似非(えせ)夫婦修復
今日は「浮気相手排除はどうしたらいいか?」という問いにお答えします。
結論から言いますと浮気相手排除は、覚悟が出来てからという話。
いつも相談を受けるのは、夫婦喧嘩を繰り返しお互いに、愛情も家族としての繋がりも、薄くなってしまった後です。
当然、問題は起きてからしか 相談しようと、ならない事は分かります。
しかし、夫の浮気問題に面して、何をどうしていいか、分からないまま、夫婦関係が悪化して
当方を訪れて下さる方々もいれば、中には、とにかく急いで、答えが欲しいと 電話で訴えられる方もいらっしゃいます。
そこで とにかく現状をお聞きするのですが よくよくお話を聞くと、とにかく感情に任せて、夫の浮気を止めさせようとしたというのですが、その方法たるや、中々の過激さです。
感情のままで ぶつかり、妻としてどれだけ悲しい思いをしたかを散々ぶつけた挙句、どうしようもなくなって 受話器を握り締められ、お話しされているのです。
そういう方は、何がダメだったか、どうしてうまく行かなかったか、私のコラムをすでにお読みになっておられるので、何がよくなかったかは 重々御存知なのです。
その上でのお電話ですから、私が何が悪かったかの事を言う前に、もう気持ちは 前に向かってられます。
「これまでの事は仕方がなかった」として 失敗の部分には、急ぎ目に通り過ぎられ、次へと気持ちは進んでいます。
でもね、この焦りはよくわかるのですが 次の段階に入るには 覚悟が必要です。
これまでの話しより、これからに関心が向くのは当然ですが、それでも関心だけで進める程、簡単ではありません。
その覚悟が出来ているか、そこが肝心です。
次の段階にいくためには、今の足元がしっかりしている事が 担保されないといけません。
足元がおぼつかないのに、次の階段を登れるはずがない。
それなのに、「これまでの失敗はわかりました、じゃどうしたらいいのですか?」とおっしゃいます。
ここでは 何を覚悟していいかは ひとそれぞれですので 割愛させていただきますが、何故ご自身が、禁じ手をしてしまったか?
内なる自分の声に気づいて頂きたいのです。
そこが ある意味自分の一番、弱いところだと言えるのです。
そこを見つめ 自分の弱さから、逃げないことから始める必要があります。
そしてついでに 逃げたくなった自分の気持ちにも気づく・・・・・・
そうしていくうちに、反対に自分の気持ちより 夫の気持ちの方が 段々、分かって来ます。
それは夫の浮気を許せとかの意味ではなく、あの時 夫がこう言ったとか、ああ言ったとかの、本当の理由がわかってきます。
つまり 夫の本音が妻の中で浮き上がってくるということが起きてきます。
そこまで行くと、これからのなすべきことが分かって来ます。
いくら妻に相談をされても、24時間、私が付いていられるものでもありません。
家庭の中での妻の発言を四六時中、監視することもできませんので 今後は何を言っていいか、言っていい事と悪いこと。
また、それを言ったらどうなるかというシュミレーションができるようにならないと、せっかく相談して頂いた意味がないのです。
と、言うことで 次の事を知る前に、自分の発言の禁止事項くらいは 分かるようになっていないとダメと言うことになります。
要するに、言ってはいけないことぐらい、我慢できる覚悟が必要だと言うことです。
これまで 夫の浮気がいくら苦しかったと言っても、妻が感情のままをぶつけてはいけなかったのです。
その善し悪しくらいは、分かるようになるだけではいけません。
今後は もう一歩進むには、感情のままをぶつける事のデメリットが心に刻まれなければ、言葉が口を突いて出てしまうのです。
こういうことの理屈と理由がしっかり胸に刻まれなければ いつまでたっても甘えの言葉が出てしまいます。
そうです、これからの具体策の根底にあるのは、ご主人へ言いたい放題を云えていた自分は 甘えていたと言うことです。
これからは、暫くは夫に甘えるのは禁止。
この覚悟を持たなければ 何も変わらないのです。
でも、こんなふうに書くと「夫の浮気に悩む妻が夫に甘えてた?」と反論がきそうです。
そうです、本人にすれば 甘えるという関係性では無くなっていると思われるでしょうけれど、実は夫に不満をぶつけることも、
まさかとは思われるでしょうけれど、夫と喧嘩することも 妻にとっては甘えの1種なのです
夫に対して、浮気をやめて、と訴えるのは ある意味、甘えであり、無駄であると言うことを知らないといけないのです。
これは とても悲しい事実で、厳しい現実です。
いつまでも、夫に訴えれば、何とかなるという希望を諦めないといけないです。
非常に腹をくくらないとこれが 叶いません。
そういう意味で覚悟をすると言うことは 甘えていた自分と決別することです。
それが 決意です。
でも、安心して下さい。
一生、夫に甘えてはいけないとは言っていません。
とにかく 離婚にならなければ、また雪解けの日がやって来ます。
しかし、今 この硬直した関係なのに、相変わらず 夫に甘え、夫に好きなことを言い続けて、浮気が収まるかというと
そうではありません。
そういう風に夫に対して訴えかける事を諦めた時から 次に何をしなくてはならないかが分かって来ます。
とにかく、もし離婚の危機に面しているなら とにかく離婚だけは回避しなければなりません。
離婚さえ回避できたら、また今回と同じように、次の段階が見えてきます。
はてしなく長い道のように 感じられるかもしれませんが、文章で書くと、これだけ長くなりましたが、実際はココロが切り替われば
それは時間は関係ありません。
ココロが変われば、人生が変わります。
ご主人、つまり相手にだけ変わる事を望んでも 浮気をした本人は 浮気相手とそう簡単には別れません。
夫を変えるより、妻が腹をくくり、変わった方が話は早い。
夫に変わってもらいたい・・・・・これこそが甘えです。
そろそろ、腹をくくりましょう。
いい加減、覚悟を持って、取り組みましょう。
夫と友好な関係を築こうと願ってはいても、その手法は、攻撃的な言葉ばかりをぶつけていたあなた。
本音は夫婦共白髪まで、仲良く暮らしたいと思ってはいても、表面的には、夫を責める事しかできなかったなら、夫は到底あなたが、夫と仲よくしたいとは、知る由もありません。
かと言って、何でもかんでも、夫の言うとおりにしていたら、それは全面降伏の白旗と一緒。
それでは決してフラットな関係性とは 言えません。
今日は終戦記念日です。
夫婦の対立という戦いも、終止符を打ちましょう。
では、今日はここまで。