お正月に思うこと

テーマ:ムラコシズム、つぶやき

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
私の子供の頃は、元旦は「一年の計は元旦にあり」と言って、母親の説明によると、元旦から外出すると、一年中バタバタすることになるので初詣以外の外出は控えていました。よって、家の前で羽子板をしたり、家の中でカルタをして過ごし、とにかく家族過ごしました。
最近は、もうそういう諺も言われなくなり、特に元旦だからという制限はなく、人は自由にスケジュールを立てます。
私もこの年齢になり、ことわざに、「昔の人はよく言ったものだ」と、その根拠に感心させられたり、単に子供に行儀などを教える脅かし文句であったりの違いはわかるようになりまましたが、とにかく子供の頃は色んな事を戒められて、窮屈であった感はあります。
そしてやっと2日になると、子供にとっては喜びの外出が許されます。
友達と会えたり、もう一度初詣で(この時点で初ではありませんが・・・・)に言って屋台の遊びに興じます。この日はお年玉で懐も豊か。楽しいことしかありません。
でも、いつの頃からか、お正月が楽しく無くなるのです。
それは受験や、何かで遊んでばかりいられないと言う時代からですが、これも受験が終われば翌年はプレッシャーから解放され、やはり楽しいお正月です。
では本当に、お正月が大変だと感じだしたのは、やはり自分で家庭を持ち、大掃除に追われお客さまを迎えるのに、買い出しや、おせち料理つくりに大忙しになると、お正月は逃げ出せたらな、とつい現実逃避をしたりします。
実際、結婚して数年はおせち料理も作っていましたが、山陰地方にカニを食べに行くことが一番楽と発見しだしますので、私のお正月はカニ食べ旅行というのにシフトしていきます。
そして今。
子供も巣立ち、それぞれの行事があるだろうし、私もそれなりに正月の間にしておかなければならない事があり、そして離婚もしたので、おせち料理を作る必要もなく、縁起もので好物の数の子と棒鱈とかまぼこくらいで、済ますので、楽なものです。
今にして思うと、おせち料理って、家族の象徴というか、お正月って家族あってのものだと気づかされます。
特におせち料理は、主婦をゆっくり休ませてあげるものという理由で、作りおきをするというものだそうですが、実際おせち料理だけ食べるというわけには行かず、2日目は鍋や焼肉、何なら手巻き寿司などと、結局主婦は台所に立たざるを得ません。
でもね・・・・・・
料理って家族がいてこそするものだし、家族の好物を頭に浮かべながらつくるから、やりがいがあるのです。
若い頃は、その正月準備が大変、大変と言っていたことが、実は幸せだったと思うんですよ。
今にして思うと、子供が大好物ばかりでお腹を膨らまそうとする無礼さを、諌めたり、ご飯を食べずに
デザートを早く食べたがったりすることを、何とかご飯を食べさせるように、子供をおだててたべさせた思い出は、楽しいことしかありません。
今は、それを孫ちゃん達で経験させて貰っていますが、お正月を迎える事に、なぜあんなに大変だと思っていたのか、不思議でなりません。
そんなこんなで、このコラムをお読みになっている奥様方に言いたい。
愚痴愚痴言いながらでも、家族で正月を迎えられる、ささやかな幸せに気づいてもらいたい。
夫の家事協力と育児が夫婦の亀裂に家事協力に不満を持ちすぎて、夫を嫌いになるのは、本末転倒。
別に男性が一番偉いとは言いませんが家事への不満をぶつけているのは純粋に家事協力への不満かどうか、気づいて欲しいのです。
確かに、家族一丸となって正月を迎える準備が出来たら、それに越したことはありません。
でも、よくよく考えて見ると、家事を協力してくれないという事は、日頃の不満のすり替えになっていないか?
男性が家事協力をしたがらないのは、そもそもそういう家庭に育っているか?
何なら、母親がおせち料理さえ作らなかったり(買うもよし)準備すらしなかった人かもしれません。
そんな場合、人は二手に分かれます。
自分がそういう環境に育たなかったからこそ、そういう家庭を作りたいと思う人。
そしてもう一方はそういう経験が少ないから、それを重要と思わない人。
このどちらかです。
そういうタイプを見極めないと、ただ文句だけを言っても釈迦に念仏です。
でも、もっと奥深く考えていくと、妻もそういう体験が少ない人だっています。
その妻が、正月と言うことで気合を入れると、大変さが先に立って、夫が協力してくれないことへの
不平不満を募らせる事になります。
つまり、妻もそれを自然にできてないと言うことなので、何か正月はこうあるべしという形から入っていると言うことがあります。
そして、中には本当はその妻本人が、家事が苦手という人もいます。
そういう人は自分へのコンプレックスの裏返しで夫を責めると言うことで自分を正当化させるというケースもあります。
これは希なケースですので、誰しもには言えません。
しかしこれを夫婦のいろんな事に当てはめると、意外と相手への不満は自分への不満であることもあります。
確かに、主婦が台所をしている時は 子供の面倒くらいは夫が見てくれたら助かりますが、そんなことを出来ない夫もいます。
そこに不満ばかりを溜め込んでいても楽しくありません。
だから私は、早い段階で元夫に頼んで、イラつくよりは自分でやってしまったほうがいいとばかりに正月準備は適当に自分でこなしていました。
喧嘩するより、そちらのほうがずっと楽です。
こんなふうに考えていくと、相手への不満は実は自分へのプレッシャーをカバーする置き換えであると思います。
例え、家事協力をしてくれない夫がいたとしても、いつまでもキリのない不満を溜めるのはよくありません。苦手でも、完全でなくても、主婦が適当にやればいいと思います。
ビービー愚痴を言うくらいなら、家事も協力しない夫には文句を言わせないという強い意思も必要です。
どうか家族が唯一寄り合うお正月が、イガイガしたものにならないようにお過ごし頂きたい。
お正月は家族みんなで快適に過ごすには、穏やかでいることが大事だと思います。
お正月も後2日。どうか、楽しくお過ごし下さい。
では今日はここまで。

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村越真里子
専門家

村越真里子

Re婚かうんせらぴー

最優先は夫婦の危機回避。浮気問題解決と夫婦の関係修復は分けて考えまずは離婚を回避し、その上で夫婦の修復を図ります。行動心理学を基に、今後同じ問題が起きないように予防も含め対策を練るのが使命です。

村越真里子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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