夫の行動を管理する?

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

KYB免震・制振装置 検査データ15年以上改ざん

油圧機器メーカーのKYBは十六日、都内で記者会見し、地震時にビルの揺れを抑える免震・制振装置の検査データを十五年以上にわたり改ざんしていたと発表した。改ざんの疑いのあるものを含めると、全国のマンションや病院、自治体庁舎など計九百八十六件の建造物で使われていた。・・・・・

と、いうニュースが流れ、その昔 アネハというところの耐震偽装裁判を思い出していました。

何でも、仕事のため、お金の為という口実が根底だというのは、わかります。

しかし、多くの人間の命を預かる仕事なのに基本の数値を胡麻化して、万一事故が起きた時にどう言い訳するのだろうと考えるのですが、こういう事は、
万一事故が起きた時の「もしかしてばれたら」ということを考えてないのです

人も企業も偽装をするときは、万一ばれた時の事を前もって考えるくらいなら、偽装しないこと方を選ぶでしょう。

私も、その昔、結婚生活をしていた時、元夫が、浮気をして、数々のウソを付きました。

私はそれが嫌で、嘘を見抜き、どんどん、うそがつけないように、行動を縛りました、

仕事が終わり、会社から家に帰る前に、電話を一本頂戴とか、残業で遅くなるなら、それも一報頂戴とか、全部時間を管理していることで、元夫の行動を知っている気がしていました。

でも、管理をきつくすればきつくするほど、その隙間を縫って、女性と会っていたようですし、残業や会議と言ったところで、本当かどうかわからないのに、電話一本あるだけで、随分安心したものです。

今時はスマホで夫の行動を見張ることができ、スマホのGPSや、写真で、現在どこにいるかが、検索出来て管理していると、最近の妻は思うようですが、私の時代はそんなものはなく、公衆電話から電話をいれてくれることを義務化?して、
そのくせ本当は家の電話がなるのを、「心の支え」に待ったものです。

私のところに相談に来られる妻は、夫の浮気後の行動に不安をいだく余り、ちょっと、帰りが遅い場合も報告義務を課すだけではあきたらず、居場所を写真に撮って、随時妻へ送らせている方はいます。

そうなると、余計に裏を書かれて、取り貯めをしてある写真を送られて信用している悲しい妻がいます。

お小遣いがいっぱいあると浮気に使われるからと、夫の小遣いを減らし、その範囲内で、やりくりしている夫に対して、浮気をしてないと信じる基準にされている妻もいます。そういう妻に限って夫の給料の全額を知りません。

頭隠して尻隠さずではないですが、いくらきっちりと、見ているつもりでも、妻が見ている夫の顔は、半面でしかありません。
中には半面どころか、全く夫のタイプが見えてない妻もいます。

何故でしょうか?

それは、夫が妻の命じたルールを守るつもりがないからです。
では、何故、夫は妻の作ったルールを守らないのでしょうか?

それは、浮気が終わってない。
または、浮気をやめるつもりがない。
そして、何よりも、妻のルールを守る必要がない、と
いう風に考えているからです。

夫が浮気をした
   ↓
妻に浮気がばれた
   ↓
妻にバレたら浮気は止めるはず
または、これ以上浮気はしないだろう。

と、いう風に妻は考えてます。
しかし、夫はそんなに簡単に浮気を止めると
いう風には妻も信用してないのです。

だから、、帰宅時間も管理することで、夫の行動もガラス貼りに出来ると期待したのですが、それが逆効果。

誰の言葉か知りませんが、「ルールは破るためにある」というくらいですから、厳しく取り締まれば、取り締まるほど、その裏を書こうと、考え出すのです。

つまり、妻の考えは、夫の心が縛れないから、
せめてルールでだけでも縛りたいという事です。

冒頭に書いたように、KYB免震・制振装置 検査データ15年以上改ざんされたのは、合格基準さえ、すり抜ければいいという、ルール逃れを中心に考えた故。

企業には企業理念というものがあります。
この会社の理念は震災から人命を救うのが、この会社のミッションであったはず。
それに則っているかどうかは、この度の、検査データー改ざんで解るように、国民へ目が向かず、
国土交通省の方に向いていたと言えます。
これ、すなわち、営利という欲でしかないという事です。

人間はルール違反を犯す時は、たいてい「欲望」に負けた時です。

そういう意味では 浮気をする男性も、道徳に背き
欲に負けた結果なのです。

だから、そもそも夫はルール違反をする人なのですから、その夫が、ルールを遵守するはずがないですし、ルールを破る事に情熱を持っていると考えていいくらい。

それもこれも、その原因は、ご主人は、浮気を止めてない。
ルールを潜り抜けようとするのは、浮気を今の所、
止める気がない。
または、諸々、浮気相手との間に事情が発生していて、それを片付けないと、浮気相手とも別れられない。
だから暫くの間は妻の目を盗んででも、続けるしかない・・・・・
これは気の弱いタイプですが、もっと悪質なのは 妻の決めたルールを大人しく聞いているフリをして
その場を、やりきろうと考えます。
また、妻も妻で夫の浮気は終わったと解釈してくれる・・・・・
だから 妻のいう事は大人しく聞いて置こう・・・という夫の涙ぐましい努力を感じます。
しかし、本当の意味で、浮気が終わってなければ、必ず、浮気相手と会いたくなるものです。
妻にばれた時期は、多少は用心して会わなくても、浮気というものは、会わずにはいられないし、
会わないと、続かないものです。

妻は、夫の浮気の証拠を掴みたくても、ここで、夫がルールを守り出すと
夫は浮気をやめたと勘違いするので、半分は夫を信じたくなります。
これが、夫の行動をある意味、見えなくさせてしまいます。

もっと言うと、妻の考えは、夫は積まんバレたら、浮気をやめるという
何故か間違った思い込みが在ります。
これを希望的観測と言います。

では何故、妻にばれたら、浮気はそこで終わると考えるのでしょうか?
それは、「妻に対して悪い事をした」と反省すると何故か決め付けています。

確かに、素直なタイプの夫は妻に対して「悪いな」と反省する人も居ます。
でも、それは軽い浮気程度で、不倫関係が何年も続いている夫なら、
そもそも妻に悪いとは思っていないから、そんなばれたくらいで、妻に悪いとは思いません。

そういう意味で妻にバレたら浮気は終わるという説は間違いだという事です。

しかし、時々、浮気を反省し、やめると宣言する夫がいますが、そんな簡単に
別れられるはずがない。
何故なら、これまでは 妻の悪口を浮気相手に話しているので
妻にばれたという事で妻の下に帰るという事は
ある種、浮気相手が、納得するはずがないのです。

という事は 浮気相手のご機嫌も取らないといけないので
妻を怒らせたら、浮気相手に何をされるかわからないという恐怖心を
夫は持つのです。
その為に、妻の方のご機嫌も損ねないように、妻の決めたルールを
聞くふりをして、浮気相手も、そこそこご機嫌を取るという涙ぐましい
努力が必要になってくるのです

この時点で、夫は誰の方に軸足が掛かっているかというと、残念ながら浮気相手です。

妻にばれて、しばらくの間は、浮気相手を妻から守らないといけないような感覚を持ち
夫は、逆に妻のいう事を大人しく聞き、浮気相手との会う機会は若干減らします。
これを 警戒と呼びます。

ね?これって、決して妻と修復しようという事ではないと思いませんか?

では、いつまで、夫は浮気相手と、会わないでがまんが出来るかというとそう長い間は無理です。
以前、浮気相手と逢っていたローテーションで、我慢できるのは長くても2週間くらいかな。
(もちろん、色んな条件は人それぞれですが)

では、何故、夫はそんな涙ぐましい度量をするのでしょうか?
やはり結論は、浮気相手と別れるつまりは「今は」ないからです。

これが一番のルールを守れない理由です。
妻の敷いたルールを一見、守っているように見せかけて、実はその裏を書くというのは
掟破りの腕をドンドン向上させないと、浮気を続けることができません。

だから ルール破りの腕も、どんどん上げていくというイタチごっこが始まります。

妻がルールを厳しくしたら、夫はまたその抜け穴を見つけて、ルール破りの達人となります。

この度のKYB免震・制振装置 検査データ改ざん事件に見るように、数値や規制を作れば
それを遵守する意思がないと、それを潜り抜けることに尽力します。
この会社が人命第一と考え企業であればこんな事は起きなかったという事です。

ご主人の浮気も、ご主人が本気で止めようとするなら、夫婦にはルールなんてものも
必要ありません。
運動会の行進の練習と同じで、足並みが揃わないから、笛でリズムを切るのです。
皆が、心の中で、同じリズムを持てば、命令笛は必要ありません。

つまり心が縛れないから、ルールで縛るという事になるのです。
世の中、どんな事も、心が一番。


だから夫の小遣いを縛ったり、浮気相手と会う時間を失くしたり
夫の行動制限をすればするほど、夫はそれを上手く、くぐり抜けるようになります。

本当に反省していない限りはね。

夫が、本当に浮気をやめるには、元ある妻の姿を求めたときです。
ルールで縛られたら、またもや反発したくなるというのが、男性のこまった部分です。

でも、その前に、帰ってくる夫を、妻の貴女もウェルカムな心で迎えてますか?
まさか、ストップウォッチを持って、夫を玄関で仁王立ちで迎えるような
妻の下へは、恐ろしくて「早く帰ろう」としません。
夫婦関係に、元々、問題があったなら、夫はその問題ある家庭に前のめりで帰宅しようとは思いません。

それをルールで縛り、早く返らせたところで、夫は帰宅後も、ソファーでずーとスマホを触るでしょう。

そもそも論で言うと、浮気相手を排除して、その後何が残るかというと
浮気をする前の夫婦関係に戻るだけなのです。

浮気相手の排除も不可欠ではありますが、その前に、夫婦の関係がどうであったか?
それを考える機会にして、ルールを守れば、夫も「やっぱり家がいいなあ」と思ってくれるなら
その時にはルールを使う必要もなくなっているのではないでしょうか?

では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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