ネット情報で惑わされるな、というネット情報

村越真里子

村越真里子

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

今日のコラムは、「スマホ落としました報告」から「スマホ見つかりました報告」でお騒がせしました。
特にコラムをお読み頂いている方には一見、関係ないような話題ですが、実は私は仕事場所の事務所を離れる時には、事務所の電話を転送して、家でも電話を受けられるようにしています。
だから、特に休日を設けてないのです。
かと言って、夜中の二時や三時にスマホがなると、サポートしている相談者に何かあったのか?と
とてもびっくりする訳です。
一応ホームページには、面談時間として午前10時から、午後7時までと書いていますが、一度相談を受けた方とも、その面談カウンセリング後も関わって行きます。
中にはご主人のDVに苦しむ妻もいるので、深夜や早朝に掛かる電話の音には、恐る恐る出るという感じです。
よく知った人のナンバーが表示されていると、逆に「何かあったの?」と心配声で聴きますし、見知らぬ電話番号だと変な人からの電話もありますから、怪訝な声で応対してしまいます。
先日も、朝の6時台に掛かってきた電話には、まず電話の音がなった時点で、身内に何かあったのかと思いましたが、番号を見て見知らぬ番号でしたので、変な意味で、一安心。
私にしたら早朝と感じているけれど人の生活リズムはそれぞれ。
その人は単に問い合わせをしたかっただけの人や、単に早起きだった人、という事です。
私にとっては早朝と感じても、人はもう、始動し始めている時間なんだと、気づきましたし、その時間しか連絡してこられない都合の人もいるのだと、改めて気づかされました。
かと言って、余程の事がない以外はやっぱり深夜や早朝の電話は、遠慮してね。
昔、息子が交通事故にあって、明け方に警察と病院から電話が掛かってきた経験があるので、動悸がします。営業時間を大幅に超える問い合わせは、なるべくメールでお願いしますね。
と、ここまではスマホ大捜査のお話でしたが、よく考えたら、私達はこうした機械物を駆使しているように思いながら、実はそれがないと心細くて仕方がないという風に、機械物に支配されていると気づくのです。
思い起こせば 私が車の免許を取ったのは23歳の頃。
それから40年近く車を乗っています。
当時はよく車で旅行に行ったものですが、今のようなナビゲーションはなく、誰の車のダッシュボードにも「道路地図」というのを乗せていたものです。
日本中の道路地図が書かれているので、まあまあな分厚さ。それをいつも見ながら、どんなところでも行っていました。
有名な観光地などは、特に地図を見なくても、地元まで行けば看板も道路標示に案内があります。
しかし、人の家に行くときなどは、まさか住宅地図はない訳ですから、住所から、大きな道路地図の中から、「何丁目の・・・・」と自分で探し出すのです。
今は スマホでピンポイントで探しだせるし、声でも案内してくれるので、全く自分で地図を読むというような思考力は必要ないのです。まして携帯電話もない時代に、出先で目的地に電話をして尋ねるなんて出来ないから、せいぜい、公衆電話を探して尋ねるという事をしたりしました。
今にして思うと、よくあんな大まかな道路地図を読み取り、人の家にたどり着けたな~と自分でも感心しますが、明らかに自分で考えるという事がすべての事においてしなくなりました。
今のネット社会は、何でも調べ物が出来ます。
ヤフーの知恵袋を見ても、人生相談のようなもので、一般の人がかなり質問に答えています。
新製品の情報や言葉の意味。夫婦の問題や裁判の知識。人間観察の事にまで、今のネットの中にはあらゆる答えが書いてあります。
特に夫婦問題などは、人に相談するのが恥ずかしいと思うと、どうしてもネットの中の情報を見る事になります。
それで、自分の求める答えがそこにあるように感じたり、または何も知らないから、ネットに書かれた情報がすべてになってしまい、それに委ねるようになってしまいます。
つまり、溢れる情報に翻弄され、自分で考える事を放棄してしまうのです。
確かに感心するくらいの、情報ツウもいます。
でも、中には 自信を持って書かれてあることに見えても、実は我田引水ならまだいい方で、よく見ると、完全に人のコピペであったりします。コピーをしてコピーをして、重ねてコピーする事が善しとされた事もあるのです。
要は、質問の答えを書いている人すらもネット情報を鵜呑みにした「垂れ流し」に過ぎないのかもしれません。
当方に相談に来られる方の中に、色んなネットの情報を信じて、自分で色んな事をして、それで逆に夫婦関係が悪化したと言う方がいます。
特に、夫の言動に左右されずに、妻は妻で自分という「個」をしっかり持って、夫には笑顔で接し、居住まいを正して、夫の居心地のよい空間づくりに努めましょう、という「良き妻運動」をひたすらやった結果、夫との関係が一層悪化したという相談を受けます。
これはどちらかというとメンタル系のカウンセリングを受けた方が、この傾向があります。
つまりメンタルカウンセラーは、浮気に対しての知識よりも、如何に生活を快適に過ごすかという事に焦点を当てます。
その為に、夫とはぶつからないようにして、夫の行動には関心を持たず、妻自身の自分磨きをしましょうという、「快適主義」を勧めます。
要するに夫の浮気には、見て見ぬふりではなく、見ないようにしようというのが快適主義なのです。
でも、それが本当に快適ならば、当方のコラムに突き当たりません。
そういう風に快適生活を求めて、良き妻で居る事に努めた結果、夫の浮気が段々深みに嵌ってしまったというのが、現実であれば、一見快適な生活は、夫の浮気を野放しにする事ではないでしょうか。
私も出張や旅行、食事をする時のレストランを探すのは、今は欠かせぬインターネット。
でも、自分の人生の岐路に立った場合、ネット頼りはしません。参考程度は見ますが、それの盲信はしません。
信じるものは、やはりアナログの中であると思っているのです。自分の足で、指導者に会いに行き、自分の感覚の中で、それが必要かどうかの、目利きが必要です。
それはやはり、生きた感覚・・・・・デジタルの情報よりも現実の感触。それが大事です。
あなたが、自分の夫の行動に対して感じる疑問や不安は、あなたの生身で感じた感触です。
それがデジタルのネット上では、何とだって書けるのです。
私がこんな風にこのコラムで、一生懸命に読み人に訴えて、いいことが書いてあっても、その人が、いくら書物で良い事を書いていても、人の受け売りかもしれません。
もしかしたら、この村越だって「大嘘付き」かもしれないのです。
会った事のない、話をしたことがない人のいう事を、鵜呑みにしてはいけません。
それを確かめる為には、直接会ったり、直接話をして、現実の感触で、物事を測らないといけません。
ネットの文字は、確かにしっかり書かれてあっても、それは信じ込ませるように文章が上手なだけで、
その信憑性には触れていません。
今の生活を楽しみましょう・・・なんて一見耳障りにはよくても、結局現実的には、何も変わらなかったから、また再び、ネットサーフィンをしているのではありませんか?
こういう人を、ネットジプシーと私は呼んでいます。
だから、実際に、面談相談料という8640円の費用を払って、自分の足で、トンネルの出口を求めに来る人には その努力は無駄にはなりません。
遠方で来れない方もいますが、その人には 電話相談というアナログな会話で、解決の糸口を見い出してもらいたいのです。有料ですが、それだけ一歩踏み出した人には、それなりの見返りはあります。
でも、家で電話機だけを握りしめ、片っ端から無料相談の所に電話を掛けるので、どこに掛けているかさえ分からなくなり、
ときどき 2回目、3回目と繰り返し、同日に電話が掛かってきたりします。
そこで「今日、二回目ですよ」とお教えすると、恥かしいのか、プツンと電話を切られます。
だから、誰に相談するかではなく、「話を聞いてくれるところ」を探しているのです。
夫婦の問題は誰に相談するか?
無料相談は、どちらかと言うと、システムや料金、予約等の情報をお伝えするのが時間的にもギリで、これまでのいきさつをお聞きしても、15分の無料相談の中で、解決策にまでは話は及びません。
相談者が、今、起きている事への答えを欲しいと思っても、経緯をお聞きする前に、15分が経ってしまいます。
不安だからという気持ちは分かります。
外出もままならないという事も分かります。
でも、家でパソコンの前に座り、無料と書いてあるところにばかり電話をしても、何も変わらないと思います。
何故なら、そういう無料相談ばかりをネットサーフィンしている人は、「自分の話を聞いてもらいたい人」なのです。
溜まった胸の内を聞いてもらいたいという事は分かるのですが、カウンセラーも貴女の悩みに具体策の話くらいできればいいのですが、カウンセラーの実力の全能力を発揮できるには、直接のアナログ的な関わりを出来てこそ、アドバイスも出来ます。
カウンセラーだって、貴女の人物像を感じ取らないと、答えが言えないのです。
だから聞いてもらいたいという事の前に、その中身をカウンセラーに理解してもらう必要があります。聞いてもらう事ばかりに拘らないで、カウンセラーに、あなたという人物像、ご主人という人物像。
これを生身の人間の感覚をもって、会議したいのです。
少しでも解決の糸口をつかみたいなら、勇気と少しのお金を出して、実際の多少の出費は致し方ないと腹を括れる方にのみ、ご褒美があるのではないでしょうか?
と、いう事を、デジタル社会どっぷりの中で、あえてアナログの感覚を大切にしましょうという事が今日の言いたかったことです。
それにしても、ナビがなかった時代に、よく目的地に行けていたなァと・・・・いや、どうやってたんだろうと改めて感心します。
あ、今日は朝の3分間、知恵チャージ、JIJICOで、またうんちくってます。是非お読みください。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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