浮気が発覚したら・・・・
前回は「居場所と、心の距離」について書きました。
この中身は ざっくりいうと、妻からの別居宣言です。
例えば、妻が夫婦喧嘩の果てに、実家に帰ってしまったり、逆に夫に出て行ってほしいと言ったりと、
とにかく冷却期間を置こうという別居になった場合は、一見、前向きなように見えますが、こういう別居は反って、夫婦の間に距離を作るというより、互いの独身生活の気楽さを再確認することにもなり、離婚へと向かう事も多いです。
一緒に居るという苦痛から解放されて、いいとこどりだけを互いに求めるようになります。
妻は夫のお三度から解放されて、お給料袋だけを家に運んでくれたらいいや、となると、夫側も、自分の働きを称えてもらう場がない。
子供たちにしても大きくなると、父親は、小遣いの根っこという考え方になり妻も、夫をATM代わりのように思います。
そうなると、夫も大切にしてもらってないという感情を抱き始めます。
単身赴任も同じこと。
最初、赴任したばかりの時は、週末になる度に、自宅に帰ってきていたものを、だんだん、月に2回になり、そのうち月一の週末にも帰らなくなります。
ましてや、浮気性の夫だとしたら、赴任先で、美味しい料理の作ってくれる小料理屋の女将などと仲良くなると、週末はそちらにお世話になっちゃいます。
まるで、昭和の映画のような世界です。
つまり、夫にとっても、妻にとっても、自分を大切にしてもらっていると感じなくなると、自分のことを思ってくれる身近な人を求め始めます。
ましてや、妻の方から、別居宣言をしたら、夫である自分を大切にしてもらってないと感じるのです。
これは例え、その原因を作ったのが夫だとしても、です。
例えば、夫の浮気で、夫婦喧嘩をしたとしましょう。
その時、妻の気持ちは、喧嘩にはなったものの、それは反省をしてほしいという願いがあるから、喧嘩をしているつもりでも、夫のほうから妻に対し「それでお前はどうしたいのか?」と、問うときがあります。
これは妻にすれば愚門で、どうもこうも、夫が反省をして浮気を止めてくれるなら、やり直そうという事なのですが、改めて夫側から、上記のような質問が来た時には、夫は「本当に夫である自分を必要とされているのか?」という確認をしてる場合です。
でも、同じ質問をしてきても、もう一つの意味がある場合があります。
それは、妻が「もうダメ、やってられない、離婚だわ」と言ってほしい場合もあります。
どちらの気持ちで言っているかは、詳しく分析しないとわかりませんが、後者の場合は、最悪です。
夫は、離婚の承諾が取れたとばかりに、浮気相手に、報告に行きます。
つまり、妻の別居宣言が夫の浮気を後押しすることになってしまうのです。
と、言う意味で、そういう夫に、妻が気づかず、前向きな別居と思って、別居宣言をしても、それは自らの首を絞めることになるので、お勧めしません。
この上で、もっと最悪なのは夫からの離婚宣言です。
これは、浮気の段階としては、最終段階に入ったということなので、ここに至るまでにならないような努力が必要です。
離婚届にサインをしろとでも迫る夫がいたとしたら、もうそれは、危機に面していると考えなければなりません。
例え、それが何か月も前で、特に出ていくそぶりもなければ水面下で準備をしている可能性がありますので、離婚の話題が出たままで、放っておいて、何も動きがないからと安心していては その日は突然訪れます。
つまり離婚という約束手形を早く取り付けたいのは夫の方であるならば、それはもう、あなた達夫婦の離婚届が浮気相手へのプレゼントになってしまいます。
だから夫側からの離婚宣言は 放っておいたらダメという事なのです。
もちろん、夫側からのそういう要求に平気な妻はいないでしょうけれど、
どうして良いか解らないから、と固まってしまい、そのまま時間が経過するというのはよくあることです。
とても怖い話題ですから、妻側からは改めて聞いたり、話を進めたりはしたくないから、とかく放置しがちになりますが、夫側からの離婚宣言がある場合は、何がしかのアクションだと捉えましょう。
営業チックという誤解を覚悟で言いますが、無視をせず、手遅れにならない内に、相談にきてほしいな。
冷却期間は、そんなに前向きな答えは生まないという事ですし、離れて住んだら、ろくなことはないというのが 私の持論です。
では今日はここまで。