時には残酷な事実も勇気になる。

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

昨日の大杉漣さんの事にからめて、ふと命の事が頭をよぎります。
時々「寿命って何だろう?」と思うと、それも含め運命なんだと思わないとやるせなくて、やりきれない。
日頃より健康の事を考えて、スポーツを欠かせない人もいます。
かと思えば、暴飲暴食、夜更かしで健康とは縁遠い生活を送っていながら、健康診断では引っかからない人もいます。そうなると、健康も体質の一つ。それをいい具合に維持するのは努力も必要だけれど
結局最後の所は、体質の部分が大きいと思います。だからといって投げやりにならずに、留意する事に越したことはないとは思いますが、スナックでのボトルネームをマツコデラックスならぬ、「マリコデラックス」と名乗っている私は、健康を語る資格がない。座り仕事が多くて、偉そうな事は言えないのです。
でも、身体の異変に気付く前に健康診断は大切ですね。
私のこの相談業の中では専業主婦も多いので、定期的な健康診断は受けられてない方もいます。
特に、相談内容が夫の浮気という事ですから その苦しみの度合いというのは、人それぞれ。
眠れぬ夜と食欲不振で随分痩せたと言われる方もいます。家事も育児もやる気が起こらず、毎日の生活が怠惰になります。それを夫に分かって貰いたくて、色々訴えてはみても、浮気をしている当の本人にはあまり通じません。こんなに苦しんでいるのに・・・と思っても悲しみの尺度に単位がないので、それを軽減するのに、病院のドアをノックします。
つまり、体調不調という「うつ症状」です。
ドクターの前に座った途端に、訪れた人は患者です。
患者が身体の不具合を訴えている以上、その不具合に対して医者は対処しなくてはなりません。
つまり処方箋を書いて薬を出すという事です。
これは、睡眠導入剤とか、精神安定剤という、身体に優しいものですが、「これで暫く様子を見ましょう」と言われます。
本当に不具合を治すものではなく、部分、部分へ働きかける対処療法なのです。
市販の風邪薬と同じで、熱が高いなら解熱剤、喉が痛いなら、喉の炎症を抑える薬。鼻水が出るなら、それを抑える薬。それらすべてを全部含めた薬を総合感冒薬と呼びます。
うつ症状で、うつ病の診断を診断を受けると、ある意味、妻の苦しみが明確になるのです。
特に不眠、食欲不振などには、それぞれの部分に働きかける対処療法になるのです。
ですから、いきなり抗鬱剤はでません。
でも、医者は、患者が病名を欲しがっている事を知っているので、何らかの錠剤は処方してくれるのです。うつ病にまでなると、抗鬱剤が出ますが、不眠や精神安定剤が処方される場合は、うつ症状ではあるけれど、鬱病でないと思うのです(個人的見解ですが)
妻はウツ症状を抱え、その原因になる浮気を止めて欲しいという願いも込め、それを夫に訴えても、それが叶いません。
そうなると、第2弾として病名が付けば、夫にも分かってもらえる。
つまり「病気になるほど苦しんでいる」という妻の心情が病名が付く事で明確になるのです。
変な感覚ですが、妻は病名を付けられて逆に安心するという皮肉な事が起きてくるのです。
何か遠回しですが、夫に妻の苦しみを軽減してもらいたいという事は誰よりも夫が妻にとってのドクターなのだと思います。そして見えないという事が如何に不安を増長するか?そして見えた事である種、皮肉な事ですが、人にも説明しやすくなるというだけではなく、自分にも納得と受け止めが出来るようになります。
これで分かりやすい記事が過去にあります。昨年、若くして亡くなった小林麻央さんのブログを元に日刊スポーツからの引用です。
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乳がん闘病中の小林麻央(34)が、がんの告知を受ける前の1年半の間、体調不良に悩まされていたことを明かした。
 14年10月に受けた生検(生体検査)で乳がんが発覚。その時点では転移は脇のリンパ節のみだったが、その後、肺や骨などに転移していることがわかった。小林は22日に更新したブログで、告知を受けた当時を振り返り、「癌の告知を受けて、それを受け入れたとき、ほっとした自分もいた。その1年半の間はとにかく身体が怠くて怠くて1日1日が精一杯だったのだ。『癌になるくらいの身体だったんだ』と思ったとき、その間の自分を初めて分かってあげられて、受け入れられて、どこか、ほっとしたのだった」と当時の心境を明かした
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麻央さんが自分の夫に、病気を通して理解を求めているというものではありませんが、身体が悲鳴を上げていたのに、ゆっくりできなかった立場があると思います。そしてその体調不良の原因がとても救いがたいショックな事なのに、癌の宣告とは言え見えないものが明確になった心境は、当方の相談者に通じる物があります。
これまでも何度も書いてきたことですが、物事は見えない間が一番不安なのです。
ざわつく気持ちの正体が分かれば人間は腹を括れますから、腹を括ったら後は、どうしたらいいか?
後は対策を練るだけです。
対策を練れば、後は実行とアクションを起こすだけです。
浮気相手と夫を別れさせたいと願っていても、不安の中にいると怖くて何も出来ませんが、実は不安の正体が分かれば、後は方法論だけなのです。
それは、誰にも同じ方法とはいきません。
やはり相手がどういう女性なのか?それが分かれば、解決の方向に向かえばいいのです。
では、今日はここまで。

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村越真里子
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Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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