妻こそが台風の目

テーマ:夫婦関係修復について

今日は 西日本は台風の影響で、すべての機能がストップしています。
今は年中、コンビニで買い物ができますが、今日はデパートも交通機関もストップし台風に備えました。
無理して、仕事しなくても、店も営業しなくても、何とかなるのだという事を、思い出しました。
子供の頃は、お正月は初詣の神社以外は、ひっそりしたものでした。
どんな職業の人も一斉に休み、お正月だけは、休む事が出来る日でしたが、それと同じくらいに台風の日は、皆が一斉に休むことができたのに、いつの頃か日本は、休むことをしなくなりました。

災害が酷い時は、家族で一緒に過ごしたものです。
そんな事が本当の防災訓練となりました。
台風の時ぐらい、休もうっと。

それはそうと、どんな日であろうと、悩みはあるものです。
夫の浮気も、雨が降ろうと、鑓が降ろうと、休んではくれませんから
妻の心配も、休まる事はありません。

でもね、たいてい夫と気持ちがいつから、合わなくなったかと聞くと、子育て真っ最中の時に夫への愛情が薄れたという事です。

確かに、動物学的には、女性は子供を産むと、その関心は子供に向かうそうで、それは女性ホルモンがそうさせるのだという事です。
その結果夫婦に溝が出来て、夫が浮気を始めた理由に妻が夫に無関心だったと言うことを言います。
でもね、本当は違うのです。
あなたが、子育てにかまけていたからではないのです。
むしろ、夫にすれば妻が子供を一生懸命に育ててくれている間に、妻の目を盗んで、浮気をしたのです。
ただ、それがばれた時は、言い訳として、妻が冷たかった、と言うだけでこれは夫が自分を正当化す為です。
だから、こんなことを真に受けて、妻は反省何てしなくていいのです。
夫だってあなたが子育てをしてくれている事に内心安心しているのです。
安心しているから、子育てを貴女に任せて浮気をしているのです。

そんな中、私に聞かれるのは、「夫は妻を信頼し、子育てを任せているとしたら
何故、そんな妻を裏切るような事が出来るのですか?」って聞かれます。
何なら、「夫は、何故妻に嘘を付くのでしょうか?」と異口同音聞かれます。

その答えは一つ。
それは浮気をしたいからです。
もっと言えば、浮気を続けたいからです。

では、何故夫は浮気をしたいのでしょうか?

その答えは、正直、私にも分かりません。
それぞれの理由はあるでしょう。

でも、嘘を付くのも、妻を裏切るのも、何故そんなことをするかと問われたら、それはズバリ。
「浮気をしているから」・・・・・・これに尽きます。

男は何故浮気をするのか?
これは先ほども書きましたが、生物学的な答えですが、正直、これも答えにはなっていません。

何故なら、一生、浮気をしない夫はいます。
家庭を持てば、家族を愛し、妻を一生愛し続ける夫はいるから、生物学は当てはまらない。

そこで、私に問われる前に、妻の貴女だって、自分に問うてほしいのです。
子供が居ても、夫に関心を持って、夫と上手に過ごす妻もいるのです。
子供が居る夫婦なんて、当たり前ですから、子育てをしながら、夫とも適当に頑張る妻もいるのです。

夫にオスとしての本能や浮気症を問う前に、妻だって、子育てを両立しなから夫の面倒を看る女性としての役割をこなす人はいるのです。

そんな風に、妻が子育てをしていたから、夫に無関心であって、いいはずがないのです。

それを私は説教したい訳ではないのです。
貴女にも、貴方なりの理由があったと言いたいのです。
しかし、夫にも夫なりの理由があるのです。

夫も色んなタイプがあり、妻に多少かまって貰えなくても、自分の子供を育ててくれているから、と大きな愛で許してくれる男性だっています。
でも、反対にキャパのない男性は、自分の子供を髪の毛振り乱して面倒を看てくれている妻を善く思わない男性だっているのです。
だから、人それぞれ、色んな理由があり、色んなタイプもいると言う事が分かれば、夫の悪戯を、何故何故と言う前に、妻も自分の、「子育てを大義名分にした気づかなさ」に気づかないといけないのです。

要は、自分のしてきた事の意味は妻には理由があるけれど、夫にも自分のした浮気にはそれぞれ理由があるのです。
それなのに、妻は自分の言い訳は声高に言い、夫の言い訳は「家庭人として許せない」というのです。

私にしたら、どっちもどっち。
別に浮気をした男性を許すわけではないけれど、夫の悪戯だけを責める妻には、こういう共感性がありません。
確かに浮気は悪い事です。

でも、時々、遭遇するのは、相談者の妻に多いのが、「自分の物差し」だけしか持ってない人が多いのです。
そういう人には 私もカウンセリングをしていて、とても限界を感じます。
「どうしていいかわからないから、相談している」というのは、どなたも一緒。
でも、その割には、自分の決めつけが激しすぎて、人の物差しを否定してしまっている自分に気づかないのです。
そういう方の場合は、カウンセリングの梯子をします。
でも、どれをとっても、自分にはしっくりこないのです。

何故なら、どんな事も知識として得ておきたいと言いつつも、実際は、自分の決めた範囲の中でしか物を受け入れないので、結局、自分の答えにピタッとは当てはまらないのです。
つまり、どんな意見も参考にしたいと言いつつ、本当は自分の答えはもう決まっているのです。

もう、何かをしないと、夫婦として最終段階に来ているのに、何もしなければこの状態が続いていくと考えているのです。
しかし、「この状態」というのも、もうひとつ、すっきりしない状態だから、このトンネルから出たいと言いつつ、結局出るには、勇気とアクションが必要と言われると、何も出来ないと考えてます。

打破したいけど、具体的な事は出来ない。
具体的な答えを求めていると言いつつ、具体的な事は出来ない、と。

人は、「したくない」時には、「出来ない理由」を考え出します。
つまり何か方法を・・・・と思いつつも、結局何も出来ない人なのです。

昔から、男女の織り成す問題は、そんなに変わっていません。
古今東西、男女の問題なんて、いくら文明が進歩しても、人間は一緒なのです。
科学や、医学が進歩しても、恋の病は治せない。
IPS細胞の発見を喜んでも、男と女の出来事は、ベタな事なのです。
医療が発達しても、新薬が出来ても、浮気の特効薬はないのです。

そんな当たり前に気づかず、何か特別な努力をせずに、一発で治る新薬を求めているように感じてなりません。
でも、だからと言って、回復しない事はない。
この当たり前の世界に気づくことが、出来たら、初めて、真摯な気持ちになれるのですが、
カウンセラーに本当の所、聞く耳を持ってない自分に気づかない妻が多い。
自分の意見が一番の指針になっていると、人の意見を聞きたいと言っても、自分の磁石が邪魔をします。
カウンセラーに相談するから、答えに迷子になっていると感じている人が多いですが、本当はそうじゃない。
自分の物差しが一番になっているから、カウンセラーの意見が入ってこないのです。
そういう人を 私は「カウンセラージプシー」と呼んでいます。

何人に相談しても、何万円、高いお教室に行ってもだめ。
そもそも、自分が何故、迷子になり、ジプシーしているのか、気づかないとだめなのです。
浮気をされたから、夫とは上手く行かなくなったのではありません。
そもそも、夫と「本当の共感性」がないから、心が離れていったのです。
夫の浮気は、単なる結果。
夫だって、貴女に通じない何か、寂しさがあったのではないですか?

こんな嫌われるような事を 私は言わないといけないのです。
とても、反発されます。
でも、そこを超えて、目の前の浮気退治をして、それからですよ、本当に夫婦として向き合うのは。

それなのに、その入り口で、「私は正しい」と突っぱねると、それ以上は私も踏み込めません。

自分の考えに自信がなく、どうしていいかわからないと言う人ほど、本当は自分の希望しか通したくないという人です。
自分を「道を失った可愛そうなジプシー」と感じる妻ほど、意外と我が道を行ってきた人なのです。
だから、夫ともきっと、上手く行かなかったのです。
何故なら、夫が歩きたいと思っていた道と妻が歩きたいと思っていた道とは違っていたからです。
「強引、マイウェイ」です。・・・うまいっ!!

もう自分の事を道を失って、道を求めて迷子になった弱い人間と思うのはやめましょう。
本当のあなたは、ご主人という地図を見ないで自分で勝手に歩んできたとても強い人なのです。
とても頑固で、夫の心のヒダに気づかないで来たかもしれないのです。
そんな風に、思えてこそ、本当のやり直しのスタートラインに立てるのじゃないかな?
貴女は それほど、弱くない。
何度も言います。
あなたは決して困って迷ってずぶ濡れになった子犬ではないのです。
何かあれば、直ぐ吠える、大型犬なのです。
だったら そのメンタルの強さを、もっといい風に使わないともったいない。

あ~あ、また嫌われる事を言っちゃった私。
今日はここまで。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼