悲しいお知らせ?
結婚、何年目くらいが、最も離婚になりやすいか?
平成29年(2017)の厚生労働省の発表から、考えて見ましょう。
5年未満:6万6491件
5年以上10年未満:4万2333件
10年以上15年未満:2万8226件
15年以上20年未満:2万2950件
20年以上25年未満:1万7254件
25年以上30年未満:1万129件
30年以上35年未満:4958件
35年以上:5944件
私の相談業の中から、実数で弾き出したものも、この数字にほぼ、相違ないと感じています。
よく、聞かれる質問で「先生、私と夫は相性は悪いのでしょうか?」と言われます。
相性というのは、占い等でも使われる考えですが、確かに人間同士の相性ってあると思います。
しかし、相性とひと言で言っても、色々あると思うのです。
本来占いでは生年月日や、名前の字画などが人格を形成するというところから端を発しますが、この根拠に疑問を持つ私は、そもそも占いの信憑性から、懐疑的です。
それでも確かに、年を取っても仲良くしている夫婦がいますので、その夫婦は相性が良いと言う言葉で片付けてしまうのは失礼に感じるくらい、長年、相手を思いやって、自分の事も反省を加えて、夫婦が長持ちするように努力をされている夫婦を見てきていると、相性以上の、日々の努力を感じる方々ばかりです。
その方々の努力の前には、相性と言う言葉はなんと、薄っぺらな感じをしてしまうのです。
こんな風に偉そうに言っている私ですが、今のこの年齢になって思う事は 私も、もう少し上手に生きられたのではないか、と思うのです。
正直に思うことを表現する事が、いい事だと思っていた若い頃は、何でもまっすぐにぶつ買っていました。
しかし、こうして年を重ねると、へんこな人間とも上手く付き合う人を見て来ました。
夫婦でも、亭主関白の夫を上手く、操っている妻もいます。
これを、相性が良いと表現するなら、ちょっと違うと私は思うのです。
要するに、他人にしても夫にしても心から、通じ合うのではなく、波風を立てない技を使っているに過ぎないという事です。
相手がぐずぐず言わないような扱い方、つまりある意味、相手を子ども扱いしているのです。
本当に良い相性って何なのでしょうね。
先の統計からも言える事ですが 私の見てきた見解では、本当に合わない夫婦どうしというのは、結婚3年は持ちません。
本当に相性というか人間性のステージが違う人とは、3年くらいが我慢の限界で、夫婦はなんだかんだ言いながら、相性が合う場合は、3年もあれば子どもを授かったりして、倦怠期を乗り越えたりします。
つまり、本当に、相性が悪い場合は、結婚3年目くらいまでに夫婦は破綻していきます。
これを相性という言葉で片付けるのは軽々しいのですが、人間的に互いに思いやれない組み合わせは、3年もあれば、充分お互い傷つきます。
つまり人間の我慢の限界は、約3年という風にしも感じています。
ただ、何かの間違い?や、ある意味、夫婦の継続に努力してみようと挑戦する夫婦もいます。そうしたら3年を超え、5年と6年と過ごした後離婚をする夫婦は一応3年の壁を乗り越えられなかった夫婦よりは、相性は良いという事になります。
このように書いていくと、相性が悪いと感じるなら、それを乗り越える努力をするしかない。
また、ナニをもって相性が良い、悪いとするかもそうですが、好きになってしまった後なら相性が悪いからと言って、そのご縁を諦められるものでもありませんから、相性という言葉はあまり意味を持たないと思いませんか?
と、いう事で、あえて相性を考えるなら、自分たちはどの部分で、シンパシーを感じあい、
どの部分では、価値観の相違があると分析出来た上で、「違いは違い」として受け止め、
相手に自分の意見を押し付けないという事も大事ですね。
相性が合わない人達は、3年も我慢できない。
また、本当の意味で相性というのは、性格や価値観の違いもありますが
「初心、忘するべからず」で、結婚した当時の思いやりを持って、相手の気持ちを考える。
そしてそれが出来る程度の、不協和音で抑えることが出来る理性。
不協和音の部分を、ドンドン膨らまし、掘り下げるのではあまりにも、ヒステリック。
物事を、冷静に捉えることが出来る理性が大事です。
そういう理性を抑えないまま、ヒステリックな考えで、ぶつかるだけでは
いくら、生年月日で、相性がよくても、お空の星座も、見放します。
と言うのが私の感想です。
では今日はここまで。