浮気終結と夫婦修復は別作業
このコラムをお読みいただいている皆さん!
恐らく、夫の浮気問題に苦しみ、ここにたどり着かれた方が殆どだと思います。
その結果、離婚へとレールの上を歩いている夫婦もいるでしょう。
でも、中にはそこまで至らずとも、夫婦の間に、なんとも言えない溝を感じ、冷たい空気が流れている家庭も少ない無いようです。
私は浮気問題をいつも、身体の健康問題に例えて説明するのですが、人間の体は、そんなにやわではありません。
怪我でも、風邪でも、自己治癒能力があるから、自然と回復するのです。
放っておいても、日にち薬で治るというのは そういう事です。
そうした自然治癒に近い回復というのは、あまり意識せず、気がつけば治っていたと感じる事がほとんどです。
つまり、関西弁で言うと「いらんことせんでもええ」という事です。
では、離婚になる夫婦と、離婚にならない夫婦は、何が分岐点になるのでしょうか。
これは男性を擁護する訳ではありませんが、最初から離婚をしようと思って浮気をする人はいません。
出来れば遊びで終らせ、少し楽しい思いをしたいなあ、という程度しか考えていません。
それでも、相手がいることですから、浮気相手がどのように捉えるかは、わからないので、相手次第で、不倫が進んでしまってはいけないので、この関係はある程度の時期で終らせないといけません。
あまり長い間に放置していては、際限なく突き進む事もあるので、何らか制止しないといけないと思いますが、その、ある程度の時期とはいつでしょうか?
それはそれぞれ、個々の事情や個性の違いで一概にはいえませんが、目安は「こじれる前に」です。
よく人は、男性の浮気ははしかのようなものだから、気が済んだら妻の元へ帰ってくるから、
しばらく様子を見ては、と言います。
よく、そんな無責任な事を言えたもんだと思います。
こんな事を言うのは、妻側の友人が多く、本当は責任のあることを言いたくないから、余計に、「待っていたら」と慰めるのです。
こんな事は、単なる問題の先送りであって何の解決にもなりません。
カと言って、浮気を見つけた途端、鬼の首を取ったように大騒ぎしては、否定されもみ消されるだけです。
でも、あまり放置するというのも、浮気の花を実らせてしまいます、
植物で言うと、土から芽が出たくらいの時期。
若葉が出たくらいで、摘み取るのが一番良い。
浮気でいうと、このくらいの時期は夫にとって、まだ罪悪感があります。
しかし、あまり長く放置されると、夫の浮気に気付きもしなかった妻という言われ方もするので、少しは気付いている事も小出しにして、様子を見ます。
それからは、夫の行動に変化が出てきたら、もうそれは常軌を失しているので、そこがチャンスであり、そこが分岐点ですね。
先ほども書きました分岐点とは、離婚へ進むか、離婚回避できるかの分かれ目です。
離婚にならないからと言って、夫婦がとても仲良く修復できるかは別問題ですが、とりあえず離婚だけは避けておかなければ、その後の人生も無いに等しい。
だから少しの変化も見逃さないようにしておきましょう。
では、危険な変化とは
1、外泊が増えた
2、休日出勤も増えた
3、子供達と遊ばなくなった
4、寝室を別にした
5、妻に対して、辛く当たるようになった
6、休みの日も、行き先を告げずに外出するようになった
こんな事が起き出したら、もう夫の気持ちは家庭にはありません。
妻の事を愛していないなら、離婚でいいや、というのは短絡的過ぎます。
浮気をした時点で、恐らく気持ちは相手に持って行かれています。
でも、初期のころは、まだ、妻にもばれないように、目を盗んで浮気をしているので
これは、罪悪感があるという事です。
しかし、月日が経つと、浮気相手の方が自分の存在価値を問いたくなるので、自己主張をしだします。
最初のころは、長く続くように。隠れた存在であっても、そのうち、段々自分の存在を主張するようになるのです。
こうして浮気をする夫からは、罪悪感を薄れさせ、浮気相手は厚かましくなって行きます。
これが「時間」です。
ですから、時間が解決するというのは、大間違い。
時間が、問題を深めてしまう事もありますから、程よいところで、火消しをしないといけません。
そこのきっかけが「こじれる前に」という事です。
では、こじれるとはどういうことでしょうか?
それは浮気が判明し、それに対して、妻がイライラを募らせ、夫婦喧嘩が耐えなくなれば、夫も、それで、浮気を止めたらいいのですが、ここで妻に反撃しだすことです。
反撃し出すと、後は行きつくところまで行くしかなくなりますので、もうそれは小さい戦争です。
これを話し合いと思うと、大きな勘違い。話し合いとはあくまでも同等の立ち位置のひとがすることですから、犯人と刑事がフラットな同じ高さに立てるはずが無い。
証拠を口で白状させようなんて、土台無理。
だから、話し合いをしてはいけないというのは、犯人が刑事に心を許すはずが無い。
何もなかった時代は、夫も嘘を付くのが下手だったかもしれませんが、こういう浮気をする時には、隠し上手になっています。
だから、いくら「怒らないから正直に言って」と言ったところで、言うはずがない。
きっと抵抗するはす。
それで、「そんなに俺のことを信じられないのか?」と逆切れをされて、「それなら離婚だ」と宣言されるのがおちです。
これがこじれるという状態です。
だから、ここまでのことに陥っているなら、即刻喧嘩を止めて、まずは相談してみて下さい。
こじれた後では、どうしようもなくなります。
ここで気付きがあって、早めに手を打てた人は、離婚という最悪の事態は避けられます。
しかし、これを話し合いという喧嘩ばかりを繰り返す夫婦は、離婚になる確率が高い。
軌道修正が出来るうちに、手を打ちましょう。
では、今日はここまで。