気で困っているとは思えないのです。
こういう方とは、中々、心の交流、ラポールが叶いません。
そういう事もあって、私は、無料相談を止めました。
確かに、生活に困ってらっしゃる方は、無料相談でないと大変なのは解りますが、やはり情報を得るのも、ある程度のお金が掛かるものなので、どこまでも無料相談がいいと望む「くれくれ星人」にはカウンセラーも本気で取り組めないという事になるのです。
貴女が多くの答えを求めるには、多くの情報が必要です。
その情報を出し惜しみされると、こちらからの情報も半減するという事をお伝えし、色んな解明が出来ない事はベストな仕事とは呼べず、私の非力だと考え、それ以上、私も相談者に深入りはしないのです。
やはり「色んな情報が欲しい」と思われる方とは、ギブアンドテイクの形が望ましいですね。
では今日はここら辺で失礼します。