浮気終結と夫婦修復は別作業
我が仕事場のある大阪、天神橋筋商店街の天神祭は昨日の花火をラストショーに終わりました。
若いころはただ、楽しいだけしかなかったお祭りは、年を重ねるごとに祭りのあとの侘しさを感じるようになります。
子供の頃は、浴衣を着せてもらうことが嬉しかった。
学生の頃は 大好きな友人たちと 祭りの境内で会うというちょっと、非日常的な遊び。
でも、先日も友人と話していて・・・・最近感動しなくなったな~と思うのです。
昔は いい音楽を聴くと、鳥肌が立ったり、本を読んでは、ここに答えがあったと発見に安心したりと、
あらゆる気づきが生活のところどころにありました。
それが今はどうでしょう?
恐らくいろんな苦労や、体験をしすぎた為、多少の事を聞いても驚かなくなっています。
だからと言って相談者の苦しみに鈍感な訳ではないのですが、相談業も長くなると 数多くの中の一つなのです。
定番という言葉を使わせていただくとしたら、「よくあること」の一つということです。
それはある意味、解決してきたから その自信で 相談者の悩みに余裕を持って聞けるということです。
そういえば最近、立て続けに嬉しいお知らせが届いています。
3件、その例をご紹介します。
まずご紹介したいのは、ある40代の夫婦です。
ご主人が単身赴任で3年間、家を離れていたのですが そこに心の隙間ができたのでしょう。
赴任先で愛人ができて 妻に離婚を迫ってきたという例でした。
まず離婚理由に、当然愛人ができたなんて言いませんから ご多分に漏れず妻を悪者にしての離婚をしたいという、浮気隠しの口実です。
妻は離れて暮らしていて、やっと一緒に暮らせるとなった途端に 性格が不一致という理由で離婚したいなんて寝耳に水。
そんな中 私の所に相談に来られて 今回の解決に至りました。
その道のりはとても長く、苦しいものだったかと思いますが その相談者は私のアドバイスを実直にとらえてくださったことが 今の結果につながったと思います。
あ、言い忘れていました。
嬉しい報告とは 夫が離婚宣言を取り下げ、自宅に帰ってきてやり直そうと言ってくれたことです。
最初、この相談者は夫のいう離婚理由を鵜呑みにして、一生懸命自分の事を反省されていました。
しかし 数年間離れて暮らしていて、性格の不一致と言われるほどの事はないのに、変だと思いませんか?ということから 段々気づいて頂き、その離婚理由を考えてみようということから 気づいてお貰いました。それまではご主人に好かれるように、「良き妻運動」を心がけたりしていたそうですが、何分、その心を届けようにも 夫は遠くへ逃げたまま。
そこへ妻のこれまでの言動を反省しても夫には届かないのです。
そんな中、相談者が気づかねばならないことは、離婚の本当の理由は性格の不一致などではないということです。
そこに気づくことからがスタートでした。。
それまでは相談者は、夫の浮気を認めることが怖かったというのが実はの所です。
できれば、夫と心を合わせて、夫婦のこれまでを反省し、互いに理解しあいたいということが一番で、
願ったり、祈ったりしか、方法を持たなかったと言う方だったのですが、ここを理解されてからは早かった。
その方のご主人は、実際、3年間、仕事が忙しいという理由であまり家に帰ってきませんでしたが その度に、帰れない理由を作り、赴任先で、その女性との暮らしを続けていました。
これがリアルな世界で リアルなアクションです。
このアクションを実際やめさせるには 言葉で願いを訴えても何も変わらないのです。
妻がどれだけ夫を愛していると言っても、赴任先ではその夫にもっと甘いささやきをしているリアルな生活があるので それを断ち切らせるには アクションが必要なのです。
不倫をやめさせるアクション。
それを教えてほしいという相談者は沢山いるのですが、相談者の心構えがないとノウハウだけお聞きになっても、それを実行するまでには 心が出来上がってないのです。
ノウハウなんて 意外と単純なことで ネット上で書いてあるかもしれない。
でもそれができるところまで 心が向かっているかということです。
ここに心が向かった相談者は、後は 現状を見ながら、夫の取戻し作業にいそしみました。
つまり 心の方向性が決まれば あとはそう難しくはないのですが この方向性が見えないから戸惑われたのだと思います。
そんな訳で 嬉しいお知らせでした。
世の中 絶対に夫を取り戻せると約束はできません。
なぜなら 相談を受けた時点で、ご主人の浮気が原因だろうとは思いますが相談者本人がそう思っていないのですから 私が一人相撲は取れません。
浮気の事を信じたくないばかりに 解決方法は浮気の線は考えずに・・・という相談に終始します。
だから 手荒なことは避けたいという気持ちが強く働くのですが、これが、現実逃避と気づくのに、しばらく時間がかかりました。
つまり手荒な事とは 浮気問題に正面から立ち向かうことです。
そんなことをしたら 夫に嫌われるという恐怖心から 浮気問題は横に置いておいて、それ以外の夫婦の問題点から取り掛かれないかというのが最後までの希望でした。
しかし、本当の問題に着目せず、ご主人のいうがままの妻の性格を云々などの話を、聞いてそれを改めたところで、本当の離婚理由はそうではないので、相談者の希望する対策には 私は賛成できないという不合が生じてきます。
ま、そんな経緯もあっての事ですが 何とか浮気相手の排除には成功しました。
でもそこからが 2年半掛かりました。
夫婦の修復は むしろ浮気相手を排除してからの事を指すのではないかと思います。
つまり 浮気は事件だと考えると 事件が落ちついてから、本当の夫婦の問題点が浮き彫りになるのかもしれません。
その浮気相手排除から、約3年掛かって、夫婦が元通りになるまで、細かくは書けませんが、実際そこからも少し、すったもんだとありました。
でも、最後まであきらめずに、投げずに来た相談者様の粘り勝ちでもありました。
それは ただ単に、離婚を飲まず、拒否するという単純なことではありません。
その間もご主人の離婚の意思が簡単に消えるわけではないので、それをかわしていく強い意志が必要です。
しかし、これは中々、しんどい時間なのですが こういう話をすると、やけを起こして、もうどうでもいいやという気持ちになる人がいます。
これまでの苦しみに加え、まだまだ道のりが厳しいと言われたら もうやけっぱちになりたい気持ちはわかるのですが 私はそれではちょっと短気すぎるでしょう、と感じるのです。
そんな どんな擦り傷でも医者に行けば全治三日と言われます。
ましてそんな夫婦の問題が、たった一度、私と相談しただけで すべてを理解してもらえると私は思っていません。
それと同時に、相談者も長い苦しみを、たった一回の相談で解って貰えないとジレンマを感じるかもしれません。
それは当然なのです。
夫婦で何年も一緒に暮らした者同士が理解しあえないのに、一回の相談で お互いがすべて分かり合えるほど、単純な事ではないことは相談者が一番よくわかっているはずなのです。
それなのに・・・
つまり 歯痛理論苦しいがゆえに答えを急ぎ、苦しいが故に、解決が担保されないなら やけをお越し、
苦しいが故に、解決方法までを自分で限定してしまっているということに気づかないのです。
こういうことを、最近よく感じるのですが しばらく連絡がなかった方から 解決しました、という連絡を頂くと 本当に心の底から じわ~~~っと喜びが、湧き上がります。
そういう感じの報告を最近3件、続いたものですから 今現在、夫ととの不協和音に苦しむ方には、
この言葉を届けたくてこのコラムを書いています。
幸せのお裾わけです。
どうか、あきらめないでください。
そして自分で自分の解決の方法を決めつけないでください。
Aの方法がダメだから、と言っても、一度Bの方法も考えてみてください。
問題が解決しなかったと嘆かれる方のケースをお聞きすると、自分が解決方法を限定してしまっている方が多いと感じます。
つまり本当の問題に着目していないため、ピントのずれた話になってしまっている場合が多いのです。
こういう場合は概ね 浮気問題が多いのですが実は妻はその問題を考えたくないという方が多いのです。
ここをしつこく、私は訴え続けています。
もう、コラムでも読み飽きたという方がいるかもしれません。
でも私も 現実逃避の方を見すぎたと言っても過言ではありません。
どうか、現実の足元をしっかり踏みしめ、前に進んでいく心を養いましょう。
村越のアドバイスは耳に痛いことも多いと思います。
だから、耳障りのいい答えを言ってくれるカウンセラーを見つけるジプシーになりがちですが そんな耳障りのいいことばっかりで解決しない事は 実は相談者がとっくにわかっているはず。
いつまで逃げても、答えが遠のくばかり。
そういうことで夫婦が、よりを戻したという結果を手にできる方は 耳の痛い話も逃げないで来た方が
得られるご褒美だと思います。
夫婦喧嘩ばかりしてきたから 苦しいのではなく 本当の苦しみは 現実から逃げずに、トライするときです。
でもそのトライ時期を抜け出せたときに 本当の出口が待っていますから、少しの痛みは堪えましょう。
村越のおすすめすることは そんなに優しくないかもしれませんが 実際夫の浮気を終わらせるには それくらい困難だということです。
良薬、口に苦しです。
では今日はここまで。