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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

夫を信じるという意味

2015年7月31日

テーマ:夫婦関係修復について

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

またまたキーワードシリーズです。
このキーワードシリーズとは、私のコラムを読まれている方が どんなキーワードで私のコラムとマッチングしたか、アクセス解析というのがあります。
このアクセス解析は、ホームページを持っている人はどういうワードがヒットしているかというSEO対策に使われる方が多いのですが、私は別の意味に捉えています。
私のところに寄せられるキーワードは、すなわち困り事の内容なのです。
例えば・・・・・・
「疑うことをやめると 旦那は浮気しないのか」このキーワードで検索をされているということは この答えを探しているということです。
つまりご主人の浮気問題を巡り、ご主人から 妻が詮索されている事を禁じられた、と言う問題に直面していると言うことが見えて来ます。
と、言うことは キーワードは 私への質問であり、夫の浮気問題に悩む方の、まさに今起きている問題だと言えるのです。
このキーワードを見ることで 世の妻たちがどんな答えを求めているか、私もジャストタイムで理解できるので、ある意味、コラムをお読みになって下さっている妻たちと繋がりを感じ、ありがたいです。
しかし、このキーワードが別の使われ方をしている時があります。
それは逆の意味で、妻の願いや心の叫びが反映されている事もあります。
それが下記です。
1、「夫の浮気はいつ終わるのか?」
2、「浮気終結後、夫婦は修復出来るのか?」
これらのワードは 実際に夫の浮気が発覚し、終わらせ方に苦労をしている方か、または終わって一息ついたが、まだ夫としっくりいかないという方の悩みが そのまま質問になっているのですが、実は2、等で書かれてある「浮気集結後」というのが 実際終わったということではなく、取り合えず終わったと夫から言われているだけという場合が多いのです。
と、言うことは、この1,2も妻の願いということで 実際の夫婦の現状とは違うということです。

つまり「疑うことをやめると 旦那は浮気しないのか」というのは一見、浮気問題が片付いた後、今後の予防策のようなワードですが、これも本当に浮気が終わったのではなく、夫が妻の詮索を嫌がっているに過ぎず、妻に夫が「これから俺の事を詮索するなよ」と、宣言したということであって、逆を言えば万一また夫の行動を嗅ぎ回る事があれば、もうそれは妻と離婚もあるぞ、という宣言なのです。
おかしいと思いませんか?
浮気をした罪?より 疑った罰の方が重いなんて・・・・・何様や~って感じです。
浮気をされて、直ぐにもう二度と疑いません、って妻の方が約束させられるようなもの。
おかしいと思いませんか?
少なくとも、夫に浮気をされ傷ついている妻を思いやろうという気持ちは微塵も感じない言葉です。

私のカウンセリングはそういう事を、分析して、その奥にあるものは何か?それを探ることが本質を知ることになると思い、それが仕事だと思っています。

私はひねくれ者ですから、物の意味を逆から読んでいきます。
「疑うことをやめると 旦那は浮気しないのか」
この言葉は夫から 疑うのをやめろと言われているということだとすると、では、逆に言うと、疑えばまた浮気をするぞ、ということです。
もちろん、これは同じ相手との浮気ではなく、妻の詮索に夫が嫌気をさしていて、そんな風に疑われると妻に愛情を感じなくなり、他の人を好きになるぞ、という意味にも取れますが、この方程式には無理があります。

夫の浮気に苦しむ妻は、「普通はおかしいだろう」という「普通」がわからなくなっています。
まして 不倫をする人の心境などはわかるはずがありませんが、妻が疑ったから、また浮気をするなんて理屈は有り得ません。
ましてや浮気は一人では出来ませんから相手が必要です。
そんな直ぐに都合よく、浮気しようと思っても、そこに浮気相手が出来ている筈はないので、妻の詮索と再びの浮気は、不可能だということです。
と、なると、何故妻が詮索をしたらいけないのでしょうか?
それは、夫が詮索をするような妻なら、妻の事をきらいになるぞ、ということではなく、今現在、詮索されたら、困ることがあるということです。
つまり、帰宅が遅いとギャーギャー言われ、土日に家族サービスをしなければ、不満を言われ、夫が自分一人で行動するような事が不可能になります。
それでは、困るということになると、何故 なのでしょうか?
普通は 夫が浮気をして妻が傷ついている浮気の事後は、もっと妻に思いやりを持ってもいいものなのに、傷の癒えない妻が疑う事くらい許せばいいのに・・・と私なら思います。

それなのに、夫が二度と浮気をしないというのは 妻が二度と疑わない事が担保されないと、また浮気をするぞ、なんて もうそれは無茶苦茶です。
こういう無茶苦茶を飲まないと、平和な家庭は保証されないなんて、有り得ない事です。
もうこれで勘のいい方はおわかりでしょう。
妻に疑われたくないというのは 信頼を取り戻したいということではなく、妻に疑われたら、浮気が出来ないということになりますし、おちおち安心して浮気相手と会えないじゃないか、というのが本音でしょう。
と、言うことは ちっとも浮気は終わっていないということです。
夫を詮索するなと、いう宣言は、見方を帰れば夫からの浮気続行中の宣言でもあるということです。
妻から本当に信頼を取り戻したいと願う夫であれば それは罪を犯した夫が努力するはずです。
それなのに 夫の努力は少しだけで、妻の努力に依るところが大部分だというのはおかしいですよね。

浮気問題だと考えると、話が見えなくなります。
例えば、人にお金を借りて、返さないと、貸してくれた人は もう二度とその人にお金は貸してはくれません。
私も知人にお金を貸しましたが、その人からは返済はありません。
高額ではないのと、その人が恐らく、今も生活は苦しいだろうと思うので 返済も強く迫っていませんでしたが、ある時、その人が再び借金を申し入れてきたのです。いくら生活が苦しいといっても、私は再びは貸しませんでした。何故なら返金される見込みのない事は、私も貸す気がしません。
その人が どうしてもお金をかしてほしいなら せめて最初に貸したお金だけでも返さないと、次も・・・という気にはならないのです。
要は信頼を取り戻したければ、信じてもらいたい側が努力をしないといけないのです。
信用できないという私が 返済をしなかった人を無理くり信じる事は出来ないのです。

こういうことは 話の内容に違いはあれ、根本的な理屈は同じです。
信頼は失った方が 信頼を取り戻す努力をすべきなのです。
お金を貸して、返して貰えない私が信じる努力をする必要はないのです。
この図式を頭においておくと、浮気問題も見えて来ると思います。
とは言え、夫婦のことですから 信じないと関係悪化は懸念する部分ではあります。
だからと言って、妻だけが「疑わない」と誓わされるというのは おかしな話だということです。
となると、本当の問題は 信じる信じないということではなく、夫が自分への反省より、妻が約束を破ったら、即刻離婚などというような事は 逆にどんな揚げ足を取っても、「そんなに俺の事を信じられないなら、もうこの結婚は続けられない」という為の予防線のようにも思えます。
では、それは何を意味するか?
つまり 「疑うことをやめると 旦那は浮気しないのか」の意味は、疑うなと夫からの宣言に等しく、夫は疑われたら、困る、ということです。
では、何が困るのか、ということは、妻には行動をガラス張りに出来ないが それを疑うことは許さないということです。

こういうふうに ワードを掘り下げて行くと、色んな思惑が見えて来ます。
疑わなければ夫は浮気しないのではなく、逆に少しでも妻がルールを犯すと即刻浮気をされるというのと同意語です。こんな怖いルール、最初から作る必要はないですし、こういう路線で問題を考える事が間違っています。
こんなルール、守る必要はなく、こんな馬鹿げたルールに縛られる事はやめましょう。
もっと普通に考えを戻さないと、異常な中からは異常な答えしか出ませんからね。
では今日はここまで。

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