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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

家族という不自由、一人という不便

2018年5月14日

テーマ:大変だ!夫婦の緊急事態発生

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

居場所と、心の距離について書きますね。
今日のテーマは、ちょっとアバウトな内容ですが、全員にあてはまるものではありませんが、ある一部の人にはわかってもらえるだろうという感じです。
例えば、夫側が浮気をしたとしましょう。
「する側」と「され側」と分けると、する側の方が、「する夫」。され側が「され妻」とあえて、例えるとする夫から別居や離婚を言い出す事は少ないのですが、逆にされ妻のから方がそういう事を言い出します。
でも、これは本心ではなく、夫と距離を置いて別居をしたら、独り身の不自由さや家族と離れるさみしさから、妻のありがたみを感じ、反省をしてくれるだろうと期待?して、頭を下げに来るだろうということで、別居をするされ妻がいます。
でもこれは、本末転倒です。
例えば、夫婦の価値観や、どうしても喧嘩になりがちであっても、顔も見たくないという事で別居をすると、それは例え一時的なことであっても、問題提議にはならない場合があります。
今は、顔を見たらいがみ合ってしまうからと別居すると、互いにいがみ合わない空間が快適になってしまうと、もう妻や夫のもとに戻ろうという気がしなくなります。
今時のことですから、コンビニに行けば、なんでも食べるものは手に入ります。
そりゃ手作りの、温かい手料理に比べたら、飽きてしまいますが、それでも、愚痴を言われながら、手料理だけはおいしいとはならないのです。
だから、され妻の手料理も、本当に温かいものかどうかというと、それも出来合いのものであったりインスタントであったりすると、コンビニ弁当とさほど変わらないので、手作りの料理がベストとは言えないのです。
それに、お風呂や洗濯も、少し我慢すれば、家庭のそれと近いもので代用できます。
と、いう事で、意外と別居してしまうと、そっちの方が快適だと知ってしまうと、怖い顔した妻のもとに帰りたいとはならないのです。
まして、夫婦喧嘩が絶えなかった原因が、夫の浮気だったとしたら、その夫の心の中には、浮気相手が住んでいるわけですから、家を追い出したら、心の拠り所はその浮気相手により一層向かってしまいます。
そして自宅で妻を怖がりながら浮気をしていた夫は、別居によって、一挙に自由を得てしまい、いつでも浮気相手に会えたり、外泊どころか女性の元に転がり込むことだって自由になります。
もちろん、浮気相手も実家暮らしであったり、既婚者であったりと、それぞれの条件の違いはあっても、夫婦で一緒に暮らしていた時よりも、自由な時間が生まれてしまいます。
だからされ側の妻が「家を出て頭を冷やしたら妻や家庭のありがたみを知るだろう」と思ったところで、家庭という不自由より、一人の不便の方がいいと気づいてしまうと、別居は逆効果になるという事です。まして、別居の原因が浮気問題である場合、夫に自由を与えては、やりたい放題になります。
これが妻や家族と離れて暮らすと、寂しさも味わうだろうと思っても、浮気相手の存在がある限り、寂しくなんてないのです。
もっと嫌味な言い方をすれば、妻のあなたが元から、それほど暖かくなかったとなると、別居して、浮気相手を頼られてしまうと、そこに暖かいものが生まれてしまうこともあるのです。
もちろん、妻のあなただって、夫が浮気をしているのに、そんな優しい態度なんてとれないことはわかります。
でも、浮気相手の存在を置いたまま、夫と別居してしまうのは逆効果だという理由は、これでお分かりいただけるかな
つまり別居の目的が夫に反省を促したいということであっても、夫婦げんかの原因が、浮気問題であれば、別居は最も取ってはいけない手法なのです。
では、どうしたらいいかということは、問題をすり替えてはいけないという事です。
喧嘩がうっとおしいからと言っても、その原因になることを野放しにして、別居をしても問題解決にはなりません。
浮気問題は、浮気問題を終わらせないないと、根本的な解決にはなりません。
いがみ合いが苦痛だといっても、いがみ合いそのものが悪いことではなく、いがみ合いの原因になる浮気が悪いのです。
そういう意味では、私がいつも唱えている早期発見、早期治療をしないから、家庭が荒れて喧嘩が絶えなくなるのです。
だからと言って、夫を追い出したら、根本的な原因を見えなくしただけになります。
見えなくなったら、それで家庭の空気がよくなったと言っても、それは見えなくなっただけ。
一時的な快適は、ご主人には、快楽を与えてしまうことになります。
そんな自由にさせてたまるかと、歯を食いしばる意地も、され妻には必要です。
でも、ただ単に、我慢しろという事ではありません。
夫を追い出して、夫の浮気に蓋をするのではなく、夫をそばに置いて、じっと夫の行動を観察して、浮気を撲滅する算段をとらないといけないのです。
それが、夫の浮気を詮索し、話し合いという名の喧嘩をするから、空気が悪くなるのです。
と、いう事が私が日ごろ唱えています、「話し合ってはいけません」の意味です。
話し合いなんて、浮気を終わらせるためには、最も、効果のないことですから。
「家族という不自由、一人という不便」
果たしてあなたの夫は、どんな生き方を望む人でしょうか?
若い時から、一人暮らしをして、自分の身の回りのことぐらい、いとわないという男性であれば
別居をしても、さして不便ではないでしょう。
また、その逆で、自分では何もできない男性で、別居したら、不便を感じる男性なら、浮気相手がそれをカバーしてくれる気の利く女性だったら、どうなるでしょうか?
いつも鬼の形相で、怒りまくってた妻の元には帰りたくなくなるのが別居です。
別居は住まいの距離よりも、心の距離も生んでしまうことにもなることをお忘れなく。
では、今日はここまで。

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