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村越真里子

夫婦の問題を解決する専門家

村越真里子(むらこしまりこ)

Re;婚かうんせらぴー

コラム

警察24時

2015年6月21日

テーマ:浮気の兆候と終結

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

これを読む方は女性が多いので あまりテレビで警察24時とかの番組をご覧になったことはないかもしれません。
でも 私は人に対しての観察力を養うために、捜査関係の番組をよく見ます。
カウンセリングは捜査ではないので、あまり警察捜査は参考にならないと思う方もいらっしゃるでしょうけれど
私への相談ではなく、ご主人の浮気を見破る会話には 警察捜査の手法がとても参考になります。
こういう風に書くと、とてもいかつい話に思われるかもしれませんが 問題の解決を考える時に、事実がどうなのかということがとても重要な鍵になるのです。
私は警察ではないので 相談者を疑っているのではありませんが 人の言葉が事実かどうかの判断をするのに
話の整合性を組み立てて行くというのは 事実が判明するのです。
例えば夫の浮気問題があり、それを妻に発覚し、浮気相手と別れたが その後の夫の態度が冷たいという相談をよく受けます。
相談の中身は、夫を信じて夫婦修復してやり直したいのに、しっくり行ってないという悩みです。
妻の苦しみは 夫を信じたいのに信じられないということです。
このコラムでは何度も繰り返し書いてきたテーマですが、妻の願いは夫を信じられる方法を私に問いに来られているようです。
夫は相変わらず、妻に対して冷たい眼差しで、会話も少ないということです。
そこで 私はご主人の帰宅時間は 今はいかがですか?と聞くと 浮気をしていた時期とは違い、外泊も少なくなり 残業や付き合いも 遅くなる時は連絡をしてきてくれるというのです。
そして休日は子供たちとも過ごし、浮気を疑う必要はなくなったのに、なぜか夫の以前の浮気をフラッシュバックのように思い出してしまい、苦しいというのです。
つまり 夫の浮気を早く忘れたいのに、いつまでも拘ってしまう自分が、自分で嫌いになるということです。
確かに自分を認めてやれないということは 自分の存在価値にも自信を無くしますし、夫の相変わらずの冷たい視線は、妻も認められた感を喪失します。
これをお聞きした時に どうしたら夫を信じられるかと、そのハウツーを求めて来られます。
もちろん 当方の門を叩かれる前に、他のカウンセリングを受けたり、メンタル的な指導の元、夫が居心地よく過ごせる生活を目指し、数々の努力をされた後なのです。
でもそれでは、何かしら想いは届かず、探しあぐねた結果、当方にお越しになったのでしょう。
浮気最中の話から、今現在の夫婦のようす、そしてお互いの性格や親との関係。
色んな話をたくさんしてくれます。
しかし、浮気問題が終わってからの事は とても簡潔に話されるのです。
そして 私はどうしても疑問が残る部分に質問をすると、そこはとても勇み足です。
どういうことかというと 浮気が発覚し、夫に問いただした所、夫は反省し、浮気を止めると言ったということなのです。
そこで 夫は浮気を止めると言った事と、妻が夫を信じるということを交換条件に約束をさせられるのです。
いえ、正確にいうと約束をさせられるという強制的な事ではなく、妻も自ら夫を信じるという操を尽くすと誓うのです。これは何故かというと、これまでの夫の浮気で充分生活は冷え切って、妻にしたら我慢の限界を感じていたものだから 妻も夫とは仲良くしたいと 望む所です。
そこで 夫の事を攻めたり、信じないといえば 夫の心が離れて行く事はもう耐えられないのです。
これは ある意味浮気をした夫より された妻の方が擦り寄るということです。
私はいつまでも妻がふくれていることはいいとは思いませんが、かと言って あまりに早く妻が夫を信じると逝ってしまうことは 妻の方が 降参の白旗をあげたようになります。
その上で 「二度と疑うことをしません」と誓わされ・・・・となると どちらが悪い事をしたのか分からなくなります。
浮気問題が落ち着いた時に それに妻は気づき、何か変だな~と思う訳です。
ここでいつもいう私の「浮気の終い仕事は充分ですか?」ということです。
つまり 家を出るときに戸締りが曖昧なら 出かけていても不安で仕方がないように しっかり戸締りはしてありますか?ということです。
この終い仕事を、とても緩くしたままで、泥棒が入らないかとなると、戸締り次第ですということです。
夫の心は無用心だから浮気をしたのかもしれません。
この頃は 女性でもやんちゃな人は多いので、夫の心に空き巣にはいる泥棒はいるでしょう。
その戸締りが(終い仕事)が曖昧では また空き巣に入られてしまいます。
こうした犯罪などになぞらえて考えて行くと一般人の暮らしの中にも刑事事件の参考になる事は沢山あるのです。
そこで 今日のテーマにちょっと話を戻します。
警察の尋問はテレビで見ていると とても上手いです。
最初はとても穏やかで、それでいて話の矛盾点を突いていく。
こちらは何も証拠は出さずに、犯人に色々アリバイを言わせる。
決して こちらの手の内を見せずして、こちらがどこまでの事を知っているかは明らかにせず犯人に、全てを言わせるまで こちらは反論はしないのです。
これで 犯人に色んな言い訳をされなくて済みますし、その整合性は犯人にはさせず、警察側でするのです。

それに引き換え 妻が夫を尋問?する時には、
「お願い、正直に話して、その代わり私が何を探って どれだけの事実を知っているか教えるから」と全部先に
手の内を話してしまうのです。
その結果 妻がどれだけ夫の浮気の事実を掴んでいるかを 夫に教え、その上で どうやってその事実を掴んだかを、夫より先に白状するのです。
そして夫に言われる事は、「夫のことをそんなに探る妻はこころの卑しい人間だ」と叱られてしまい、二度とするなよと、捜査をしないことを誓わされるのですが その前に夫の浮気の話はどうなったの?というと
「それは終わりました」と簡単な答え。
夫も そこに拘られると困るものだから 妻のやった夫を疑うという悪事?にばかりダメ出しをして、自分へ疑いはサラっと通り過ぎます。

警察は犯人に「お願い、こちらの手の内を話すし・・・・」と先には 話しません。
昨日テレビで見ていた 警察24時的な番組で 犯人が家を捜査されるのに、警察に対して、前もって連絡を何故してくれないんだと、食って掛かっていましたが それに対しての警察の答えは、「ガサ入れを予告してからやる奴はおらん」でした。
こんな風に書くと夫の浮気に悩む心優しい妻は、いかつい話に聞こえるでしょうけれど 事実をはっきりさせたいという話し合いは ある意味 相手に友好的ではダメです。
夫婦の場合は仲良くしたい気持ちはわかりますが、だからこそ嘘を見破る手法が必要です。
これが最初からばんざいした話し方では、色んな証拠を隠滅されます。
まずは 証拠は妻が掴んでから、夫がどういう言い逃れをするか、その矛盾点をツツイテ行くくらいの気持ちを持たないといけません。
「お願い、私はあなたを信じるから」と、先に誓ってしまうと 千里眼で見ることも許されなくなりますから・・・・
ここで 夫に妻が許してもらわないと前に進めないという矛盾に気づいて下さい。
夫の浮気が発覚し、これまでの妻自身の生活態度に反省するべき点に気づくことはいい事です。
でも それに気づき改めたところで、夫の浮気は止まるわけではないのです。
もちろん そういう気づきはいい事です。
しかし男性が浮気をした時に理由を聞いたときに、必ず妻を悪くいいいます。
妻のここが気に入らなかった、妻のここが悪い、家庭が面白くなかったから、夫の僕の居場所がなかった。
これらの言い分は、すべて夫が自分の浮気を正当化させる為の口実です。
確かに 妻も思い当たる部分はあったのでしょう。
しかしそれならば そういうことを浮気する前に、夫婦会議をすべきなのです。
そういうお互いの短所で、お互いが離れていったとしても、それは先に言ってよ~になりませんか?
後になって、後出しジャンケンのように 言われても、中には気づいていなかった事すらあるのですから、
それが原因で浮気をしたと言われても・・・・・という感じです。
しかし、百歩譲って、そういう妻の短所が原因で夫の気持ちが離れて行ったとしましょう。
だからと言って 妻が過去の時計を巻き戻して 短所を反省したとして、それで浮気が終わるということにはならないのです。
妻が生活態度を改めても、夫が今後、浮気をするきっかけと可能性は減少するのかもしれません。
だからと言って妻が 夫の望む妻へと生活態度を改めても、その浮気を終わらせるきっかけにはならないのです。
ただ、夫の心を取り戻すために 妻が反省をするということは悪いことではありませんが、それが浮気を終わらせる事にはならないのです。

ここを 私がこれまでも口を酸っぱくして言ってきたことです。
もっと分かりやすく言うと、例えば受験勉強もせずに、遊び惚けていて、大学の入試試験に落ちちゃったとしましょう。
そこで これまでの生活態度を改めて、勉強をしなかったことをいくら反省しても、大学には受からないのです。
もちろん 来年の受験に向けて猛勉強するのは 来年受かる可能性は出てきます。
しかし今年、大学に入れないことには違いはありません。

これを浮気問題になぞらえて考えると 夫からこれまでの妻の態度を責める発言があったとしても、それで浮気相手も身を引いてくれるのでしょうか?
夫にとって、寂しい時を支えてくれた自分の浮気相手には、妻が反省したからと言って、すぐに捨てる事ができるのでしょうか?
それほど、妻の事が大切ならば、そもそも浮気なんてしません。
この方程式を世の妻は知らないので 自分が反省をしたら夫の浮気が止まると思っているのです。
もちろん、ここには夫の「浮気相手と別れる」という言葉が有るわけですが、その前に 妻に浮気が見つかった、イコール反省、反省イコール浮気をやめるというほど簡単ではありません。
ここを充分、妻は理解しないと 浮気発覚、すぐさま浮気を止めるという夫の嘘を見抜けないと思います。
こんなことを言うと、私の夫が嘘つきだというの?と叱られそうですが そうです、嘘つきです。
浮気は嘘がないと出来ません。
妻にも浮気相手にも 夫は嘘をつきます。
浮気は嘘のかたまりです。
だから 私の夫は誠実で、そんな人じゃないし 妻が一番知っていると思いたい気持ちはわかりますが すべて嘘とは言いませんが 少なくとも浮気をするには 嘘をつかないといけないのです。
そんな中、妻が「私の夫は嘘がつけない人で 嘘は分かりやすいのです」と言うのですが 少なくとも嘘が下手では、浮気は始まりません。
浮気を始める時には 満身創痍で嘘をついてきたのでしょう。その期間だけでも嘘が上手だったのでしょう。
なので、妻が知っている夫像だけで レッテルを貼るのはどうかと思います。
少しは メガネを掛け替えて、「度」のあった視力で夫を観察しましょう。
自分の望む夫の姿を、自分が作り上げているだけかもしれません。
今後同じことをが起きないための妻の反省は大切ですが それが浮気を終わらせる事とは別なのだということを、今日の締めくくりにしたいと思います。
では、今日はここまで。

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村越真里子

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