何故浮気を白状、謝罪できないか?
帰省ラッシュが始まりました。
3が日が過ぎ、正月騒ぎも一段落したのか、または、一段落したからこそ、家族問題がまたもや表面化してきたのか?
少し皆様がご自身の問題を思い出し始めたのか、私のところにもメール相談が入りはじめました。(さすがに面談相談はありませんが、昨年などは緊急で駆け込まれた方もいたので今年はゆっくり正月休みを満喫させて頂きました)
そこで 昨年、多かった相談のケースを、ちょっと振り返ってみました。
実は相談の中でも多いのが、「夫の浮気が許せない」という相談です。
そしてその次に多いのが、「浮気のことは許せたとして、その後どうすればいいか」・・・です。
では、まず最初に夫の浮気が許せないという事について考えてみましょう。
夫の浮気が許せないというのを文字通りに読むと、2つのパターンが考えられます。
1、許せないから、夫とはこの先やって行けないわ。
2、許せないけど、どうしたら夫とこの先やっていけるか?
・・・と、なります。
では1の場合ですが、許せないから やって行けないというのは、額面どうりに受け取るとやっていけないというのは破綻を意味しますので、離婚も視野においているということですが、本当に離婚を考えている人は、もっと行動的でさっさと弁護士さんのところに相談に行ったりしますが、何故私のようなカウンセラーのところにメールをされるのでしょうか?
これがまさしく、この相談者の特徴なのですが、許せないと言っている人ほど、許したいから苦しんでいるということです。
つまり許せないと言うことは 妻としてプライドを傷つけられたというところに論点を持って行こうとしている自分の考え癖なのです。
夫が悪さをして、それを許すか、許さないかで、この先が決まると思っているという、妻の強さがあります。つまり色んな方向性は妻の胸先三寸で決まると考えてパターンです。
でも、この先を進めて行きたいなら 許せば進むのに、許せないと言っていると言うことなのです。
では、許せないなら、許さくてもいいじゃないかと言うとそうでは無いようです。
許せないから、行き詰まっているということですから、一歩でも二歩でも前進するには許したいということなのです。
つまり 許せないという妻ほど、本当は許したいと思っている人だと言うことが言えます。
では、次、2、の「夫の浮気は許せても、この先どうやっていいか解らない」というパターンですが
夫の浮気は許せても、と言いながら、何か、やはり一歩踏み出したのに、進めていないということが見え隠れしています。
それは、恐らく一歩前進したかと思いながら、妻のこころの中に、何かしらのこだわりが残っていて
その前進を邪魔していると考えられます。
では、何が邪魔しているか?
本当は「許している」といいながら、実は許せてないということです。
さ、ここで 考えを整理しましょう。
許せるか、許せないかを、論点にしていますが、実は結果から見ると、そのどちらもあまり結果には関係がないということです。
許していても、うまくいかないし、許せないとしても、うまく行ってないとなると、許すか許せないかなは、大きな問題ではないということです。
では、何故許すか許さないかに焦点を当てたいかと言うと、それが進行には大きく影響を与えているいと、考えているだけだからです。
1の方は、本当は自分にも悪いところがあるけれど、人に頭を下げるのが苦手なタイプの人です。
だから、夫の浮気の原因を作ったのは自分にも責任の一端はあったかもしれないけれど、そんな浮気なんてした人に、何故私の方から頭を下げるのか、悔しくって・・・というやや気の強い人です。
こういう妻は夫が頭を下げるなら前に進んでやってもいいよ、という意地っ張りです。
この気の強さは、行くも帰るも、夫婦として進むためには、妻の自分がハンドルを握っていると思っている人です。
恐らく、これまで夫婦喧嘩をしても、なんとなく夫が折れることでうまくいっていた夫婦です。
ここには大きな落とし穴があって万一夫が、妻や家族に愛情を持てなくなっている場合は、夫はもう自分が譲歩する気持ちを失っていたら、「別に許してもらわなくていい」ということになります。
ここで、始めて妻は、「えっ?」と後ずさりするのです。
つまり、夫を許すか、許さないかの妻の判断はもう、関係ないのです。
でも日頃からプライドの強い妻は、夫に頭を下げてもらわないと始まらないと考えてる場合、その他の方法があるなんて考えもしません。
要するに許す、許さないという上から目線の話ではなく、同じ平面に立つのが夫婦ではないでしょうかという事に気づかされます。
そして、2の許しているのに、というのは 許すと言いながらも、ついまた過去の事を引っ張り出して
あれこれ考えてしまうタイプですから、本当には許せていないということです。
つまり1も2も根っこは同じ。
夫を許す、許さないという時元で考えている段階で間違っているのです。
それが夫婦の問題を解決する鍵ではないということです。
夫を上から見るのも、問題ではありますが、夫を許すと言いながら実は、いつまで経っても本当は許せず、じめじめ責めるというのも、どっちもどっち。
もう少し意地悪な言い方をすると、夫の事を許したいと言っている人ほど、本当はどうしたら許せるかと、「許したくって仕方がない」人なのです。
そして「許した」と言っている言う人は、その逆で、めちゃめちゃ拘っているということになります。
人の心と、言葉はともすれば逆に現れます。
この事に翻弄されているのはご主人で、この解決法としては「素直」でいいということです。
何も気を強く見せる必要もないし、逆に物分りのいい妻を演じる必要はない、ということです。
ご主人も結婚して、妻と長年付き合ってきて妻の本音は、そこそこ分かっているつもりですが、その妻の言動不一致があると、ご主人もわけがわかなくなっているということです。
これは悪さをしたご主人を庇っているわけではありません。
一番悪いのは、悪さをしたご主人ですが、そのご主人すらも、訳が解らないようになっているのでは、もうぐちゃぐちゃになりますから、問題解決のためには、少し絡まった物を交通整理をしておくためには、表裏一体としておくべきかと思います。
では、今日はここまで。