相撲界に夫婦問題を、重ねてみました

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

本年も残すところ、後2日。
色んな問題が山積されたままではありますが、とリあえず年末はテレビが特番ばかりで、普段と段取りがちがうので、ちょっと、テレビ観戦につまらなさを感じています。
しかし、とりあえず、この2,3日は相撲協会と貴乃花親方の対立をメディアは取り上げています。
ある意味、これは平和な証拠で、どこかの国がミサイルを一発打ち上げると、話題はそちらに全部シフトすので、今のところ、大きなニュースがないという事です。
では、せっかく大きなニュースがないので、今回の力士の暴力事件を、ちょっと夫婦問題に絡めて話をしていきたいと思います。
どんな事でもそうですが、人間関係の話は、夫婦問題に共通する事が多く、相撲界の話になぞらえて考えてみると夫婦の問題もくっきり見えてきます。
例えば、暴力はいけない・・・・これは天と地がひっくりかえっても、当然だと言いきれます。
でも、貴乃花は自分の弟子を守る為という信念の元に、組織に挑戦していっています。
しかし、ここで問題をごちゃ混ぜにしてしまっています。
これは夫の浮気問題が発覚し、妻が夫に不信感を抱きながら、夫婦喧嘩も繰り返しているうちに、ご主人の方が離婚宣言をするケースがあります。
「俺のことを信じられないなら、もう離婚だ」
「妻の短所に対して、俺は耐えてきたが、妻の性格は直らない」
「探偵を雇ったことが許せない」
・・・・・これらの理由で、もう夫婦としてやり直しは不可能と、離婚宣言をする夫。

これってどこか、貴乃花の今の態度によく似ているように感じるのです。
私はアンチ貴乃花でもありませんし、かといって誰かをひいきしているわけでもありません。
でも、貴乃花はこれまでも協会とは考え方が合わなかったとしたら、逆に言うと、それだけ協会に対して不満があったなら、それをもっと訴えてくればよかったと思うのです。
テレビの一視聴者は、相撲協会の中身がどれだけ偏った体制なのかは知りません。
相撲協会を改革しないといけない事はあったり、土俵の正常化を望んでいたとしたら、それこそ、それは今ではないでしょう。
そういう事を問題視するなら、いえ、これまでに問題と感じてきたとしたら、その時に何故運動を起こしてでも、ストライキをしなかったのか?
もし、そういう憤懣が、今、集大成となり、貴ノ岩が暴行された事件がきっかけとなったら、それこそ、貴ノ岩の負傷を利用して、協会の改革をしようとするのは、違うのではないでしょうか?
依然として相撲協会に問題があったのなら、それはその時、その都度戦ってきても良かったのではないですか?
それが何故、今、協会を信じられないからと言って、すべてを秘密裏に進めようとしたというなら、そんな組織に入って、補助金も相撲部屋として受け取っているのではないですか?
もちろん、私も色んな組織に所属して、そのあり方に不満を持つ事はありました。でもそこの中の一員なので、そこの中で戦っていくしかなかったわけで、その組織で生きていくなら、そこを変えて行ったり異議を唱えるのは その中からしか出来ないのです。
その協会を信用できないというなら、その協会が嫌なら辞めるしかないのです。
だから、協会の元からある事への不満は それはそれとして改善しないといけません。
たまたま貴ノ岩の傷害事件をきっかけに、協会が信用できないから、協会の協力を求めたくないというなら、それはその自らが協会にかく乱を起こし、自分の身を削ってでも、弟子を守るべきで、ここで、ドサクサ紛れに協会への不信感を持ち出すのは、普段の不満を、この傷害事件に乗っけちゃったという風に映ります。
もし、貴乃花親方が、本当に腹を立てるとしたら、周りにいた人間が、例え部屋が違うとは言え、誰も救急車を呼ばなかった他の部屋の力士に怒るならわかります。貴乃花親方は、自分の弟子の事を心配するなら、流血事件を起こしているのに、それも内々で済ませようとした力士たちにも問題はあります。
そこに先輩力士がいて、下の力士が救急車を呼ぶような出し抜いた事が出来なかったとしたら、それこそが上下の圧力があり、その隠蔽体質は協会にもあるというのなら、それは、そういう事はこれまでも多々あったとしたら、その時に抗議してきたらいい話であって、逆に言うと、これまで何故言ってこなかったか?
それをこの傷害事件をきっかけに協会の姿勢にまで物申す貴乃花親方がいたとしたら、貴ノ岩関も、貴乃花親方には何もいえないのではないでしょうか?
暴力はいけない。
確かにそうです。
でも、その前にやはり行き違いはあったにしろ貴ノ岩にも目に余るものがあったと思います。
そこに貴ノ岩の問題が、こんな方向に進んでいるとしたら、それを本当に貴ノ岩が望んでいないとしたら、それを親方である貴乃花に言えるでしょうか?
貴乃花親方が、ここまでのバッシングを受け、同じモンゴル人力士が、引退をして・・・・ここまでの事を貴ノ岩が本当に望んでいた形じゃないとしたら、そのように進めてしまった貴乃花に今更「ここまでは望んでない」とはいえないでしょう。
つまり 貴ノ岩の傷害事件は、以前からふつふつとあった貴乃花親方の協会への不満の解決の場とされてしまいましたが、この絵を描いた貴乃花親方には 貴ノ岩は異議は唱えられないでしょう。
火のないところに煙は立たない。
貴ノ岩の若干よくないゆとり世代の悪態もあったのでしょう。
だから、それを注意した「かわいがり体質」が行き過ぎた。
原因があって結果があります。
夫婦の問題だって、妻が今、夫を信用しないのは、浮気をしたから。
それなのに、その「信じない妻」だけを責めるのは間違ってます。
そもそも・・・という問題があります。
夫も妻の短所に耐えてきたなら、今 それを言うのではなく・・・・まして我慢ならないから離婚だなんていう前に
もっと、その短所の解決議論があってもよかったでしょうと思うのです。
つまり、今の浮気発覚を、離婚したい夫は利用しようとしているだけ。
貴乃花も本当に協会に抗議をしたかったら 弟子が流血している事件を利用しては駄目です。
それはそれ、これはこれ、切り離して考えましょう。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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