真里ちゃん調べ

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

夫婦問題の相談業を始めてボランティア期間を含め約20年
メール相談、無料相談を数えると、件数にしたら5万件は超えます。
そんな中、ある種の統計めいたものが自分の中で貯まってきました。
自分ファイル・・・・・自分引き出し・・・・・自分フォルダー
名前はともかくとして、私の相談事例をサンプル別に分けると、ある種パターンがあることに気づきました。
それをマニュアルと考えたらいいのか?
方程式と呼んでいいのかわかりませんが
要するに 私なりのバイブルが出来上がってきました。

それは色んな分野に言えることで
例えば 夫婦問題の分類としても
男性の職業から起きてくる問題もあれば、男性の養育過程で起きてくる問題。
夫としても、夫になり切れない人や、子供ができても父親になれない人。
また妻の環境や育ちによって、妻のタイプが構成されることもあります。
妻にはなったものの、大人の女性として成熟できない人もあれば、幼いというより
硬すぎて頑固すぎるがゆえに、周りが見えない妻。
自分の世界が狭いだけでなく、その狭い枠の中に夫を閉じ込めようとする妻。

色々な夫のタイプと、いろいろな妻のタイプ。
その色々な組み合わせにおいて、分類分野は多岐に分かれます。
でも答えを求められる時に、「色々」ということでは答えは出ないので
過去の相談事例を思い出しながら、ある種、あてはめながら問題を絞っていきます。

こういう夫の場合、こういう妻だと、こういう問題が起きやすい。
こういう妻の場合、夫はこういうパターンの浮気をしやすい。

こういう事は 私が導いた答えではなく、たまたま相談を受けている中で、
自然と絞られていった結果です。

これには 私の意思はどこにも入る余地がなく、たまたま出てきた結果であり
それを分類していたら、たまたま「まりさん調べ」という統計学が出来上がってしまったというのが 今日のコラムのテーマ「まりちゃん調べ」です。

そこで 私の数ある引き出しの中で、もっとも難題とされることを書きたいと思います。

それは、最も解決の可能性を少なくさせる「妻のタイプ」ということがあります。
これは私がいつも頭を抱える問題なのですが、夫が医師で妻が主婦という場合です。

特に病院の規模が大きくなればなるほど、その妻のタイプが頑強になってしまいます。
町医者や町の開業医なら、まだ奥様も柔軟なのですが、どこそこ病院長の院長婦人ともなると夫が立派なドクターであるとともに、妻も自分まで立派だと思ってしまう方のことです。

要するに、夫が医師でその妻からの相談が一番厄介だという意味です。
何故なら、何よりも自分がトップに立ってしまっているため人の意見を聞かないのです。
(夫がTOPだかあ妻も必然的にトップになってしまっている・・・またはなってしまっていることに気づかない)

もちろん、夫婦の問題に悩んでいるということは、わかります。
悩んだからこそ、当方に相談に来られたことはよくわかります。
でも、医者の奥様は 夫の地位と名誉も守る任務もあると考えていますから、
現状を守る事に必死です。
だから、今が苦しくて、現状を打破したいと考えているのに、現状が変わることは
したくないのです。
つまり何かを変えたいと思っても、結局今ある事に、何を積み上げたらいいのかを
求められていて、何もなくしたくない、何かが変わることをとても嫌がる傾向にあります。

自分では気づかない内に、裕福になってしまっています。
地位も名誉も夫と同じくらい、もってしまっているので、何かを失くすということをとても恐れます。

両手にいっぱい物を持っているので これ以上荷物を持てない状態です。
掌でいうと、子供がドングリを手でいっぱい持っているから、ほかにほしいものが起きても
今の掌を広げたら、今あるドングリが手から零れ落ちるのを嫌がるそれとよく似ています。

手の中にいっぱいのものをつまんでいるので、もっと欲しいものができても自分の手を開いて、新たなものを手でつかむことが不可能になってしまっているのです。

夫の不倫に苦しむ妻は、古今東西、どこの国の人も悩みは同じです。

それなのに、解決できるパターンと、解決できないパターンに、まっ二つに分かれるのは、ザクッと言ってしまえば、妻のタイプの違いです。

私のところに相談に来られて、解決の日の目を見られるのは夫の不倫のタイプ別ではなく、
どちらかというと 妻のタイプで分かれるのです。

この夫の不倫が解決できないパターンは、妻の頑固さが左右します。
その一番厄介とする妻のタイプが、夫の職業が医者が多いというのは、妻までがどんどん偉くなってしまったような錯覚を起こし、地位も名誉もいっぱい持ちすぎて、もうこれ以上入らないおなかいっぱいの状態で、まだ満足はしないから、何か新たなものを頂戴といっているようなもの。
つまり満腹なのに、満足はしてないという状態ですから これ以上は食べられないのに、
満足はしてないというややこしい状態で、必要な情報をお与えしても、手でつかんでいるものを手放せないから、新たなものもつかめないという欲張りな状態なのです。

しかし、本当に問題なのは、そういう困った状態であるにも関わらず、自分の状態に気づいてないから、夫の問題だと思っていることです
だから解決のアドバイスをしても、自分が新たなものを掴める掌の状態じゃないことに気づいていません。
なので、何を聞いても、アドバイスが自分に合ってないと感じてしまうのです。
そうなると、カウンセラー探しばかりに終始してしまい、カウンセラージプシーに陥ってしまいます。

難儀なのは、比較的裕福であるため、カウンセリング料金を払うことは何も問題がないので、いつまでたっても、電話相談や、カウンセリングなどと、当たっていうくので、カウンセラーからしても、その慣れた感じが分かってしまい、真剣じゃない風に映ってしまいます。

本人は とても悩んでいるのに、院長婦人というTOP的もの言いと上品さが邪魔して、
友人が夫人の悩みを聞いても、「幸せの中の、一部分の不幸」としか聞こえず、なんでも
聞き流されてしまうのです。

人はそれぞれ自分の中で、めいっぱい苦しみもがいています。
A子さんには些細なことでも、B子さんには、耐え難い苦しみであったりもします。
当人には 自分の苦しみがどういう程度か、人との比較のしようがありません。
でも、私は多くの方の相談を受けている中で、「程度」という段階で分類することがあります、
例えば緊急を要する問題、
または本人には耐え難い問題であっても、特に急いでない方。

この二つを比較した場合、当然先に解決してあげたくなるのは優先順位は見えてきます。
でも本人にしたら、本当はみんな早く解決できるものであれば、それに越したことはないと考えていますが、例えば 私にご相談頂く際、お話の仕方に余裕を感じる時は、まだ大丈夫だな、と考えますが、とにかく泣いてしまって、電話口でも嗚咽のような鳴き声で相談される方には、身につまされるという感情を持ってしまいます。

それに比べ、どうしてもドクター夫人になると、それがプライドなのか、ポーズなのか
余裕をかまさないといけないのか、何か距離を感じてしまうのです。

世の中の色んな職業の中で、会社経営者、弁護士や大学教授、そして医者。
この4つの職業を聞いたら、たいてい人は「へ~お金持ちさんなんだ」とまずは高給取りと考えてしまいます。
特に私のような貧乏な下々の一般ピープルはひがみ根性も加え、そんな風な印象を持ってしまいます。
でも当の本人、ドクター夫人は、「いえいえ勤務医ですから」と謙遜もされますが、やはり
この不安定なご時世、人からは羨望の目で見られる職業である事にはちがいありません。
職業というのは 一日8時間労働で何十年も務めると、その職業カラーになってしまいます。えらいもので、婦人服のアパレル会社に勤める男性上司は女性への扱いの上手な男性になりますし、男性ばかりの大工さんで務めると口の荒いというか、気の使わない話し方が身についてしまいます。
大会社の偉いさんの奥様はやはりそれなりの品がありますし、どうしても職業柄というのは奥様にも伝染するようですが、その中でも医者の妻がどこかでパートに行くというのも
あまり聞いたことがありません。
いくら謙遜しても、人が一目置くという立場の夫を持つと、妻も一目置かれたような気になってしまいます。
これは私が出会ったドクター夫人に限って言えることですから、気を悪くされた方がいるなら謝ります。
でも、本人が気づかないだけで、ドクターを夫に持つと、ドクター夫人として過ごしてきたウン十年は、たぶんそれなりに着色されてしまっていることは事実です。

で、何が言いたいかといいますと、そういう夫人は人には相談してるつもりでも、結局相談をしていないことに気づいていないのです。
つまり、確かに自分のなかでは困って、いろんな所に電話をかけ、自分の胸にストンと落ちるカウンセラーを求めては日々ジプシーをしています。
そこで、ピンとくるものがなければ、「じゃ、また自分なりに考えてみます」と言ってお茶を濁してお電話を切られます。
つまり自分のお眼鏡にかなうカウンセラーを求めているのですが、結局そんな人はいないのです。
何故なら、本当のことをいうと、もう自分の中で、全部決めているのです。
F1(エフワン)のレースでいえば、もう走るコースは決まっていて、少しでもずれたら
0コンマ1秒の違いが出るので、寸分たがわず自分の決めたコースの答えを言ってくれるカウンセラーを探しているので、そんな厳密にすべての望みを叶えるカウンセラーはいません。
少なくとも 本人が少しの痛みでも我慢しながら、戦っていこうと思われるなら、お手伝いのしようもありますが、手の中にいっぱいの幸せを握りしめ、少しでもこぼれるのを嫌がっている人は手を広げて、新しいロープは掴めないのです。

だから、手放したくない今に縛られている妻のしゃべり方は、一様に余裕があって、カウンセラーの審査員になったような感じです。
「あんなこと、こんなこと、みんな他所で聞きました、でもどこも物足りなかったから、それ以外の画期的な答えはないの?」と、思ってらっしゃいます。

何を提案しても、それはしたくないということだらけ。
あれはしたくない。
これは怖い。
そんなことすれば、夫がああ言う、こう言う・・・・

と、結局すべてのことを自分で決めつけているのです。
その決めつけは 妻が夫のことをよくわかって言っていることではなく
ただ単に、自分の知識の中での決めつけに過ぎないのです。

浮気の証拠をつかんだところで、夫が怒る
浮気をやめさせてもまた夫は浮気を繰り返す
夫に浮気のことを突きつけるときは離婚をする時だ。

全部こんな風に自分で決めつけてそれ以外の答えがあるとも知らない。
例えば浮気の証拠は突きつけるものではない、と説明しても、浮気の証拠を
突きつけて直談判したいと考えているから、そんなことをしたら夫が怒るという発想にしかならない。

つまり自分の発想と知識と決めつけの世界の中で、全部自分で決めているから
誰の意見も耳に入らなくなっているのです。
自分で決めて、自分で敷いた細い細いレールを走る方法を教えてほしいとカウンセラーを探しているけれど、本当は その人が敷いた細いレールが間違っていると気づかない。

それは何故か・・・・
長年のTOP職業の夫人でいると自分まで偉くなってしまったような錯覚を起こし、裸の王様状態になり、友人すら本気で相談に乗ってくれないのです。

あえて厳しいことを申し上げますが、こんな風な仕上がりになってしまうのは、もう一つイプがあります。

それは、教職の妻です。
もちろん全部が全部とは申しません。
私のところに相談に来られた方だけの統計ですから、これもある種偏った統計かと思います。要は問題を抱えているから相談に来られるのであって、家庭にも夫婦にも何も問題がなければ私のような者のコラムにも出会わない分けです。だから、私と出会う時点で、訳ありだという事はあります。

でもそんな中で特に感じるのは、教員をされていて特に小学生や、中学生くらいの生徒を持つ教職者や何なら夫も教員という妻に、何かしら共通のものを感じることがあります。
基本的には勉強熱心で、まじめな方が多いのですが、一言でいうと、「堅い」です。
それゆえに、世界が狭いのですが、自分の知っている世界が一番と考える傾向があり、
これまた、他の意見が耳に入ってこない人がいます。

今日のコラムは単なる悪口と貧乏人のひがみのように聞こえてしまうかもしれません。
でも世に言う立派な職業という人ほど、問題を抱えた時には、融通が利かない。
こういう自分の世界の狭さで、余計に問題解決の可能性を狭めてしまっていることに気づいてほしいという願いを込め、私は嫌われてもいい覚悟で今日のコラムは書きました。
今日の私のこの悪口とも取れる内容に「ハッ」と気づかれた方は、どうぞ遠慮なく私に相談してください。解決の見込みがある方です。
でも医師の奥様は気位が高いと悪口を言われたとしか思えない妻は、たぶん誰にも意見も聞く必要がない人です。
それは、結局全部自分で決めているから。
これをもう一度、自分の中に再確認できて、取り組む勇気のある方なら、夫婦の立て直しも見込みはあります。
では、今日はここまで。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼