浮気後の夫を信じるという事
「人生にはお金は大事ですよ~」
「老後にはこれくらいのお金が必要です」
・・・って、そんな話ではないんですよ。
これを読まれている方はお金の大切さは、充分解っていると思うのです。
むしろ、お金の大切さを解ってらっしゃるからこそ、真面目に人生設計をされてる方ばかりと言っても過言ではない。
または、逆に夫が高額収入だからとか、夫が会計士だから、夫にお金の管理は任せているという妻が多くいます。
これは一見、安心出来るように見えて、実は、怖い結果を招く事に繋がります。
夫のお給料を、夫が全て管理して、会社から振込まれるのは夫の口座で、生活費は、そこから一部引き出して毎月、妻に渡すという形を取っている夫婦は、夫がいくら貯金しているか、妻は知りません。
あるいは夫の給与証明は見たことがないとか、源泉徴収書は見たことがないと言う妻もいます。
「お金の管理は全部夫に任してあるから」という信頼感が、万が一の時に、あだになる事があるのです。
今日は、よく起きる、お金による夫婦のアクシデントを考えて行こうと思います。
夫のタイプにも色々あって、結婚したら、妻はなるべく家庭に居て欲しいと・・・その代わり、僕が家族を養うから・・・・
ま、このタイプが昭和の時代は多かったのです。
しかし、現代は、夫や妻という役割以外に、社会から必要とされる個人の役割が妻も、働く共働きという「人としての社会的な価値」のために働く女性もたくさんいます。
こうして、誰が誰を養うとかの夫婦の価値観ではなく、いち個人としての価値を求める生き方をされる方が増えて来ました。
そういう夫婦の場合はお互いの収入の一部を、夫婦の共有口座に入金し、それで、生活を運営して、残った分は貯金等に当て、共有口座で管理していく。
その上で、それぞれがお小遣いや、お互いのちょっとしたへそくりは、互いが管理して、口出ししないというスマートなやり方をしている人がいますが、これは夫婦が上手く行っている時は良いのですが、一旦夫婦の関係が壊れると、音を立てて、崩れていきます。
つまり、あれほど信頼し合って共有名義の貯金や財産は、どうかすると独り占めされたり、隠匿される事になることもあるのです。
特に夫が会計士や税理士という職業ならともかく、普通の仕事をしていながら、家計をPCで管理して、貯金を夫が牛耳っている場合は、離婚問題が浮上したら、夫が財産を隠すようになり、なんなら、どこかに貯金を移したりします。
従って、別居や離婚等を夫が口にしだしたら、これまで貯めてきた貯金が、いくら残っているのか、確認ぐらいはしておきましょう。
ましてや、別居や離婚という言葉の裏に浮気相手の女性の影があるなら、尚更です。
いくら、法律では、財産は半分ずつとか、歌ってあっても、それが実行されるかどうかは別問題です。
よく、相談のお電話を頂くときに、「ネットに書いてありました」と、すっかりネットを信用してしまっていますが、それを履行してくださるご主人かどうかは、ネットには書いていません。
それを判断するのは、妻のあるあなたなのです。
離婚する時は 財産は折半と書いてあり、法律ではそう決められていても、それは権利であり、義務のような責任を果たそうという誠実なご主人なら、そもそもが浮気なんてしません。
普通に考えたら、ご主人もこれから離婚をして幸せになろうとしているときに、全財産、妻に渡して、裸一貫で、浮気相手と一緒になろうとはしないはずだし、浮気相手だって多少はリッチな方がいいと思っているに決まっています。誰が、現代のこの時代に、鍋釜だけの生活がしたいだろうか?「手鍋提げても・・・・・」という時代では在りません。
浮気をした当事者は、財産すべて投げ打ってでも妻に謝罪・・・・なんて時代ではありません。
自分勝手の極み・・・・それが浮気なのです。
でも、今日は そんな話をしたいわけではありません。
実は、妻のお金に対する価値観が、夫婦の形を壊したり、夫婦の道を間違えてしまう事を知って欲しいのです。
私のところに来て頂く相談者の生活レベルによって、色々な判断を見誤っているな、と感じる事があります。
つまり本質を見えなくなってしまうのが、お金の悪さでもあるのです。
特に今日は、40代~50代の裕福な家庭の妻に多い話を書きますね。
夫が大企業に勤めていたり、または、自営業の社長をされている場合は、その生活はリッチです。そういう夫婦の場合はたいてい妻は専業主婦で、夫が高額収入です。それが故に、夫を失うと、この生活も全部手放す話になり、現状を維持しつつ、現状打破をするにはどうしたら良いかという相談になります。
現状を変えずに、現状を変える。
まるで一休さんのとんちのような話になります。
夫に浮気相手がいて、妻として快適なはずがない。
しかし、夫と浮気はセットになっていて、夫の成功は、浮気相手の存在無くして語れない部分があるとなると、成功の部分だけは欲しいとなると、中々難しい。
これまでも何度となく、書いてきたことで「荒ぶる獅子」という考え方があります。
戦国時代には、「英雄、色を好む」と言いますが、戦地に向かう武将ほど、その乱れた脈拍を静めるには、女郎屋が繁盛したでしょうし、戦さが終ったら終ったで、打ち上げはやはり女性を伴うでしょう。
つまり、勝因の理由のひとつに、浮気相手の力もあるとしたら、相手を叩くだけではね、と、なります。
男性にも色んなタイプがあります。
一生、町工場の職人で終る人は、そんなに派手な遊びはしないし、夜は、ナイターを見て、枝豆をつまむだけで、家族とささやかな暮らしで満足します。
しかし、生き馬の目を射抜く企業戦士や、ライバル会社を蹴落とし、社員を抱えて
社長をしている夫の場合は、妻が夫の遊びを咎めても、社員も社長にとっては夫の家族なのです。その家族を食べさせるために、接待も、男の遊びも必要と考えている社長に対して、家族のために、遊びや浮気を止めて、と言っても通じません。
夫の遊びや、怖いぐらいの戦火を縫って成功した人の、建てた家の中に居て、「家族を大切にして」という正論を言ったところで、眠たい話になります。
でも、私のところに相談に来られても、私に対しても「夫は家族を大事にしないのは何故?」と言っても、妻が見ている夫の顔は一面でしかありません。
人と人とも思わないワンマン社長が、家族だけは大事に・・・・なんていうほど、器用ではありません。
接待相手の他の社長さんは、
エロティックな話を好む場合は、クラブやラウンジでは、その社長の周りには話の解るホステスを夫の采配でちりばめて、同じようなエロティックな話で盛り上がらないといけないのです。取引の潤滑油として、そこには、ちょっと胸の開いたドレスを着た女性が必要なのです。家では、パジャマのままで、ぼーっとしている普通の夫でも、外では、そういう采配を出来る人なのです。そんな場面の中で、自分の夫に真面目さを求めても、ダメなのです。
妻のあなたが持っている高価なハンドバックは、夫のエロ話のおかげのようなものです。
でも、家庭では パジャマ姿で、ビール片手に阪神巨人戦を見ている、ゆる~いお父さんでも、一歩外に出ると男性は、戦士なのです。
その戦火を潜り抜けるには、時には、女性の力も必要で、永田町では、そういう秘密を守る料亭やクラブは不可欠です。
昔から、そうやって、国や企業の働きの影には、女性の協力があったわけです。
そんな中、気の利くホステスや、秘密裏に采配してくれる女性たちに、夫は心を許しすぎて、つい浮気に発展してしまう事もあります。
これは、確かに行き過ぎではありますが、そういう浮気期間を見逃しておく妻も妻です。
夫の遊びは決して褒められたものではありませんが、その恩恵のもたらした豊かな暮らしの屋根の下で、妻が、「正義」を唱えても説得力に欠けるのです。
あなたが そのエアコンの効いた家から出て、汗して働く勇気と引き換えに、ご主人に浮気を止めて、という覚悟があるなら言っても良いのです。
離婚も賭けて話をするというなら、それも仕方がないでしょう。
でも、今の生活も、今のママ友とランチをする時間も、失う覚悟で言うならまだしも、何も失いたくないと、両手にリッチな生活を握り締めたまま、もっと「夫の心」も欲しいというくらいなら、夫が浮気をしているか、どうかの行動も見えないんは如何なものか?
夫の心が離れている事も気づかない、または放置したままだったなら、あなたこそが一番妻の心を失っています。
夫が他の女性に心を移していったとしたら、妻なら気付かないのは、おかしい。
「夫を信用していたから」は、通用しません。
夫の変化は時間がなくても気付きます。
本当に気付かなかったとしたら、それは生活にあぐらをかいて鈍感になっているのです。
よく、「子育てが忙しい」というのも、言い訳で、世の中の夫婦、殆どが子供が居る中で、育児は、結婚の中の必須であれば、それを理由にするのはどうかな?
夫の火遊びを許せとは言いません。
でも、それを上から目線で夫に忠告するだけなら、夫は逃げを決め込みます。
夫は、武将ですから、下からの意見は聞きません。
何かを訴えかけたいなら、上から目線の忠告ではなく、もう少し フラットなものの言い方を心がけないと、妻の意見は夫の耳には届きません。
妻は、裕福な暮らしの中で、いっぱい手にしたもので、文字通り手一杯になっています。
これ以上、何かを手に入れるには、何かを手放せないと、新たなものは掴めません。
今の暮らしは手放したいが、自分は変われない。
夫には変わって欲しいと望みながら、妻は自分は何も手放せない、つまり変化を自分はしたくないというスタンスで悪いことをした夫が変わるべきだという事も夫には、プライドを傷つけられる部分です。
現状変えずに何かを変えたいというのは、後はお祈りしかないのです。
夫は間違っているかもしれませんが、仕事の為に頑張ってきたと勘違いしているのでしょう。かといって妻も正解とは言えません。
要は間違っている者同士・・・・仲良く出来ないかな?
お金は大事ですが、お金に守られすぎる生活は、それをなくしたくないばかりに、現状が見えなくなっています。
夫の無駄遣いは、妻には浪費でも、夫は投資だと考えてます。
そして妻が節約していると声高に言っても、夫の浪費を夫の人格にまで被せて、説教すると、「誰の稼ぎだと思ってるんだ」という事になります。
ビルゲイツって、自分の子供には、普通のお小遣いしか上げないらしい。
ある会社の社長の言葉で、「社長は偉くても、その妻まで偉くなったと勘違いしているのは、どうなのかな?」と言われていました。
相談に来られても、とても社長婦人は、沢山のものを持っています。
知識も、知人のアドバイスも、いっぱい持っています。
ネットもサーフィンして、カウンセラーも、弁護士も全部相談済みです。
だから、その方たちと同じアドバイスはいらないという姿勢で来られます。
これまで言われたアドバイス以外、その間を縫って、今まで聞いたことのない、ウルトラCの意見はないかと来られます。
つまり、色んなものを持ちすぎて、物の価値観がわからなくなっているのです。
今の自分は、無いものねだりになっている事を知りましょう。
では、今日はここまで。