寄せていく・・・という思考

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

今日は寄せていく・・・という事に付いて書きますね。
私は「警察24時」的なテレビ番組が好きで、よく見ます。
当て逃げ車両を突き止めて、1ミリ単位の痕跡から、証拠を見つけていく作業には頭が下がります。
ただ、それは車の傷とかだけではなく、調査班の経験が物を言います。
それはもう細かい方程式のような、割り出し作業です。
物事には、何でも、原因があって、結果があります。
当て逃げ事故でも、結果的な痕跡を見たら、どういう当たり方をしたかは解ります。
だから事故の原因やどういうシチュエーションで起きたか、などの背景が推し量れるのです。
これは、数々の事件現場を見てきた警察官だから、現状から数々の判断が出来るのです。

そういう事を当方のカウンセリングにも言えることが沢山あります。
夫の浮気問題に関して、自分たちで解決をしようと頑張ってきたが、今現在、行き詰っていると、当方に相談に来られます。
そして、その方法でよかったのだろうか?と、問われます。
そんな中、今のご夫婦の状態や起きている事、(事象といいます)を見れば、その事が解決済みか、現在まだ未解決かの判断が出来ます。
何故なら、もし解決済みであれば、今のような事象は起きないというある種、法則が言えます。
浮気が完全に終っていたら、・・・・こんな現象。
逆に終ってなかったら・・・・こんな現象というように、ものの表れ方が違うのです。
当然、ご主人の言動にも違いが出ます。
もし、本当に浮気が終結していなかったら、こんな事象が起きるという事を、私はだいたい解るので、その分析をします。
しかし、妻の相談の内容は、夫の浮気は既に終った事として、これから、夫婦として、これまでのような浮気事件がおきないようにと、スキルアップのような相談なのです。
でも、ここが問題なのです。
終った事として考えるのと、終ってないから、今の事象が起きているというのでは、問題の答えは雲泥の差。
で、今起きている事象は、浮気問題がまだ片付いていないからではないかと、伺いを立てるのですが、ここは抵抗を示され
浮気問題はすでに過去の問題で、それを踏まえて、そこからスタートをしたいので、夫婦が立て直せる方法を求めてこられます。
ここは頑なに、妻自身の考えを元に、答えを求めてられます。
つまり、自分のはじき出した答えに、解決策を求められるという事です。
この頑なという言葉は頑固を意味しますが、妻本人は自分を頑固等とは思ってもいません。
何故なら、夫の裏切りに苦しめられる弱った妻だからです。
でもね、これまで夫婦の間にどんなことがあったか、私は解りません。
妻側からの言い分だけしか聞けない立場ですから、何も問題が無かった時代の夫婦のやり取りは見えてきません。
今は、もう夫の浮気は終った事と信じたい気持ち・・・・これは解ります。
でも、何かこれまで夫婦の間で意見の違いがあった時、妻の貴女は、自分の見方ばかりで、物事を進めてこなかったか?
もちろん、男性って、悪さはしますよ。
それでも、その夫にだって言い分はあるのだと思います。
そんな時に、妻の貴女は自分の物差しだけで、押し切ってこなかったか?
それを今一度、見直して欲しいのです。

困りあぐねて、当方に相談に来られ、自分とは違った見解を求めて来られたはずなのに、そこでも、自分の理論が立ってしまうのは、自分が全てのコントローラーになってしまっています。
無意識の中ですが・・・・・
私なりの見解をお伝えしても、頑として自分の法則を当てはめたい。
カウンセラーの見解を求めていながら、結局は自分の世界に、寄せて行きたい妻。

カウンセリングで本当に出来る事は、何故、自分の答えに固執するのか?
その拘りの部分が、もしかしたら、ご主人との意見の差異だったかもしれません。

貴女が好きになって、結婚をしたご主人です。
馬鹿な男性ではないはずです。
最初から夫の意見は、そんな荒唐無稽な意見じゃなかったはず。
長年の結婚生活の中で、段々、摺り合わせができなくなってきて、夫も段々、喋らなくなったという経緯はありませんか?
それは、「話しても無駄だ」と夫の無力感がそうさせるのです。
そんな頃に夫の浮気が始まっていたとしたら、その時からの夫の言動は、理屈に合わなくなります。
つまり、支離滅裂とは、そういう事を言います。
そこで、夫婦の関係は最悪になり、貴女が夫に擦り寄らないいけなくなり、夫に対しては逆らえなくなります。
そうした中、夫の浮気に対して、追求をすることが許されなくなります。
そして無理クリ、夫の浮気は終ったものと、妻は自分に言い聞かせて、私のところに来られます。

そこで、夫の浮気が終ってないなんて事は、言われたくないだろうし、もしそうだとしても、夫をこれ以上疑う事が出来なくなっていて
カウンセラーである私にも、「夫の浮気は終ったこと」として一緒に信じていってほしいようです。
自分の考えに寄せていって欲しい・・・・・そういう切実な思いを感じます。

でもね、白いものはやはり白で、黒いものは黒である事はどうしようもないのです。
いくら妻の貴女が「こう思う」と思っても、夫との意見の齟齬は、夫婦の距離を推し量るトレーニングに出来ていたら、もっと答えは違っていたかも?
そういう意味で、今の起きている事象は、本当の意味での解決のヒントになるので、それを封じ込めたら、道を間違います。
思い悩んで、困っている妻にこれ以上、痛めつける事はしたくないのですが、耳障りの良い、イエスマンの意見ばかりを求めては何も変わりません。
今一度、自分を叱咤するつもりで、自分の考えを見直して欲しいと思います。
自分が経験したか、しなかったかは関係ありません。
恐らく人生の中で、自分が体験する大きな苦しみで、見解なんて言えない筈。
それなのに、自分の狭い経験則の中だけで、答えを処理するのは無理があります。
恐らく真面目な貴女は一生、不倫をする立場にはならないので、貴女の考えなどというのは、希望的観測にしか過ぎません。
未体験の事は、先人の意見を、取り入れてみるべし。
でも、貴女が頑固なのは、実は怖いからですよね。
そんな、自分の本音を隠して、自分に寄せた意見を探し始めると、やっぱり迷子になると言う事です。
では、今日はここまで。

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村越真里子
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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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