夫の本音を知るには
堀ちえみさん、声が出せたと言う事で、まずは一安心。
本当に、命がけで挑戦した勇気の結果でした。
たぶん、スターダムにのし上がった人は、「やりきった」という達成感で
短命でも納得する人はいるのかもしれません。(松田優作のように)
でも彼女は、7人の子供の親で、子供たちの為にまだまだ生きなければならなかったという
使命感で、戦ったのだと思います。
さて、ここで 私が思うのは、やはり早期発見早期治療です。
これは日頃より夫婦問題の時にも使っている言葉ですが
今日は、ちょっと、医療関係の話をしたいと思います。
テレビやメディアでは、今回の堀ちえみさんの、舌癌に対して、色々な見解を
述べておられます。
特に医療関係のコメンテーターのその後の影響を恐れ、無難なコメントをするだけです。
私は医療従事者ではないので、あえて無責任な発言が出来ます。
だから言わせてもらいますが彼女は1年間は口内炎と医者に言われ続けたのです。
マスコミはその医者を特定したりというか、犯人探しのようになるのは避けたい事は良く分かります。
口内炎と、舌癌の見分けは難しいというコメントも分かりました。
また、彼女はリューマチの持病の薬を飲んでいて、その副作用で、口内炎ができやすいと、
充分、アナウンスはできました。
では、誰がその見分けが出来るのかと言うと、やはり医者しかいないのです。
素人の患者が、1年も痛みを訴え続けていたら、ちょっと別の角度で舌癌を疑う知識は
プロならあるはずです。
もし、副作用であっても1年も長く痛みを抱えている患者には、医者は、あらゆる可能性を疑ってみるという、使命があると私は思うのです。
私の仕事は、私だけで完結出来ない事もあります。
場合によっては探偵を使って事実確認をしないといけない事もありますし、私がいくらお手伝いをしたいと思っても法律家にしか出来ない事もあります。
その場合は、私なら専門家に相談したりバトンタッチもします。
つまり自分の所で、仕事が全部できると思うと、それはおごり高ぶりになります。
プロならば、自分の仕事の範囲も、自分の実力も知るべきなのです。
そして自分の役割の中で、出来る限りを尽くして、自分の専門外で有る事は、その道のプロに任す・・・・・・
そういうネットワークを持っているのが、ある意味プロなのです。
私の近所に大阪北野病院という大きな病院が有ります。
そこは紹介状のない患者は8400円という初診料を払わないと見てくれません。
なるべく大病院では、大きな手術をしたり、分析を伴う病状を持った重症者を最優先にするという姿勢です。
ある意味、当然のことだとは思います。
私も以前、腰痛で受診した時は結局、街の診療所を紹介してもらい、そこに通いました。
しかし、その逆もあると思うのです。
町医者に通っていて、改善しなければ、一度、精密な検査をしなさいと、大病院への検査を勧められるはずです。
それは検査機械が整っているからです。
検査という考え方は、疑いを明らかにするものです。
つまり最初は何の病気かは分かりません。
でも、まず疑いのカードを並べてみて、その疑いを消してもいいか?の検査をします。
トランプゲームの神経衰弱のような物です。
そして、疑って疑って、消去法で疑いを潰して行き、結局、残ったカードが最も疑わしいという答えになります。
要は検査とは、疑う事なのです。
だから、医者は疑う事が仕事だと思うのです。
今、メディアで言われている事は、2週間以上口内炎が
改善されないと、検査をしましょうと勧めています。
つまり、自身の病院で、長く通わせないという見立ても必要だったと思います。
悪気がなかった、とか、見誤っても仕方がない、というのは医者同士の庇い過ぎです。
恐らく私が堀さんのご家族なら、「痛みがこんなに続くのは、一回検査してみましょう」と医者から大病院へ行くことを何故勧めてくれなかったのか?悔しいと思います。
人は痛みには弱いものです。
逆に痛みがなければ、色んな事を見過ごします。
正直言って、私がプロの医者なら、1年間も、痛み止めで患者を留めておかないと思います。
そこが、プロならではの、経験則が、物を言うのではないでしょうか?
確かにリュウーマチの副作用の口内炎と
見分けが付きにくいかもしれませんが、ここはドクターはプロとして、疑ってみなければ、後、誰がプロ以上にわかるというのでしょうか?
堀ちえみさんが病気を公表したお蔭で今、病院には、舌癌の検査を受けにくる患者が増えているそうです。
と、いう事で、医療従事者ではないから、素人だからこそ、私は無責任な立場で自由に発言できます。
何度も言いますが、犯人探しではありません。
ただ、患者側として、今後用心しないといけない事はないだろうかと自分たちの為にそう思います。
昔、逸見正孝さんというアナウンサーがいました。
胃がんを公表したさきがけの勇気ある行動です。
後から、聞く話ですが、自身の知人からの紹介で受診をしたそうで、最後まで、その医者のお世話になったそうです。
もしかしたら、別の病院なら、違った結果だったもしれないと言われていますが、
これはその医者を最後まで信頼して任せるという逸見さんの義理堅い性格が災いしたとも聞いています。
得てして、真面目な人ほど、自分の目の前の先生に敬意を払い、他の先生に浮気?するなんて失礼な事だと考えているようです。
堀ちえみさんにも、少し似たところがあるかな?
その昔、島田紳介さんが、テレビに出ていた頃、同じ関西出身の堀ほりちえみさんが、当時子沢山のちえみさんに対して、
「もはや出産ではなく、産卵だ」と魚に例えて笑わせていました。
確かに堀ちえみさんは 何度か結婚をして、芸能活動もして、子だくさんで、目の回るような忙しさだったと思います。
それをストレスとは感じていなくても、家事もこなしていたそうで、大変な疲労も重なっていたと思います。
やはり病気とストレスは切り離せないとしたら、ちょっと堀ちえみさんは頑張りすぎたかな?
その上で、義理堅く、主治医を尊重しすぎたかな?
私への相談者は、自分なりの見解で、間違った動きをして、夫婦の関係がこじれたと言ってこられます。
常日頃、私は●●してはダメと、いくらコラムに書いていても、やはり夫婦は向き合うと、自我を抑えらえなかった、と言われ、喧嘩をしてしまいます。
妻は自分なりの見解を持っていて、話し合って進めようとしますが、違う方向に物別れします。
つまり、妻の予想が違ったという事になります。
この予想を、見誤ると、望まぬ方向に進みます。
でも、その道のプロは、原因をすべてわからなくても、患者さん?の素人判断を見逃してはいけないのです。
知らない事を求めにきている相談者に、答えてあげることが
知っている者の使命だと思います。
知っている事・・・・それは長年の経験則を指します。
患者さんが自ら疑って病院を捜す前に、プロならではの見解を
教えてあげるのが役割だと思っています。
堀ちえみさんの回復を願っています。
では今日はここまで。