愛情のケチ
今朝、二度寝をしました。
二度寝って、私はよく嫌な夢を見ます。
ちなみに私は人の夢の話を聞くのはあまり好きじゃありません。
ドリームの夢の話は好きですが、スリープの夢の話は、架空の話ですから、
ノンフィクションの話をツラツラ聞くほど暇じゃないと思ってしまいます。
それを今から書くのですから、ま、我慢してお読みください。
今日の夢は変な夢。
私のこれまでの人生の嫌なものを、オムニバス調に、色々現れて、今、起きたてだから
珍しく、くっきり覚えているのです。
まず、元夫との嫌な思いが思い出されて、久しぶりに不安でドキドキする感覚が蘇りました。
もちろん、元夫も反省はしているだろうし、今更、こんなことを書いてどうにもなる事ではないのですが、
私もいまだに消化不良があるんだな、と改めて思いました。
ストーリーはこうです。
私が元夫のカバンを見て、浮気とおぼしき形跡を見つける。
その事実にショックを受け、動けなくなる。
そこから、元夫の態度を観察する。
その観察が功を奏して、元夫の表情から浮気を確信する。
これまで、仕事で掛かってきた電話には、私の目の前で電話に出るのに
その夢の中では、電話がマナーモードになっていて、電話が掛かってきた様子にちょっと顔がこわばり
家の外に出て話す。
そして数分してから、帰ってきて、○○社長とゴルフ旅行が決まったから、一泊すると告げました。
実際に当時はよくあった会話です。
でも、驚きです。
その夢の中の私は元夫の顔をじ~っと観察したら、目を合わせないのです。
そしてやっと目線があった時は、オドオドしていて、額に汗がうっすら浮かんでいる。
ここを私は、目線をキャッチして、「ゴルフに行くのはいいけど、もう私を裏切らないでね」と
怖~い笑顔で釘を刺しました。
そして、元夫は、ひきつった笑顔で「何を、(オドオド)言ってるんだ、○○社長からゴルフに誘われただけだ」と言って、二階へ上がって行きました。
夢はここで終わりました。
夢の中の私はとても強くなっていました。
釘を刺すことが出来たのです。
それは元夫の嘘を見抜けていると言う勝利した私がいました。
もう20年も30年も前の事なのに、未だにトラウマになっています。
実際の元夫の浮気は、四半世紀前の事なのに、こんなにリアルに覚えているというのは
それ程深く傷ついていて、それが私の記憶にくっきり残っているんですね。
それにしても、元夫の嘘を見抜けたという事だけではなく、元夫のカバンを探った時の
後ろめたい気持ちまで一緒に蘇りました。
本当は浮気をしている元夫が、悪い事をしている張本人なのに、それを探る私という人間を
私自身が嫌いになっていました。
でも、夢の中の私は、昔の私ではなく、今の私でした。
元夫の不倫に負けていた私ではなく、それを見抜いて、それに対して何か腹をくくって言葉を発する私が登場していました。
これ以上、嘘を付かれたくないと思いながらも、元夫の嘘を信じようとしていた私は
そこから脱却し、完全にパワーアップしていました。
これは理想という文字通りの夢物語ではなく、私が今、相談者に勧めている、「自分で真実を曲げないで」という理論で、自分で間違ってないと思うなら、正しいと思う事を実践する私でした。
この正しいという事は、夢の中でも間違ってなかったという確信も改めて持った感じがします。
その割に、元夫を信じられないという自分にも嫌気が差していた、そんなことまで思い出した、嫌~な夢です。
あ~目覚めが悪いったりゃありゃしない。(急に江戸の女将みたいな口調になりましたが)
でもあの苦しみを中々忘れられない思い。
あの感覚が未だに忘れず、あの時代から卒業できない。
カウンセラーという仕事をしていながら、そこがまだ、枯れないで、生々しく蘇るってダメじゃん、って
一瞬は思うのだけれど、私は、苦しみって、思い出す頻度は少なくなるだけで、消えてなくなるものではないと思います。
これってつらい事ではありますが、仕事上では相談者の気持ちに共鳴できるという事において大事な事じゃないかな?と思うのです。
だからこそ、今、この仕事をしていると自負しています。
夫の浮気を終わらせて、その浮気相手を綺麗さっぱり忘れて欲しいと望む妻心はよくわかります。
でも、一度好きになった人を、妻に見つかったからと言って嫌いになるわけではないのです。
好きな人は、ずーっと好きなのです。
しかし、それが終わらせないと家庭が立ち行かないとなると涙を呑んで別れもあるのだと思いますが、
だからと言って嫌いになれないのです。
そこをきちんと妻が分かっていたら、「浮気はよくないから、相手と別れるように」と命令し
ご主人が「別れてきたよ」というのは、茶番に過ぎないのです。
だったら、どうしたらいいか?
それが、あなたが取り組む対策なのです。
「そんな事言ったって・・・・」と
「それが分からないから、こうやって村越のコラムを読んでいるんじゃないか」と思われたと思います。
どうですか?私って意地悪でしょ
そうです。私には貴女の問題をどうやって解決したらいいか、何も分かりません。
何故なら、貴女の不倫の問題が、どういう環境で、どういう現状で、元々貴女の夫婦がどういう問題を抱えていたのか、今の私にはさっぱり分かりません。
貴女のご夫婦が慢性的に仲が悪く、夫婦としては破たんしていたのか?
または貴女とは仲のいいふりをして、隠れてコソコソ浮気をご主人がしていたのか?
貴女のご主人が30歳の若い夫か?
50歳の管理職か?
自営業の飲食業のオーナー?か
建築業のガテン系の仕事なのか?
IT系の夫か?
また妻の貴女も職業を持っているのか?
子供がいるのか?いないのか?
生活費は夫が全部妻に渡しているのか?
家は賃貸か、持ち家か?
子供の年が受験期か?
夫は精力旺盛か?減退気味か
お小遣いに余裕のある家か?借金があるのか?ないのか、?
言い出したらきりがありません。そういう事がいろいろ重なって、色んな事が形になって現れます。
それなのに、「私の問題は夫の浮気です、夫を浮気を止めさせるにはどうしたらいいですか?」と15分の無料相談の中で答えを求められます。
無茶を言ったらいけません。
夫が何歳でサラリーマンだと聞いても、まだまだ、分からない事があります。
最低限、あなたの家庭や夫婦の事もお聞きしないといけません。
色んな取り巻く条件をお聞きして、絶対大丈夫という100%の答えはないのかもしれない。
誰にでも通じる、どんな人にも当てはまる解決策や、「こうすれば安全」という答えはないとくらい思って欲しい。それくらいの覚悟で、物事に取り組んでいかないといけない問題なのに「簡単でいいから教えてほしい」と問い合わせてくる方に限って、一般論では片づけられないと考えてらっしゃいます。
ワンポイントアドバイスで答えられる簡単な問題じゃないのはご存じのはずなのに、何故か、「ちょっとだけ、教えて欲しい」とお電話をかけておられます。
でも、皆様、ご自身の事は最小限にして、なるべく個人情報は伝えたくないという心理が働いて、
「何でもいいから、答えて下さい」と問い合わせてくださいますが、私こそあなた方夫婦の事を詳しく教えてもらわないと何も答えられない、と思っているのです。
もし内情は聞かず、答えられるカウンセリングがあるとしたら、それはもう占いです。
生年月日や暦に願いを託す占い師なら、将来を占う事が出来るかもしれません。
これは占い師の方を揶揄しているのではありません。
でりします。
でも、皆様の現状は、何も聞かずして、星座や生まれ月や干支を聞いて答えられるものではないのです。
だから、少し厳しい言い方をしますが、貴女がカウンセラー選びをしているつもりでも
実はカウンセラーからも、貴女という人物を見ているし、何なら、この後も、アドバイスを理解してくれる人かどうか、オーディションしているのだという内輪話です。
ここからは、口語調でお読み下さい。
いきなり問い合わせで、深い話が出来ないのは分かります。
貴女と相性のあうカウンセラーであってほしいと、カウンセラー探しをしているはずです。
でも本当にあなたの問題に応えるのは、あなたの耳に痛い事も言うカウンセラーでないと、
耳障りのいい事しか言わないのは、営業トークだと気づいてほしいのです。
だから、夫にはいつも笑顔で、夫を疑わず、穏やかな生活を心がけて下さい、というような
誰にでも通用する、一般論をいうしかなくなるのです。
営業を一番に考えると、その人の問題の中身よりも、みんなに言える事しか言わないのです。
それは、「健康の為に、健康に注意して」というのと同じくらい一般論なのです。
だから、中にはお話だけでも聞いてほしいと言われる方がいますが、それは逆に私はしません。
お話だけをお聞きしても、貴女が一歩踏み出す人でないならご相談料を頂くのが、申し訳ないのです。
だから、お話だけでもできてよかったわ、というお礼を述べて帰られる方には、逆に私は自分の非力を
感じています。
その方はもっと違った答えを求めていられたのだな、と思い、私は反省しています。
そのくらい、その人の悩みは、右の耳で聞きながら、左の脳では「じゃ、何が出来るか」を同時に考えています。
冷たい言い方ですが、私は貴女のお友達ではないのです。
ただ、話し相手になるだけなら、お代を頂くのは申し訳ない。
私は、相談を受けるからには、「じゃ、どうしたらいいのか?」というアクションをいつも
考えながら、お話をお聞きしているので、身体は疲れます。
だから一日、お一人か、せいぜいお二人しか、相談はお受けできません。
相談者は、出来るだけ多くのカウンセラーから色んな意見をセカンドオピニヨンのように
参考意見を求めてらっしゃいますが、相談されるかたも、真剣なら何人ものカウンセラーに
お話されるのは、クタクタになるはずです。
ですので、ワンポイントアドバイスくらいでいいなら、生年月日で性格などを占う占い師の方が
得意ではないでしょうか?
いつになく今日は厳しい本音を書きました。
それというのも、今朝の二度寝のせい。
あ~夢見が悪いとはこのことだな。
すいません、私の見た架空の話で熱くなってしまって。
半分、私の愚痴のようなものに付き合わせてしまって申し訳ない。
それほど、人から、特に信じる人からの裏切りは深く傷ついたという事です。
子供のころ、怖い夢を見て、泣いて起きた時、母が
「今見た夢、バク食えバク食え」と頭をなでて、寝かせてくれました。
私の母は優しい人間だったな~
見習おうっと。
では今日はここまで。