後ろめたさ
皆さんは月下美人って花を見たことはありますか?
月下美人は、サボテン科の花で美しい花を咲かせることで知られる多肉植物です。ジャスミンに似た濃厚な香りが特徴で、夜、ベランダで花が咲くと、部屋中に匂いが立ち込めて朝になるとすっかりしぼんでしまう様子は、まさに美人薄命の言葉そのもの。神秘的な魅力で、熱心な愛好家も多いんですよ。
実際、私の友人も手塩に掛けて大事に育てて開花の日をまだかまだかと、心待ちにしていたことを思い出します。
彼女は、塀のない庭で育てていたので、近所の人もそばを通るときに、心待ちにされ、一年の内のたった一日を
楽しみにされていましたが、あるとき、やっと開花したと途端、花の部分だけをちょん切って持っていかれました。
それを聞いて心無い人もいるな~と私も怒りを覚えました。
と、今、これに似た事件が起きています。
特許というか商標登録で ピコ太郎さんより先に、特許申請をした人物がいて
今後、PPAPというワードを使うのに、この男性に許可を得たり、何がしかのお金を払って
買い戻すような作業をしなくてはいけないそうです。
特許というのは そういうもので制度上仕方がないようです
これをどうにかするのはルールを変えるしかないそうですが、法に則るとそうなるのでしょうね。
でも、何かおかしい。
っていうか、生き方が下品です。
昨年の秋、ピコ太郎さんお出現で、日本中、いや世界中で、そのブームが起きて、
未だに、テレビ画面では、ピコ太郎さんを見ない日がありません。
古典芸能の歌舞伎の舞台に飛び込んだり、楽しいアレンジを繰り広げていて
最初言われた一発屋の汚名を返上しないといけないくらいのエンターテイメントと
言っても過言ではないでしょう。
これは彼が、昔の「ボキャブラ天国」という番組にも出て、下積みがしっかりある芸人さんだと
言う事が、今の開花を、仲間たちも喜んでいるようです。
その下積みがあってこその彼の「今」なのです。
シャレも聞いていて、それでもって、変なシナを作ったお礼をするソフトバンクのコマーシャルは
彼の世界観があります。
そんな芸道に一生懸命に頑張ってきたことを、テレビを見ている我々一般人も
分っている気がして、皆が楽しくテレビを見ています。
皆、彼の苦労や努力は、見たわけではないけれど、感じているのです。
今のPPAPという言葉は、彼の創意工夫で、彼が手塩に掛けて育てたものなのです。
一生懸命、頑張ってきて、それをお金に代えるということよりも、駆けずり回っていたのです。
それに目を付けた、今回の男性は、何の苦労もせずに、花の先っちょだけを摘んでいくのです。
こんなの、商売としては、お金を手にするかもしれませんが、苦労して手に入れたものじゃないから
本当に、嬉しいお金か、と思います。
私も関西人です。
お金も嫌いじゃないです。
でも、こんなお金の儲けかたって、関西人の恥です。
事実、私のRe婚かうんせらぴーって 平成17年に商法登録をしましたが、その後に
Re婚かうんせらぴーって、同じ名前で、本を出したカウンセラーがいます。
私はここに警告文を出したり裁判をしたりするのあ簡単でしたが、しませんでした。
それは、真似をされると言う事は、逆に、それだけいい物だと認識してくれたからと
自分を宥めました。
ま、実際、それによって大きな損害もない、小さな存在です、私は。
だからいつか、誰かが村越さんの屋号をパクッてますね、と周りから言われるまで
私の方が名前を売らないとね、と逆に励みにすることにしました。
と、いうことは、ちょっと横においておいて・・・・・・
今日、私が本当に言いたかったことは、そんな事ではないのです。
よく夫が不倫をして、離婚をもくろむケースがあります。
その時の言い訳は
■妻が夫をほったらかした
■妻が部屋を散らかしたままで、家事が出来ない
■子供をきつくしかり、母親としてどうなの?
と、いうようなことを夫が言って、夫婦として終っているとばかりに
夫が離婚へ道を引くときがあります。
これはね、夫にとって、目新しい女性と出会ってしまっているから、
妻を凹ませて離婚をしようという魂胆です。
この台本はたいてい浮気をしている男性が書きそうなことで、男性の
性格によって、妻を凹ませる方法は、DVであったりと、色々です。
表面的な作戦は違いが有っても、大体は、妻の方から力尽きて
離婚を言い出させる作戦です。
つまり妻が離婚を言い出せば、夫が謝罪する必要もないし、妻の希望で
離婚をするというからには、妻は何も望めないとい事の作戦です。
で、今日は、何をいいたいかと言うと、こういう戦いをしているときは
とかく妻を見下します。
当然、直接は妻に言わなくても、やはり結婚したときからは
色あせている事は事実です。
子育てに追われ、夫の親の嫌味にも耐え、おしゃれもどこかに
置いてけぼりにしています。
そんな苦労は、やはり愛する夫との子供を育てるからこそ、節約して,髪の毛を振り乱し、暮らしているのです。
子育てが終われば、夫婦でこんな趣味を持ちたい、二人で温泉も行きたい。
そんな夢を叶えるための今は、発展途上じゃないですか。
その苦労真っ最中の、中で、妻が色褪せたといっても、仕方がないですって。
もう少し、花が咲くまで待ってあげてくれませんか?
それなのに、余所の綺麗な花に目を奪われ、浮気をするって・・・・・
はいはい。そりゃ浮気相手の女性は綺麗でしょうよ。
だって、恋をしている乙女だから、夜は自分の時間です。
ネイルをしたり、髪を巻いたりして、ファッション雑誌を読む時間だってあります。
育児で疲れ子供と一緒に寝てしまう専業主婦は勝てないですよ。
大体、主婦はくたびれてくるんですから・・・・・
綺麗なときだけが良いなら、男性だって一生結婚もせず、恋をしていなさい。
でも、くたびれてくるのは、夫の子供を育ててくれているという事をお忘れなく。
こんな事を、たまたまPPAPの特許を申請した第三者の男性のニュースを見て
夫婦のことになぞらえて考えてしまうのです。
PPAPが昨年秋にブレイクしたのは、ジャスティンビーバーがネットで取り上げたことにも
ありますが、そもそもは芸人がずーっと、その世界で苦労をし、練り上げた芸だからです。
ピコ太郎の活動の中で、全然知らなかった人も、その成り立ちは知ったはず。
真面目な日本人気質以外のものを世界中の人がネットで見て、皆が笑ってくれたのです。
ピコ太郎さんは日本人の誇りとまでは言わないまでも、自慢の人物です。
このストーリーと基盤を、全く通過せず、最後のいいところだけを、寸での差で特許申請するって
特許ってそんなものだと言われても、何か、汚される感じがして、下品に案じて仕方がないです。
そんな事を考えていると、月下美人の事も思い出されて、暑い日も、寒い日も水をやり育てた
花がやっと一日だけ開花したら、それをちょん切っていくのと似てるな~。
苦労させた妻に難癖つけて、刺激的な浮気相手に寝転んでいくのに似てるな~。
いかん、いかん。人のものは取ったらいかんよ。
では今日はここまで。