不倫で壊れた関係を取り戻すNon倫活の禁じ手
昨日も書きましたが 嘘には大きく分けて2種類あります。
一つは、自分を守るための嘘
2つ目は、相手を騙す嘘。
どちらも結果的には、嘘を付いた側にメリットが生じるので、2つ目の嘘の事です。主に詐欺師が良く使い手口になりますが、相手を欺く事において、嘘を付いた側に金銭的な事などの利益が生じる場合です。
いずれにせよ確実に言える事は、嘘は騙す事が目的ではなく、騙した事でメリットが生じます。
でも、妻側がよく口にするのは「私に嘘を付いた」という事に拘ります。
私もこれまで、人に色んな嘘もつかれてきましたが、何故かそれほど、怒りがなかった事があり、
同じ嘘でも何が違うのかと考えた時、やはり、「私を騙したのね」と感じる時と、相手が自分の身を庇う為に苦し紛れについた嘘との違いだと思います。
だからもう少し詳しく言うと、妻が傷ついたと訴える案件は、夫の浮気云々より、妻を騙したという部分に怒りが行くようです。
これは妻側の考え方の特徴ですが、実は、夫側は妻を騙す事よりも、自分の不倫をばれない様にどうするか、必死で言い訳しているだけで、妻を騙そうという事が目的ではありません。
でも結果的には騙す事になるので、ここは何故かと考えると、嘘でも罪が有るのと無いのとの違いは
「裏切り」を伴うかどうかなのだと思います。
少しくらいパチンコでお金を使い過ぎて、夫がお小遣いをもう少しちょうだいと言って来るとき、会社や仕事で立て替えたお金が順調に入って来ないというような見え透いた嘘を付きますが、これは妻を騙してやれというのが目的ではないので、不思議と腹が立ちませんが、浮気相手と別れたと言っていて、相変わらず怪しい部分がある時には、嘘を付いたという怒り方をします。
これはやはり、ご主人は自分の小遣い欲しさでいう嘘と、妻を裏切っているという違いはあります。しかし、夫にすればどちらも同じで、あまり相手を意識した嘘ではなく、ひたすら自分の為につく嘘だと感じていますから、罪の意識がないのです。
それで時々、私も相談の中で感じる事があります。
その人の夫が妻に着いた嘘をいつまでも許せずにいる原因は何だろうと考えると、妻も「自分」を中心に考えるとこのような事が起きます。
相談者が夫の風俗に通う事を許せないという人がいます。
もちろん、それを許せという話の方がおかしいのですが、こういう風に、「私を騙したのね」という感情は、登場人物の中心は「私という妻」であって、夫は遠くかすんでいます。
でも実際の原因は、結婚していながら、何故風俗なんかに行くのか?という事ですが妻は主人公なのです。
筋書きとしたら妻が夫に裏切られたというストーリーであって、夫が何故風俗に行ったかは、台本にはないのです。
そして、私は夫は何故風俗に行ったと思いますか?と聞くと、「妻の私とそういう事をしたくないからですか?」と反対に聞かれます。
でも中には、そこまでも考えずに妻への裏切り行為というだけで、話は終わっている妻もいます。
結婚して、そういう行為を、殆どしなくて、子供を授かったら御用済みとばかりに、夫とは、とんとご無沙汰。
これでは夫は「小づくり生産マシーン」です。
ここは夫も寂しい思いをしたと思うのですが、これを聞くと、別に妻も拒否をしてきたわけではないと言います。
でも、じゃ、何故?と聞くと、妻は子育てで必死だったから、と言われます。
私にすれば、子育てって言っても、そんなの世界中の夫婦はみんなそんなものです、と思うのに
何故、子供の生みの親である夫を遠ざけるのかというと、子育てでいっぱいいっぱいで、夫にまでは手が回らないとだというのです。
つまり、妻は髪の毛振り乱して、いつも必死な妻には、夫も手出しできないという感じで、妻はハリネズミになっているのです。
もちろん風俗に行く夫が一番悪い。
でも、妻だってハリネズミになっており、夫が風俗にでも行きたくなる土壌を作っている事を知って欲しいのです。
このような形で怒る妻の特徴は「私を裏切った、騙した」という「私発信」なのです。
そこで、確かに夫も褒められた事ではないけれど、ちょっと夫側の立場に立ってみて、
風俗に行ったのはよくないけれど、そういう土壌になる原因は妻の私にもあったよな、と気づくとここに夫婦の共感性が生まれます。
相手が悪い、相手が悪いとだけ思っていると、そこは気持ちが離れるだけです。
そういう意味で、妻がいて、家庭ではタダ?でセックスできるのに、少ない小遣いをやりくりして風俗に行くしかなかった男の性に気づいてあげると、互いに許せる気持ちになりませんか?
私の所には、夫婦の修復を目指して相談に来られますが、実はそうは言いながら夫を許せない気持ちを抱えたままというより、夫へ怒りのマグマを持ったままの人がいます。
もちろん、これを許すには色々、山を越えないといけませんが、夫を憎みながら、夫婦修復をしたいと言われても、それはもう支離滅裂です。
せめて夫という「オス」を理解するところから、始めませんか?
では今日はここまで。