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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫の本音は何処にあるか?

2016年8月12日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

今日はお盆休みの方もいられるので、時間の余裕は少しはあると思います。そこで、暑いさ中ではありますが、少し頭の整理という勉強をしましょう。

当方に寄せられる相談は、その殆どが夫の浮気問題です。
でも、問題の内容は 一言で浮気問題と言っても、その真っ最中の方もいれば、もう浮気は一件落着したが、夫婦がなんとなくぎくしゃくして合わないのだという方もいます。

また、浮気の問題とは、ちょっと別で、夫のモラハラ発言で悩み妻の相談もあります。
そして、夫婦の考え方や価値観の違いに夫が真摯に向き合わないという、夫婦の軌道修正という相談もあります。

つまり浮気問題があろうと、なかろうと、浮気が終わっていようが、その最中であろうが、夫婦の足並みが揃わないと色んな問題に発展するので、浮気問題でないから安心とかというものではないのです。
夫婦の気持ちの足並みが揃わない何かがあって、その結果が色んな形として、吹き出ると言うことです。
ですから 吹き出物はその最終結果であれ、吹き出物が出来る原因は、様々で、たまたま浮気問題と現れた案件を多く解決してきているというだけで、本当の原因は、その皮膚の下にあると言うことです。

だから 浮気問題の場合は、夫の浮気相手を排除しても、元の夫婦の形に戻るだけで、その元の夫婦の形に問題があるのなら、次はそこにテコ入れをしないといけないのです。

そんな風に書くと、「え~~っ?まだこれ以上、試練があるの?」と悲しくなると思いますが、夫の浮気の原因が単に、浮気性とか、妻が冷たいとかであれば、そこはお互いが反省するということで時間が経てば、日にち薬で何とかなるものです。

でも、夫が浮気性ということでもなく、妻が特別冷たいわけでもないのに、事件後?も中々しっくり行かないとなると、それは問題が別のところにあると、私は睨みます。

例えば 私のコラムには、話し合いをしてはいけないと、唱えていますが、私のコラムをご覧になっている方が、どのようなキーワードで検索しているか、というと
「夫婦の話し合いをどうすれば成功するか?など、長い文章で検索してくださっています。

中には「浮気後の夫を信じるには?」というようなキーワードでも検索して下さり、私のコラムがヒットしたのだと思います。
私にすれば、浮気後の夫を、闇雲に信じろとは書いていません。
そういう浮気後に夫を信じないといけないと思うのは、信じられないから、無理くり自分に言い聞かせるのはどうしたらいいのかということなのです。
もしくは、夫から浮気自体は大した事ではないのに、何をいつまで、グチグチ言っているんだという・・・夫から「俺をそんなに信じられないのか?」ということなのです。

こんな風に考えると、そもそも論に立ち、夫婦の原点に戻る必要があるということです。
つまり、今の問題が妻が夫を信じることが出来ない事が問題なのか?
もともと妻の性格が愚痴っぽくて、なんでもかんでもネガティブに考えるからなのか・・・・・
そもそも夫婦の会話が下手ということも関係性を悪化させているとも考えられるのです。
夫婦のコミュニケーション

これらを考えると、お電話相談では 妻の性格は見えません。
相談者である妻からすると、電話相談はカウンセラーに悩みを伝えるという「アウトプット」です。
自分の思いを伝えることで答えを貰えるという事が、相談者の願いであり、この電話相談の目的ですが、実はカウンセラーは問題の中身を読み取ると言うことです。
それには、相談者のお話だけを聞くことが、正しい回答を見いだせられるか?というと、実は相談者のタイプを読み取ることに大部分の答えがあります。
つまりお電話でのお話は 相談者の感想なのです。
夫との関係の中で、相談者が「こんなふうに感じた」という感触なのです。
ここには妻の考えグセというフィルターが掛かっています。
またその夫というのはそのフィルター越しの妻の見解なのです。

そこを私にお伝え下されば、完結ではないのです。
もっと言えばその夫の人物像は妻から見た人物像であり、もしかしたら、妻が口やかましいから、とりあえず夫はいい子ちゃんになろうと適当な事を言っている場合もあるのです。

ただ妻の情報は夫の言葉がすべてですから、夫の人物像を、そのとうりに伝えます。
例えば浮気の事だとすると、「浮気相手とは別れた」という風に妻に説明をしていたら、妻はそれを信じるしかないのです。

何故かというと、夫と話し合って問題を解決したいと思っているから、そこで夫に詰問をしてしまっているのです。
そういう場合は夫も逃げ口上をいうしかないので、「もう終わった事だ」と言うしかないのです。
それでも妻はえらいもんで、何かしら夫の冷たい態度に、浮気が終わったにも関わらず、何故冷たいのかということに
心が疲弊して、夫に「何故、私たち夫婦は上手くいかないのだろう」と愚痴ってしまいます。
そうなると、「いつまでそんなことをグチグチ言っているんだ?」というのを受けて、先ほどの相談話になります。

私に電話口で、夫の浮気は終わりました、と妻は言います。
でも、「その根拠は?」と聞くと、夫がそう言っていたとか、夫の帰宅時間が早くなったと言われます。

いいですか、人は疑われたら、次は疑われないようにしようとします。
それは信頼を取り戻したいからです。
でも本当に浮気をやめられない人は、疑われないようにするのは、妻のためではなく夫は自分のためです。
だから 一度疑われたら、今度は疑われないように妻が怪しまれないように、行動を隠します。
時間的に疑われないように、どんどん浮気を水面下に潜らせるということなります。

もちろん 残業と称し、これまで遅かった帰宅時間も早めるでしょう。
日曜や祝日も家族と過ごすようになり、家族サービスをしだすでしょう。
それでも、妻が疑うことをやめないと、今度は平日の昼間に時間を割くしかなく、スーツを来て自宅を出ても有給休暇を使ったりします。

そこまで夫が浮気を隠そうと努力をしているのに、妻の猜疑心が消えないと言って、もっと追求する・・・・
そんな妻は夫にすれば、うっとおしい存在以外なにものでない。
そうなると逆ギレして「俺がそんなに信じられないのか?」という逆ギレになるのです。

要するに妻が考えていることは、夫に信じろと言って「思わされていること」に過ぎません。

ただ、そんな事をしていると、心では夫の言葉を信じたいと思っていても、五感では何か違うという違和感をビシビシ身体で受けているのです。
だから身体と心の間に、ひずみが出来て、心身が悲鳴を挙げているのです。
それで、お電話を掛けてきて下さり、「夫を信じている」ということを力説されます。
妻は夫を信じられない自分を責めているのです。

その妻の電話は 私が事実を解明しようと質問をしても、とても夫を庇います。
夫が事実に蓋をするのと一緒になって、妻も事実に蓋をし、夫を信じようとします。
その上で、「夫には疑わしい事はないのに、疑ってしまう妻の自分はどうしたらいいか?」という相談です。
これを電話の向こうで一生懸命、私に伝えてくれますが、電話だと、真実と、妻がそう思いたい事との区別がしにくいです。

実は、私は相談者の本音の部分を感じ取りたいのです。この電話の段階で、ほぼ、ほぼ、本音は読み取れていますが、
その答えを私が相談者にお伝えするのは、電話ではちょっと残酷すぎる。
そして読み取れているとは言え、それは真実の半分くらいですが、実は面談相談であれば、もっと深いところまで読み取れる。
お電話相談にはない、面と向かって・・・ということが出来る面談相談はベストだと思います。

それなのにお電話相談を希望される意味は・・・・・
実はタイプ的に、自分の思いを伝える事が、何よりも大事と考えるからです。
でも、この考えは家庭の中にも現れていて、夫婦で、向き合う時に妻の思いを伝えるということに終始してしまい、実は夫の心根を聞くことをしていません。夫婦は向き合うことが大切と考えるばかりについ、話し合いをしてしまいますが、その実、妻は自分のきもちばかりを分かって欲しいという立ち位置になり、夫の本音などは読み取れません。

電話相談は幼い子供がいて、昼寝の合間にお電話したいとか、体調を壊しているとか、ご遠方でお越しになることが困難である方以外は、面談相談をお願いしています。
何故ならお電話相談は 相談者の気持ちの吐き出しを好むアウトプットというタイプの方が多く、この形こそ夫婦が上手く行ってない原因を作っているということを理解してほしいのです。
アウトプットは結局、独りよがりになりがちです。話とか会話はフェアーで互角に向き合うことと思っていても、実はその形そのものが夫を遠ざけていることになるということです。

それ以上に、カウンセラーはインプットを望んでいるということもお分かり下さい。
相談者の気持ちを言葉で聞くのではなく、言葉には出ない、夫婦での会話の雰囲気も、お会いすると感じ取ることができます。
つまりカウンセラーは的確な回答をする為に、相談者の人間性すべてを、会話と共に、カウンセラーの中にインプットしたいのです。

時々、相談に来られた方で、帰りしなに「今日は御話を聞いて下さりありがとうございます」とお礼を述べて下さいます。
でも、実はその時に少し、私は残念に思っています。
そして私は自分の非力を恥ずかしく思っています。
何故なら 相談者は話を聞いてもらうことが目的だったからです。
もちろん、そういう方もいていいのです。
本当に誰にも話せることができなかった夫婦の話。
それを聞いてもらえただけでもいいというのは気持ちの吐露を出来てすっきりしたということもひとつのメリットです。
でも、私はただ話を聞くだけでは、解決というところまでは行かないので、相談者が話された内容を、解決したいと思うのです。
だから、お話できて良かったという方でしたら、私のところの8640円は高すぎると思います。
それなら日頃買えなかった綺麗なワンピースでも買うほうがずっと、いいと私は思うのです。
アウトプットを好む人は、人がインプットを必要としているとは気づきません。
あなたの夫も本当は、あなたの気持ちを一旦、受け止めて自分なりに反芻したいのかもしれません。
でも、あなたはアウトプットばかりになり夫がインプットを出来るような会話術とかを知らないのです。

こういう風な部分を私が感じてあなたの会話術をちょっとアップさせたいのですが、先の相談者は、「御話を聞いてくださってありがとうございます」とあっさり席を立たれます。
本当にアウトプットだけでいいですか?
あなたは夫のインプットが出来ていますか?
あなたが夫に「私の気持ちを分かって」と100回唱えるだけでは、能がなさすぎます。
むしろ、あなたが夫のカウンセラーになって、あなたが夫の心を読み取れる「インプット」を出来ないといけないのです。
私は日頃話し合ってはいけませんと唱えているのは、みんな「アウトプッター」だからです。
あなたがアウトプッターだけになってしまってないか、どうぞ一度考えてみて下さい。
アウトプッターとインプッターが 同じくらいの度量で、気持ちのやり取りが出来ることが 本当の話し合いです。
カウンセリングも同じこと。お電話相談は 私がインプット出来にくいのです。
お盆休みの間に考えて見てください。

これが今日の宿題です。
では今日はここまで。

この記事を書いたプロ

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