浮気後の夫を信じるという事
今日はちょっと目先を変えて、男性、つまり夫側の目線でコラムを書きます。
下記の記事が目にとまったので まずは コピペで貼り付けますね。
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男の生きづらさを研究する男性学の専門家・田中俊之氏は、「雇用状況は悪化しているのに、“男は一家の大黒柱であるべき”というプレッシャーはそのまま。さらに、子供や親をケアする役割までが求められるようになってきた」と、男性の果たすべき役割が増えすぎている現代社会の事情を語る。
また、『母という病』『父という病』の著者で精神科医の岡田尊司氏は、「仕事で父親が不在の家庭に育ち、母親とべったり癒着して親離れできないまま成長した男性は多い。正しい父性を知らずに“あんな父親になりたくない”と否定的な父親像を反面教師にして、“よき夫・父親”の重荷を背負いがちになる」と指摘する。実家トラブルも、この親子関係の問題が大きく影響しているという。数多くの毒親や共依存家庭のカウンセリングを実施してきた信田さよ子氏によると、「親からの支配を断ち切れないまま、自立できずに過干渉を受け入れてしまっている30~40代は多い」のだとか。
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日頃は 妻側からの相談に応えている私です。
特に 浮気問題専門と 限ってカウンセリングをしているのは 夫婦の問題と言っても問題のその多さは多岐に渡り、夫婦問題全般と銘打つと、本当に手に負えないくらい、あれもこれもで 何でも屋になってしまうので やはり得意分野に絞っているのです。
ですので 私は男性、つまり夫側からの相談はあまり積極的に受けてはいません。
何故なら 日頃 夫側の行動を詮索や分析をしているのに、夫側から相談がきたからと言って、手のひらを返したように
夫側に着くのは ちょっと 妻への背信行為のような感じがして、後ろめたいのです。
だから、なるべく妻側の立場というポジションを守りながら 夫側の憂いは なるべく耳を貸さないで来ました。
しかし、中にはどうしても、という夫側の相談があり、やむを得ず、お受けすることはあるのですが 確率的に男性、つまり夫側の
相談が最後までいけるケースは少ないです。
と、いうのは 夫側の相談と言うか主張は、ご他聞に漏れず、どうしても勝手だと思う事もありますが 最後までお供できない理由は、夫自身が諸悪の根源である場合が多いということです。
そういう意味で、やはり妻側の相談の方が 私も味方?しやすいと思いますし、実際女性どうしだから 気持ちは良くわかります。
ただ、そんな中、どうしても女性としても 私が理解に苦しむケースがあります。
それは 夫側と同じく、「わからんちん」の方です。
本人は自覚がないので 私の唱えるアドバイスも、響かないようです。
それどころか自分の思いが強く、思い通りにならないと、途端にヘソを曲げたりします。
気の強い人なら 私に牙を向いてくる人もいて、思い通りにならない不満をぶつけられます。
私は、浮気問題専門ですから 何が悪いかと言えば 浮気する夫が一番悪いと思っています。
でも その一番悪い
夫と別れたいなら話は簡単ですが、その夫とうまくやっていきたいというのが希望であれば夫が悪いと
憎むだけでは 何も解決しないと思うのですが 諸悪の根源の夫に足並みを合わせる気がしないのは 理解はしても、それでは何も変わらないと言うことを知って頂きたいと、現状を説明すると、そこで ヘソを曲げてしまう相談者もいます。
ここまで来ると 本当に仲直りをしたいのか、どうかもう私では どのように考えていいか アドバイスのしようが なくなります、
そうなると ややご主人の方にも この頑固な奥様の操縦は しんどかっただろうな、と同情をしてしまうわけです。
私は世の中の殆どの悪い事は 男性が起こす問題だという偏見をもっています。
パクリデザインの事も国立競技場の問題も政治的な問題も 社会を動かしているのが男性が殆どであることから どうしても男性の起こす事件の割合が多いのは無理ないことかもしれませんが、それ以外のコト、例えば今回の寝屋川の中学生の殺害にしても、男性の起こした事件です。
このように言うと すぐに男性は 事件の影に女あり、というようなチャチャ入れを言う人もいますが、実際世の中に起きている事件の主犯格は男性が殆どであることは事実なのです。
ですから 私はどうしても 女性側の立場に立つ事になり 女性の肩を持ちたくなるのですが 中には 男性と女性とが入替り、
妻側に同情、同調出来ないケースがあります。
それが 私流の言葉を借りると、「わからんちん」という人です。
夫側は わからんちんの妻を貰うと、一生「妻」という王様の言うことをきかないといけないということになります。
このわからんちんの妻はいかんせん、自覚がないので 横暴でやりたい放題です。
専業主婦の妻でも夫に家事協力は 平等に分担させたがり、夫の家事の仕方には、厳しい点数を付け、感謝の言葉なんていうわけがないと、いう暴君ぶりです。
子供を産んだら、産んだで、実家には数ヶ月帰り、実家の親とは友達のように、何でもかんでも告げ口し、夫は肩身の狭いこと、この上なし。
夫には小遣いを出来るだけ、ケチり、夫の趣味にもあまり理解は示さず、家庭も殺伐としているので、夫の同僚を招くなんてとんでもない。特に夫側の親とはあまり仲良くない・・・・なんて事になると 夫は一生懸命働いても、やるせないですよね。
そんな中、夫が優しさに飢えて、浮気なんてしよう物なら、一生恨んでやるとばかりに ただの給料袋変わりの夫と化します。
もちろん、色々男性って、悪いですよ。
まして浮気は 妻も傷つくのはわかりますよ。
でも、その前に夫のことを 大切にしてきただろうかとなると、妻は夫の短所をなじることには長けてていても、妻自身の短所に気づくことはありません。
養ってもらうことは 当然。
お給料は入れてもらって当たり前。
浮気をしたから、後の人生、もうずーっと許さないなんて、これじゃあ男性だって 離婚したくなるわな、というのが今日の冒頭のニュースです。
何度も言いますが 日頃は妻側に立っていますが 今日のこの記事を読んで、確かに妻も悪いよね、というケースはあります。
そういうケースには 私は目も呉れずにきましたが、ここは目を背けず、妻側の事も 冷静に見てみると思い出すケースはあります。
確かに妻側も悪態をついて生活をしている人はいます。
そういうときは 夫への同情は禁じえません。
そういう場合の夫って可愛そうですよ。
男性は女性と違って 友人にも こういうことを相談したりはしません。
男性は人に相談事をするのは苦手です。
私のところに相談に来られて、女性が泣かれることは珍しくありません。
しかし、夫側の男性は 誰にも言えなかった思いが 私のところに来て 堰きを切ったように、堪えていや思いで 泣かれる方は少なくありません。
その時に、これまでは泣くこともできなかったのだと思うとかわいそうになるのです。
そして こういう気の優しい男性の奥様に限って、強いタイプが多く、私は、沢山の夫婦を見てきて思うのは、夫婦は似た者同士と言いますが、実は真逆の組み合わせが多いと感じています。
本当は、フラットな平等な夫婦関係が理想だとは思いますが、実は結びつく段階で 自分にない、真逆の部分に惹かれていることが多いのでは、と思うのです。
夫婦が知り合って恋に落ちるときは、自分と同じ価値観をもっていると感じるのですが、実は離婚をする時は価値観が違うと思って離婚する事が多い。
と、いうことは価値観なんてものは 好きになった時の言い訳のようなもので、結局好きになる理由を自分に言い聞かせているような物です。
よく言うのは 一番好きだった部分が 離婚の時は そこが一番きらいになると言います。
例えば大人しい男性は 明るい女性に出会うと、自分にない部分に惹かれますが 結婚するとその明るい妻が単なる口うるさい女性へとの変化に感じます。
つまり、好きな時は何でも えくぼに感じるものなのです。
しかし夫婦は いつまでも個性のままでいいとは限りません。
結婚して、飾らずに素のままでいられる事は理想ですが、本当にその素が パートナーには 喜ばれ続けているだろうか、という振り返りは大切です。
夫婦仲が悪くなって行くときには 必ず分岐点があるはずですから、そこは一度立ち止まって見たほうがいいですね。
若い時の明るく、屈託ない妻の言動は 年を重ねれば、それは単なるずうずうしいおばちゃんになります。
若い時の傍若無人の振る舞いも それは若いから可愛く移りますが、年をとれば、それは自分本位な態度に映ります。
特に妻に多いタイプが 自分はこういう振り返りが苦手なタイプです。
そういう人の特徴は、ルール作りをする傾向にあります。
人生。長い間には 色々脱線することがあります。
夫が悪いことをして、それを許さないと怒っている方が 本当は妻は楽です。
夫の悪いお遊びの原因が妻にもあると認めるのは苦しい作業です。夫を責めている方が楽なのです。
自分は変われないのに、相手にルールを押し付け、変われという方が楽なのです。
つまり この根底にある考え方は 妻自身、自分は悪くないという考えがあります。
だから、相手に変わるように ルールを作って変わるように、監督役の立場でいる事があります。
これは、実は 自分は譲歩できないという頑固な人ほど、相手をルールで縛ると 自分は相手を管理できます。
この段階で、フラットな夫婦の関係ではなく、すでに上下の関係が出来上がっています。
そして相手にダメ出しをしている間は 自分を振り返らずに済みます。
そういう立ち位置になってしまうと 口では 家庭生活を円滑にするためのルールを言いながら、もうそのルールは
少し意地悪な武器になってしまいます。
あれこれ書いてきましたが、今日はいつも擁護している妻側を少し敵に回すようなことを書きましたが、
変わりたいと妻も思うなら、夫に近づく事もできますが 妻が変わる気がないと思った途端に、それは
夫婦の決裂を示します。
でも 妻は本来離婚は望んで、例え決裂しても、夫のお給料は必要と考えています。
これでは、溝が出来たままの生活になりますから 夫のお遊びを許せとは言いませんが、
責めて鬼監督のような妻の立ち位置では 夫は恐れて近づけないということを知って下さい。
それで、いいんだというなら、私もお節介はいいません。
しかし、本当は子供を育てて行く運命共同体だと思うなら 相手をルールで縛るだけでは、そのルールが
厳しすぎると、夫は逃げ出します。
つまり 今の生活を続けていきたいなら 逃げ出されないように。
ルールを厳しくして夫を確保するより、逆にルールはちょっと横においても 眉間のシワを少し緩める方が
本当は夫を失わずに済むのではないでしょうか?
今日は珍しく男性の味方に立ったお話でした。
では今日はここまで。