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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

何故直談判が駄目なのか?

2017年6月12日

テーマ:NON倫活

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

よくヤフーの知恵袋などの「夫の浮気を止めさせるにはどうしたらいいか?」という質問で、それぞれの体験談や、成功論が書かれてあります。
オーソドックスなケースで行くと、探偵を雇って浮気の証拠を撮り、それを持って直談判に浮気相手のところに行き、成功したという体験談や指南のようなアドバイスが書かれてあります。

もうひとつのパターンは浮気の証拠を何らか掴んで内容証明を相手に送るというやり方です。
これらの事が、成功談として書かれてあるのですが、私からすれば「本当にそんなに上手く行くの?」と思います。
恐らく それを成功させた人は、とてもメンタルの強い人です。
何なら、女性といえども、若い頃からヤンキーバリバリで、元々喧嘩慣れした人だと思うのです。
そういう人が結婚して妻になった場合、夫にも口が立ち、夫婦喧嘩も激しくなりがちですが、このままの雰囲気を浮気相手に持って行くので、浮気相手も勝てない訳です。
これくらい本物の気の強さで、喧嘩上等で、イケイケドンドンでいけるなら、直談判すれば、誰も勝てないですよ。
こんな妻は、浮気相手に「うちの夫と別れてください。不倫を止めて。」と言って、その事で夫が怒ったらどうしよう、なんて考えちゃいないのです。
万一夫が妻に、「浮気相手のところに行っただろう」と言われても「何が悪い?」と,ひるむ様子もありません。
ここまで気が強いのなら、浮気相手に直談判してもいいのです。
内容証明を送ると言っても、それで終わりではありません。
必ず相手からの反応があるわけで、その反応が必ずしも「はい、分かりました、慰謝料100万円支払います」なんて、一回の文書で応じるほど、素直な相手は、そもそも人の夫にちょっかいなんて出さないです。
でも中には、その浮気相手にどれほど、妻が苦しんでいるか、また子供達が父親を失うかもしれない不安を分かってくれますか?なんて、心から訴えても、そんな事を分かる女性なら、やっぱり不倫なんてしないわけです。
つまり妻は何でも誠意を持って話せば分かってくれると思っているのが、直談判だと思っているのです。
直談判なんて、本当は道場やぶりのようなもの。
満身創痍で行かないと勝てっこないのです。
それなのに、皆直談判をしたがります。
その理由・・・・・・「ひと言、言ってやらないと気が済まない」という事が土台にあり、話し合いで何でも解決すると信じている人なのです。

でも、先ほどの元ヤンキー妻は、相手の話やいい訳などは聞いちゃいないのです。
とにかく、許さん、という事と、二度とするな、と凄んで来るだけなのです。
だから、それに対して夫が文句を言おうものなら、夫も締め上げれますので、夫との関係性が悪くなったらどうしようなんて、考えてないのです。。
こういう人が、ヤフーの知恵袋で
「私は浮気相手の所に行って、夫と別れさせました」とサラッと書くのです。
要は人間が違う。
投稿の文章だけでは「その人」は判らないのです。

浮気相手の女性は、妻ある男性と付き合う根性があるのです。
そして日ごろから、妻の悪口を男性から聞いているのです。
そんな中、「うちの夫と別れて下さい」なんて、言いに言っても、「こんな妻だから、夫が浮気するんだ」と、
勝手に優位に立っています。
貴女がいくら誠意を持って話しても、心の中では、相手だって貴女にここで負けるわけにはいかないと思っていますから、さっさと引き取って貰う為に、「はい、判りました、もう二度と会いません」と、口約束だけするのです。
こういう中途半端な口約束だけで帰るものだから、貴女のご主人に彼女はまた、泣きつくのです。

いいですか。
こういう相手は本当は気が強いのに男性には上手く甘える術を知っているのです。

それなのに、こんな風に直談判したい妻は、夫にはある意味、強気で、いつも口やかましく夫と喧嘩しています。
しかし、本当の心の中は、まあまあな弱虫ですから、偉そうに言える夫にだけ、偉そうに言うのです。
そして、浮気相手には直談判という勇ましさで立ち向かっているように見えて、実は足はガクガク震えているのです。

要は本当の強さを、はき違えていて、強さの出し方を間違えています。
というか、本当は強くもないのに、口先だけでピーピー言うから、本当の勝負時には勝てないのです。
(昔の私がそうでしかたら、よくわかるのです)

喧嘩の仕方も知らずに、敵地?に乗り込み、「お願いモード」で懇願してくる。
敵地と言うからには、戦いとするなら、この懇願は命ごいの「白旗」です。

こういう構図になるのを知らないので戦いを挑むと言うのは無謀というより、駄目です。

今、無敗の14歳の藤井将棋士が注目を浴びています。
彼の頭の中には、あらゆる手が頭に入ってるそうです。
それは相手の打って来る駒に対して、何通りもパターンが頭にあるそうで、その時々の相手の出方によって何パターンも、手を変えられるそうです。
要は、自分が、どう打つかではなく、相手にどう勝つか?なのです。

でも浮気の直談判の場合、やはり貴女が浮気相手に「こういってやろう、ああいってやろう」と自分の言いたい事が中心です。これを自己中とまでは言いませんが、相手のことが見えていません。

大事な事は、相手女性が、「こんな事を言っても、こう切り替えそう」とか「こんな事を言っても、一歩も譲らない」という姿勢と交渉の仕方を想定できないといけないのです。

しかしこうした交渉は、やはり交渉のプロ、弁護士なら長けているのですが、中々素人では困難です。
これを知らないままで、自分で何とかしたいと思うのは、自分の考えをわからせたいという事なのです。

でも、敵を知らないと自分の戦い方も決まりません。
将棋打ちは、相手が自分の打つ手より、相手の打つ手で自分の手を決めます。
だから、自分の気持ちをわかって欲しいとか、こんな風にしたいという自分発信の事ばかりになると、相手の本音が見えてこないのです。

もしかして、そういう直談判を成功させるタイプなんて、先に登場した、元ヤンキーの妻のように、
相手の言い訳なんて聴く耳持たず、許さないという、むしろ「交渉をしない」人が上手く行くのが本当の交渉かもしれません。
話し合いが一番の平和的交渉と考えている妻は、浮気相手にさえ、悩み相談の相手にしてしまっていると言えるのです。
だから直談判なんて考えたら駄目ですよ。
貴女には向きません。
今日は、ここまで。

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