愛の減少原因は、実はプライド

テーマ:離婚回避緊急対策

ここ数日は台風や大雨の影響で、各地の被害が心配されます。
皆様、お気をつけてお過ごし下さい。
私の仕事場である大阪も、数週間前に地震があり、地盤が緩くなっているので、今の大雨で土砂崩れにも警戒しないといけませんね。

私は一日中、仕事の事が頭にあり、こういう自然災害でさえ、浮気問題になぞらえて考えてしまいます。
地盤が緩んでいると、大雨が来たら、一気に崩れ去る山々や木々。
夫婦仲も同じです。
日ごろから、夫婦仲に問題がなく、普通程度の小さな諍いで問題が解決する夫婦なら、もし夫が浮気をしても、火遊び程度で会わりますが、普段から喧嘩が絶えない夫婦関係であれば、浮気問題が起きたら、一気に破たんの方向へ向かいます。
当方に、相談を持ちかけて下さる妻は、どの段階で、当方に来られるかで、問題が解決する可能性が違ってきてしまいます。
よく夫の浮気問題に「様子を見て暫く静観」という友人などの素人アドバイスを参考にしたい気持ちは分かりますが、実は、直接の被害がない時に、準備をしないといけないのに、何も被害がないうちは何もしないでおこうという考えは、何か起きた時には間に合わないという事なのです。

それにしても、宇宙にロケットが打たれ、車が無人で動く時代に、川の氾濫には「土嚢を準備」という古典的な対策をテレビのニュースで述べ、つくづく人間は自然災害に対しては、本当に非力です。

でも夫婦の問題は、人が起こす人災なのです。
人が起こす問題は、人が解決できるのです。
だから、早めに気づき、早めに対処すれば解決できるのです。
それなのに、「様子を見よう」という「無策」でいようとします。
見て見ぬふりとは言いませんが、何か、現実を知るのが怖いのでしょう。これは確かに気の弱いタイプの傾向です。

しかし、それに比べ、夫婦の間に溝が出来た時、それを喧嘩という方法でしか、対処できない気の強い妻がいます。
この場合は、常に対立関係になってしますので、妻側は自分の主張ばかりに終始すると、夫の言いたいことが聞こえてきません。

夫が本当に言いたい事・・・・・
それは 言葉には現れません。

私が「ご主人は何とおっしゃっていましたか?」と妻に聞いたら、夫の言葉をそのまま教えてくれますが、それは本当の答えではありません。
夫の言葉を額面どおりに捉えていますが、喧嘩ばかりをしている相手に本心何て言わないのです。
つまり対話力を持たない妻が、夫の本音を聞き出せるはずがないのです。

妻は自分が話している言葉は、自分の口から出たから真実だと考えていますが、実は妻だって、心とは逆の裏腹な事を言っている事があります。
それは何故かと言うと、自分の本音に気づいていないか、または相手を制覇する為に、必要以上に脅かし的な言葉を吐いている事があります。
だから、自分だって、本音以外の事を告げるのですから、逃げ腰の夫が本当の事をいう筈がない。
なので、夫の言葉を額面どおりにとってはいけないと言えます。

では、どうしたら、お互い本音で話せるか?となると、もう少し、夫婦が互いに「己」という自分を知る必要があります。
自分だって、ある意味嘘を言っている事が分かると、夫も自分を守るために、嘘ぐらいはいうのだと分かります。
スタートは そこからです。

では今日は、もう少し、深く掘り下げてみます。
私の所に寄せられる相談は、殆どが夫の浮気問題です。しかし中にはセックス問題や、嫁姑問題もあり、相談の種類は多岐に渡ります。
中には、もう離婚寸前の方もいて、涙して相談されますので、その場合は、時間を掛けて・・・なんて言ってられませんから なりふり構わずに取り組むしかないのです。
何か、離婚だけは回避できないか、色んな方面から、突破口を探すのですが、中身が見えてこないという事があります。

私は相談者というフィルターを通して、相談者の夫の言い分、夫のタイプを推し量ります。
しかし、最終段階に陥っている夫婦程、妻は夫の事が分かっていません。
その分かってない妻から 夫が本当に言いたい事を聞き出すのは無理と言うもの。

では、何故、最終局面にまで来ていながら、夫の心が見えないのでしょう?
そりゃ、たいてい女性の方が口数は多いし、夫の倍ほど喋るのは妻ですが、それにしても、そこに至るまで、充分に会話はしてきたはず。
それなのに、妻から夫の言い分を翻訳?してもらっても、全く「なるほど」とうなづける話は出てこないのです。
それはどういう事かと言うと、先にも書きましたが、妻の対話力の無さが根底にあります。
でも、そもそも妻は本当に対話が下手か、というと実は夫にだけ対話が出来てないのだと思います。

その原因は何かと考えている内に、その症状に陥る妻の特徴にある種の共通点に突き当たりました。

夫婦関係を悪化させるもの・・・それは何か?
愛情の減少は、何が作用しているか?

実は妻の「プライド」です。
プライドが高いと・・・いえ、高すぎると、と言う言葉を使うと、夫婦間の愛情を下げるのは、妻のプライド以外、他ならないと私は感じています。

これは夫に対して高飛車という事もあるかもしれませんが、別の意味で言うと、妻として夫に愛を感じてない場合でも、夫からは愛されたいと思っているのです。
しかし、夫婦が常に喧嘩をしていると、夫婦関係に危機を感じてはいても、まさか妻として自分が愛されてないとは認めたくないのです。
だから、妻として夫から愛でられる唯一無二の存在でなくても、別の関係性を築こうとします。
それが「家族だから」という役割で物を考えるようになります。

なので、夫婦が、セクシャルな関係性を失った後、夫婦としてではなく、家族としての関係性で持たそうとするのです。
もちろん夫婦は年齢にもよりますから、セクシャルな関係性が永遠に続くものではありませんが、少なくとも、若くて、夫も男盛りなら、妻にとってもセクシャルな対象とならなくなった事は、とても孤独になります。そうした時に、自分の存在価値をどこに置くかというと、「家庭運営人」となり、気の強い妻なら、夫に対しての指導者になってしまいます。

もう少し悪化すると、家庭の支配者になりますから夫は委縮して何も逆らえなくなるのです。

時々、ニュースで見る鬼親とか、毒親とかありますが こういう母親が妻としても、良い妻なわけがない。子供に対してもキツイ態度の母親は、何等か夫との関係も悪化している場合が殆どです。
話を元に戻しますが、夫との関係を悪化させるのは「愛情の減少理由」は実は、妻のプライドだという事は 私の持論です。
異議を唱えたい人がいるかもしれませんが、私の所に相談に来られる方の中だけの統計ですので、反論はご遠慮くださいね。

妻は愛されてないという事を受け止める事は出来ないので、自分のポジションを家庭人と位置付けするのです。
だからこそ、逆に夫のポジションも協力し合って、家庭を育てるという、「運命共同体」で夫をとらえますから、愛情と言うより、協力体制や、共感性を求めるようになります。

しかし、ここが難儀な事ですが、いくら気の弱い夫でも、男ですから 夫にもプライドがあります。
妻もプライド。夫もプライド。
これでは、対立するしか仕方なくなります。

そうした時に妻は女性ですから、特に性欲もありません。
でも夫は男性ですから、家庭がどうあろうと、生理現象の性欲はあるのです。
だから、家庭や夫婦が冷め切った中で、どこか、温かいスキンシップを求めだしたりしたら、出会い頭の事故のような、女性との出会いがあれば、それは一気に浮気へと進みます。

ここが問題なのです。
普段から、夫婦が普通程度の関係性が保てていれば、妻は夫の浮気には気づきます。
例えば、夫の帰宅時の匂いや、風呂に昼時間帯。休日出勤や出張などへのこれまでとの違いに気が付くのです。
しかし、日ごろから、夫の近くに寄り、スキンシップもあれば、夫の言動の変化から浮気にも気づくのですが、どうしても喧嘩がちな夫婦であれば、夫の微妙な変化は見過ごされます。
セックスの回数だって、減っているとなれば、その変化に気づくのですが日ごろから、夫をセクシーな対象と捉えず、「家庭運営人」となれば、妻はそこには敏感な尺度はありません。

と、いう事で、夫婦が最悪な状態になった時に、家庭運営の機能不全になった事を訴えられますが、
夫に浮気相手が存在する時は、もう夫婦で家庭を運営する事に幕を下ろそうと離婚宣言をします。

その時の、夫の言い分を聞いても、何一つ納得のいくことはないでしょう。
何故なら、それは家庭をもう一緒に運営していく意欲がないという事ですから、役割という荷を下そうという事です。
それに対し、「じゃ、家族は?子供はどうするの?」と、責任を求めても、その状態になった時には「養育費」というお金の話になります。
と、いう事は、役割とか家庭人としての責任は、お金で整理がつけられると言う事になります。

何故、そういう夫の変化に気が付かなかったかと改めて考えると、妻が家庭の中で、相手の変化を気づかないかというと、夫と男として愛してないからです。
逆を言うと、妻も夫から、女性として愛されてないというコンプレックスが、プライドを保つのに必死だからです。
こうして、夫婦でいて、相手の浮気に気づかないのは、たいてい、自分の夫はその点は大丈夫と任を括っているからです。
特に夫の場合は、まさか自分の妻が浮気する訳ないと油断しています。
中には愛しているが故の信頼とも言えますが 日ごろから喧嘩が絶えない夫婦はそうではない事は明白です。

本当は毎日一緒に生活していたら、夫の微妙な変化は感じるのですが、それを感じない原因があるとしたら、夫との距離と言うより、根底には妻のプライドが、そこを見えなくさせてしまっています。

見えない・・・・感じない・・・夫の変化。
これこそが夫の本当の寂しさじゃないかな。

そして愛されてないと感じるからこそ、プライドに掛けて、夫を動かすコントローラーになる妻。
こうした機械的な関係は、夫の小さい変化に気づきません。
また、もし気づいたとしても、今更その妻を裏切るなんて、妻のプライドは許せないから、そこに
感心も寄せない妻がいるとしたら、それはもう夫婦は破たんの一途をたどります。

プライドでガチガチになっている内は、夫婦なんてやり直しは出来ません。

夫婦が何とか、持ち直したいなら、夫も、妻も、プライドを投げ捨てなりふり構わず、やり直す気持ちにならないと・・・・・・そこからじゃないかな?

では今日はここまで。

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Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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